暗記の達人への道 「大学受験用英単語のおぼえ方」(実践編)

そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

今回は高校生のための英単語暗記法(後編)。では実際どのように暗記していけばよいのか見ていきましょう。ポイントはいかに実践力のある英単語の暗記にするか。そして短期記憶から長期記憶に変換していくかという点です。ちらっとオススメ英単語アプリなんかも紹介しますね。

どうやって暗記するか

五感をフル活用するとおぼえやすいと言うのはやはりあるようなので、読んで書いて声に出しておぼえるのがベストですかね。そもそも眺めるだけで集中できるレベルの人ってこの世にどれくらいいるのかなと。

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そういう意味では音声を聞きながらの暗記が一番おすすめです。

最近の単語帳はCD・ダウンロード・アプリなどで必ず音声が聞けるので、極力音を聞きながら暗記してほしいところ。

後ほどアプリについては詳しく。

ただし大学受験用の英単語の場合、書いておぼえると時間がかかりすぎます。あと書きまくり暗記に体力面の問題が(笑)詳しくはこちらを。

そういう場合は別の方法を模索してもよいのでは?例えば中学英単語の暗記法で取り上げたエアーペン。

指を動かしながら音読する方がやっぱりただ眺めるよりもおぼえやすいかもしれませんからね。

特に単語帳をはじめて使用する時に、最初からスペルを”書かせる”テストを行う高校がありますが、1周目にしては正直ハードルが高すぎてオススメしません。

まずは音と意味の暗記に集中しましょう。英単語を見たら発音できて意味がわかればまずはそれで良いでしょう。情報を複雑化しろとは言いましたが、いきなり全部完璧におぼえろとは言ってませんからね。

最初から完璧主義では続かない

暗記をする際の最大の敵は「いやになってしまうということ」(笑)要は続かないんです。単語テストで満点じゃないとダメみたいに思ってしまいがち。でも例えばその満点の子に数週間後に突然同じテストをしたら満点取れないですよ。

人は必ず忘れます。だから最初始めたころは「覚えられない…」とか「どうせ忘れてしまう…」なんて思っていやになりますがそんなの当たり前なので気にしないように。もちろんおかしな暗記の仕方は改めなければいけませんがね。この辺のお話は後半に詳しく。

しかし単語の暗記に関しての最終目標は「忘れることなく」「いつでも使える」英単語なのです。単語帳の意味だけを見て他は読み飛ばすようなことは絶対にしない方が良いです。

必ず全体に目を通しましょう。

もしあなたが単語の意味を覚えたいのであれば、それ以外の情報は意味を引っ張り出すための道具です。道具はあればあるほど意味が思い出せます。

ですが、手段と目的を間違えてはいけません。

「意味」が目的ならばその他の情報は手段としましょう。そこまで完璧に覚えきろうとする必要はありません。

ただそれを道具として使わず、無駄な情報として捨ててしまうと、何の取っ掛かりもない壁面をよじ登るかのような難しい作業となってしまうということです。

大切なのは反復です。単純運動の反復ではなく反復のたびに情報を複雑にし網目状に編んでいくようにイメージしましょう。

これこそが短期記憶を長期記憶に変換するためのコツです。

 

アウトプットの重要性

せっかく覚えた英単語であっても、実際に模試などでその単語に出会うのは半年後かもしれない。そのことを考えておぼえられないような人は単語をやることが目的となっている人です。

どんな勉強でも参考書を読んでわかったつもりになって勉強を終わらせてしまう人が「やってもやっても伸びないタイプ」

出来るかを確認する。このことを徹底するだけで世界が変わります。簡単に言えばテストをして下さい。自分で手で隠して言うだけでもいいので。

アプリなどを用いるとテストは便利ですね。隙間時間にも活用しやすいです。ただし使っている紙媒体の単語帳と連動している方がもちろん使いやすいですが、前回お話ししたようになかなかシス単のアプリが…(゚Д゚;)なので。

この辺ですかね。

 

 

システム英単語
チャンクで英単語
‎チャンクで英単語
‎チャンクで英単語
開発者: 物書堂
金額: 無料+
  • ‎チャンクで英単語 スクリーンショット
  • ‎チャンクで英単語 スクリーンショット
  • ‎チャンクで英単語 スクリーンショット
  • ‎チャンクで英単語 スクリーンショット
ターゲット英単語

 

ただしこういうアプリの単語テストモードで意味が選択肢になっているのは正直…。答えを「当て」ちゃったら意味ないんですよね。選択肢が記憶を引っ張り出してくれているだけなので、極力選択肢がない状態のテストをしましょう。

別に表示された英単語を見て、意味が言えるかどうか自分で判断すればいいだけですからね。そういうモードもあります。そしてそれを仕分けしておく。それをアプリ側が自動でやってくれるので非常に楽ですね。あとはランダムにやってくれるところ。これはアプリ最大の強み。

ただし、単語テスト自体には注意が必要です。

塾や学校でもアウトプットの練習のために単語テストを行いますが、それを目的にしてしまうと入試の長文中で出会った時にすっと出てこない、または似た単語と混同して意味を当てはめてしまうなどの弊害が必ず出ます。

単語テストを目的に暗記しない!単語は目的ではなく英文解釈や英作文、そして後は英会話のための手段に過ぎません。使えない知識を増やしても得点は上がりません。

常に入試でどのように使うのかをイメージして暗記しましょう。

 

単語帳のなかの英単語は図鑑の中の動物たち

単語帳は分野、出やすさ、暗記のしやすさなどを基準に、単語がただ並べられている図鑑のようなものです。

動物図鑑を眺めているだけでは生物学者にはなれません。

つまり単語をいくらやっても実践で使える知識になっていなければ英語の点数は伸びません。だからこそ英単語と並行して必ず長文読解(速読演習)をおこない長文中で「生きた」英単語に出会いましょう。

例えば長文中で出会った単語は文脈があるためイメージ化しやすくそれが定着につながります。

 

一方で図鑑は手っ取り早くどんな動物がいるのかを知る上では非常に重要です。

だからこそ単語帳で「初めまして」の単語に挨拶を済ましておき、長文の中で出会った時に文脈に沿った意味がすっと出てくるレベルになっているかを確認し、再び単語帳に戻るという作業をすることが大切です。

だからこそ、毎週学校で実施される苦行のような単語テストが生きてくる。毎回満点が取れなくても良いです。(もちろん取れた方が良いですが)そこで「初めまして」のご挨拶を済ませていれば後の勉強は大きく変わりますからね。

そういう意味では多読がベストなんですが毎日長文問題を解く時間はなかなか取れません。それでもできれば受験生は毎日英文に触れてほしいです。

ということでおすすめなのがこちら。