英語の戦略チャート

高1生向けのおすすめ勉強法についてはこちら↓を必ず読んでくださいね。
推奨参考書&問題集

語彙力強化
語彙強化は基本的に学校から配布されるものでOKです。学校でも単語テストがあるでしょうし、あえて別のものを購入する必要はありませんが、配布がなかったり、使いにくさを感じたなら以下のものを購入してください。
英単語の暗記についてはこちらの記事をよく読んでおいてください。
システム英単語
必須
ターゲット1900やデータベース3000など他の単語帳でも可。1冊は必ず持っておくこと。当然1年生からゴリゴリやっていきましょう。
鉄壁
システム英単語を極めてセンター過去問9割超えた人はこちらへ。東大京大慶応上智など英語が激ヤバな難関大用です。基本ができていないのに持っているとイキってると揶揄されるのでくれぐれもご注意ください。
英文法
DUALSCOPE , be , ジーニアス総合英語などの「総合英語系」参考書
必須
学校から配布されているものでOKです。これらは英文法の辞書なので、英文法を勉強するときは必ず持っておいてすぐに開いて調べるように!英文法を勉強する際に机にこれが置いていない生徒は嫌いです笑
この総合英語系参考書についている例文集を英作できるようにしていきましょう。英文法の理解にも役立ちますが、後述する英作文対策にもなります。ただし、ただ暗唱するのではなく、文法を理解したうえで文章を組み立てることができるようにしていきましょう。
成川の深めて解ける! 英文法INPUT
総合英語系参考書はお堅いので苦手という人にはこちらを。分厚いですがその名の通り深く解説してくれるので文法のもつ性質理解にはよいかと。私が学生講師ならこれを見て教える方法を勉強すると思います。
リード問題集Ⅰ・Ⅱ
必須
※塾専用教材(市販されていないので教室で購入してください)
学校の英文法教材が問題数も少なくしょぼいので塾専用教材で補充しましょう。
英文法の基礎をⅠで、入試レベルまで高めるためにⅡを使いましょう。おすすめポイントは4択形式ではないバラエティに富んだ問題パターンと、何よりも各文法単元の最後に英文解釈のページがあります。
1年生や文法を基礎から学びなおす必要がある方は、学びエイドの「太田耕司のテーマ別英文法 」で予習→リードⅠのSTEP1~2を演習後、必ず英文解釈のページで構造分析&和訳という精読の基礎をやり込んでいくことで強靭な英語力が鍛えられます。
Ⅰが終わった人は必ず間違えた問題をもう1周してから、Ⅱへ。この2冊で基礎英文法は確実に完成します。必ず間違えた問題はやり直すこと。
英文法基礎10題ドリル
基礎レベル
全員必須ではありませんが授業でこの教材を指定された生徒は必ず購入すること。
中学で英語を感覚で解いてきた人は高校で必ず躓きます。それが語順。中学レベルでは数少ないパターン化で何とかなっていたのが、高校ではより構文が複雑になり感覚が通用しなくなります。
ということで問題形式を語句整序(並び替え英作文)だけに絞りシンプルなドリル形式にしたのがこれ。各文法の重要例文をしっかりSVOCなどの役割と品詞を意識しながら正しい語順で書くことに特化することで文の中での文法の役割をとらえることが可能になります。
中学英語に不安がある人は必ず下記入門レベルから取り組みましょう。
ファイナル英文法(標準編)
必須 センター・産近佛龍レベル
リードで基礎が終わった人はこれで力試し。この問題集はテストとして使いましょう。4択形式と語句整序、正誤選択問題形式のみの掲載で、今後この形式の問題は入試であまり出なくなりますが、「SOIL式文法問題の着眼点と思考回路」を抑えたうえで取り組むことで、今後の精読や英作文にめちゃくちゃ役立ちます。
ということで「SOIL式文法問題の着眼点と思考回路」を説明した動画です。
この動画のような着眼点で問題を解けているかを常に意識しましょう。
もちろん間違えた問題は解説を読むだけでなく、上記総合英語系の参考書を開いて弱点が他にないかチェック。答えを暗記するのではなく、文法問題を解くうえでの着眼点や思考がしっかり定着しているかを確認しましょうネ。4択問題を作業のように解いて丸付けするだけなら時間の無駄なのでやらなくていいです。
英語がぐんと伸びる生徒が必ずやっているのが間違えた問題をもって質問に来るということ。大切なのは質問する問題は「わからない」ではなく「間違えた」です。解答を見て「わかった」と勘違いするので伸びないのです。わかっているかどうかを確かめるために質問するのです。
なお難関編もありますが、センターレベルなら標準編で十分で難関私大志望者以外は不要です。
難関レベル
ネクステ・ビンテージ・アップグレード系問題集
これらは大抵どれか一つ2年生になると学校から配布されるので購入はそのときで大丈夫です。
内容は上記ファイナル英文法のような問題を単元ごとに集めまくった分厚い問題集です。ファイナル英文法をしっかりやっておけばセンターレベルでは不要かと思います。私はこういう系苦手で一切やりませんでしたがセンターレベルなら確実に満点が取れました。
ただし後半のイディオム系は他問題集では量が少ないので、この辺の問題集でやり込むと力になります。あとは難関私立志望者で志望校の出題傾向にこれ系がある人はしっかりやり込みましょう。
これもファイナル英文法と同じく答えを覚えていくだけの作業になると何周しても一切文法問題は解けるようにありませんのでくれぐれもご注意ください。
成川の深めて解ける! 英文法 OUTPUT
上記「成川の深めて解ける! 英文法INPUT」に対応しているアウトプット用問題集。上記ネクステ系問題集よりも「なぜその選択肢になるのか」の解説がかなり詳しいのでどうせやるならこちらをお勧めします。(めっちゃ分厚いです^^;)
英文解釈
英文法が修了(ファイナル英文法標準レベルで8割取れるレベル)したら、精読・英文解釈に移りましょう。
いきなりいわゆる「長文問題集」に突入せず、かならず「精読演習」を挟みましょう。精読なくして速読無し。読めないのに多読したって意味はなし。まずは本気出したら全訳できるという英語レベルをしっかり鍛え上げましょう。
そいる式英文解釈の技術
精読は以下の動画を参考に構造分析→直訳→意訳の流れをとる「そいる式英文解釈の技術」をしっかりと身につけてください。
例題のダウンロードはこちら↓
英文和訳演習01問題
ということでこのような精読を可能にするためのオススメ参考書は下記2レベルのどちらかから始めましょう。
「英文解釈の技術」シリーズ
必須
難関 超難関
基本的には70の方で。70の方でも2年生くらいであればヒーヒー言うかと^^;
とはいえヒーヒー言いながら英文と格闘するのが目的なのでさらっと読めてしまっては意味ないのでご安心ください。
なお100の方は「基礎」とついていますが、これで十分東大京大の精読演習レベルまで事足ります^^;
自分でも教室設置の教材を使ってどちらが良いか確認しましょうね。
ただこの参考書に登場する和訳はかなり意訳がきつい。
SOILでは以下の手順を徹底します。
この辺も「SOIL式英文解釈の技術」をしっかり意識して講師に質問をしながらしっかり身に着けていきましょう。
なお以下の類似参考書でも可。
基礎英文問題精講
この不朽の名作でも可。ただしこちらはSVOCが振っていないので構造分析は「英文解釈の技術」シリーズの方がやりやすいかもしれません。「英文解釈の技術」シリーズをやり終えた後でやるのもよし。
なおこの精講シリーズは「基礎」がついていたら難関大レベル、「標準」がついていたら超難関大合格レベルとなります(笑)
肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本
英語が苦手な人向け
その名の通り、文法と精読・英文解釈をつなげる参考書。上記「入門英文解釈の技術70」でも難しいと感じる人はまずこれを挟みましょう。
ただこれだけでは足りないのでこのあと上記英文解釈の技術などに進みましょう。
英語長文読解演習
精読の技術が完成してきたら分量のある長文読解問題演習に進みましょう。
必ず最初は以下のシリーズを。
英語長文レベル別問題集
基礎レベル
センター・産近佛龍レベル
難関レベル
東大京大早慶など超難関レベル
この問題集は何よりすべての長文に構造分析がされています。精読から速読へ移行していく段階で使用しましょう。構造分析してみても正解しているかどうかが分かりますし、さらっと読めない場合は、この構造分析のページから読み始めてみると速読時にも構造を意識することができます。
このシリーズの4→5→6と進めていき、「あかん、読めん…orz」というところで止めましょう。
「少しきついけど頑張ったら7割くらい読める」というレベルの問題集を次に選ぶとよいかと思います。
上記精読系参考書を半分くらい進めたなら、こちらを並行して進めていっても良いでしょう。
問題を解くだけでなく付属のCDを聞きまくって音読し、リスニング対策も兼ねていきましょう。
英語長文ハイパートレーニングシリーズ
基礎レベル
センターレベル
難関レベル
英語長文レベル別問題集のシリーズと同じく東進の安河内氏の問題集。彼の授業は絶対に勧めないんですが、上記レベル別と同じく長文問題集には必ず構造分析を振ってくれるのでその点では神です(笑)
レベル別は問題数が少なくてすぐに終わってしまいますので続いてこのシリーズの超基礎編~難関編の中から選んで演習しましょう。
「やっておきたい英語長文」シリーズ
センター試験や産近佛龍レベルで、300語程度の英文を集めた問題集です。演習量を稼ぐためにもおすすめ。特に産近佛龍レベルの過去問は赤本しかなく、解説が〇んこなのでしっかりとした解説がある問題集で勉強した方が強いです。
関関同立レベルは500語レベルのこちら。
難関国公立志望者はこの700で。
速読英単語シリーズ
基礎レベル
難関レベル
この単語帳は長文中で単語を暗記する目的のものなので1年生からの語彙力強化というより、3年生のときに、一日一文速読演習をしながら抜けている単語を埋めていく用と考えた方が良いでしょう。まずは必修編から初めてレベルを徐々にあげていきましょう。
止まらず前から音読しながら内容をとれるかチェックするのがおすすめの使用法
英作文
上記総合英語系の参考書の基本例文をしっかり書けるようになっている人は即実践演習に移りましょう。
「英作文のトレーニング」シリーズ
このシリーズの扱いは以下の記事で詳しく書いておりますので参考にしてください。
https://soil19.com/recommend05
基礎レベル
入試で英作文が出題される場合、まずはここからスタートして入試英作文への考え方の土台を作りましょう。
難関大レベル
難関国公立もここまで極めればなかなかのレベルに達します。
難関大レベル 自由英作文
さらに高いレベルに挑戦したい人、自由英作文が出題される大学を受験する場合はここまでしっかり取り組みましょう。
竹岡シリーズ
学校では竹岡先生という予備校講師の執筆した問題集が配布されますが、解説がほとんどないですし、学校によっては解答すら配らない(塾にあるのでこれはさすがにコピーして渡します^^;)ので、竹岡先生系をやるなら以下の問題集に取り組んだ方が絶対に良いです^^;
基礎レベル 難関レベル
基礎レベル
過去問
過去問に関しては志望校のものは当然10年分は解くように。
まずは3年生になったら春の段階で最新年度を1年分。ここで傾向と難易度を知りましょう。
そこから自分に足りないものを分析し、上記参考書と問題集で鍛え上げましょう。
そうしたら再度過去問。ここからは古いやつから演習。実力アップを確認していきましょう。万が一ここで6割を切るようであればセンター過去問や滑り止めの志望校など難易度の低い大学の過去問で演習しましょう。
7割を超えてきたら志望大学でなくてもよりレベルの高い英文が出てくる大学の過去問に挑戦しましょう。志望校に最適化することは大切ですが最適化し過ぎると問題傾向や難易度が変化したときに撃沈します。
様々な傾向や難易度に慣れることと、スラスラ読めないレベルの英文、語彙と格闘することで実力はアップします。
難関大を目指す人は志望していなくてもぜひ東大京大の過去問で演習してみましょう。東大京大の英語にはこざかしいテクニックは全く通用しません。真っ向勝負で勝ち抜く力を養えます。また難関国公立クラスでないと過去問集の解説が完全に手抜きで自主学習が難しい。その点でも解説が充実しているこのあたりの過去問は最高の問題集となります。ぜひ!