どうも、そいる塾長です。
どうやって暗記するか
五感をフル活用するとおぼえやすいと言うのはやはりあるようなので、読んで書いて声に出しておぼえるのがベストですかね。そもそも眺めるだけで集中できるレベルの人ってこの世にどれくらいいるのかなと。
こちらは中学生向けの記事ですがこうなる人がほとんどでは?^^;
そういう意味では音声を聞きながらの暗記が一番おすすめです。
後ほどアプリについては詳しく。
ただし大学受験用の英単語の場合、書いておぼえると時間がかかりすぎます。あと書きまくり暗記に体力面の問題が(笑)詳しくはこちらを。
そういう場合は別の方法を模索してもよいのでは?例えば中学英単語の暗記法で取り上げたエアーペン。
指を動かしながら音読する方がやっぱりただ眺めるよりもおぼえやすいかもしれませんからね。
特に単語帳をはじめて使用する時に、最初からスペルを”書かせる”テストを行う高校がありますが、1周目にしては正直ハードルが高すぎてオススメしません。
まずは音と意味の暗記に集中しましょう。英単語を見たら発音できて意味がわかればまずはそれで良いでしょう。情報を複雑化しろとは言いましたが、いきなり全部完璧におぼえろとは言ってませんからね。
暗記をする際の最大の敵は「いやになってしまうということ」(笑)要は続かないんです。単語テストで満点じゃないとダメみたいに思ってしまいがち。でも例えばその満点の子に数週間後に突然同じテストをしたら満点取れないですよ。
人は必ず忘れます。だから最初始めたころは「覚えられない…」とか「どうせ忘れてしまう…」なんて思っていやになりますがそんなの当たり前なので気にしないように。もちろんおかしな暗記の仕方は改めなければいけませんがね。この辺のお話は後半に詳しく。
しかし単語の暗記に関しての最終目標は「忘れることなく」「いつでも使える」英単語なのです。単語帳の意味だけを見て他は読み飛ばすようなことは絶対にしない方が良いです。
必ず全体に目を通しましょう。
もしあなたが単語の意味を覚えたいのであれば、それ以外の情報は意味を引っ張り出すための道具です。道具はあればあるほど意味が思い出せます。
ですが、手段と目的を間違えてはいけません。
「意味」が目的ならばその他の情報は手段としましょう。そこまで完璧に覚えきろうとする必要はありません。
ただそれを道具として使わず、無駄な情報として捨ててしまうと、何の取っ掛かりもない壁面をよじ登るかのような難しい作業となってしまうということです。
これこそが短期記憶を長期記憶に変換するためのコツです。
アウトプットの重要性
せっかく覚えた英単語であっても、実際に模試などでその単語に出会うのは半年後かもしれない。そのことを考えておぼえられないような人は単語をやることが目的となっている人です。
どんな勉強でも参考書を読んでわかったつもりになって勉強を終わらせてしまう人が「やってもやっても伸びないタイプ」。
出来るかを確認する。このことを徹底するだけで世界が変わります。簡単に言えばテストをして下さい。自分で手で隠して言うだけでもいいので。
アプリなどを用いるとテストは便利ですね。隙間時間にも活用しやすいです。ただし使っている紙媒体の単語帳と連動している方がもちろん使いやすいですが、前回お話ししたようになかなかシス単のアプリが…(゚Д゚;)なので。
この辺ですかね。
ただしこういうアプリの単語テストモードで意味が選択肢になっているのは正直…。答えを「当て」ちゃったら意味ないんですよね。選択肢が記憶を引っ張り出してくれているだけなので、極力選択肢がない状態のテストをしましょう。
別に表示された英単語を見て、意味が言えるかどうか自分で判断すればいいだけですからね。そういうモードもあります。そしてそれを仕分けしておく。それをアプリ側が自動でやってくれるので非常に楽ですね。あとはランダムにやってくれるところ。これはアプリ最大の強み。
塾や学校でもアウトプットの練習のために単語テストを行いますが、それを目的にしてしまうと入試の長文中で出会った時にすっと出てこない、または似た単語と混同して意味を当てはめてしまうなどの弊害が必ず出ます。
単語テストを目的に暗記しない!単語は目的ではなく英文解釈や英作文、そして後は英会話のための手段に過ぎません。使えない知識を増やしても得点は上がりません。
常に入試でどのように使うのかをイメージして暗記しましょう。
単語帳のなかの英単語は図鑑の中の動物たち
単語帳は分野、出やすさ、暗記のしやすさなどを基準に、単語がただ並べられている図鑑のようなものです。
つまり単語をいくらやっても実践で使える知識になっていなければ英語の点数は伸びません。だからこそ英単語と並行して必ず長文読解(速読演習)をおこない長文中で「生きた」英単語に出会いましょう。
例えば長文中で出会った単語は文脈があるためイメージ化しやすくそれが定着につながります。
一方で図鑑は手っ取り早くどんな動物がいるのかを知る上では非常に重要です。
だからこそ単語帳で「初めまして」の単語に挨拶を済ましておき、長文の中で出会った時に文脈に沿った意味がすっと出てくるレベルになっているかを確認し、再び単語帳に戻るという作業をすることが大切です。
だからこそ、毎週学校で実施される苦行のような単語テストが生きてくる。毎回満点が取れなくても良いです。(もちろん取れた方が良いですが)そこで「初めまして」のご挨拶を済ませていれば後の勉強は大きく変わりますからね。
そういう意味では多読がベストなんですが毎日長文問題を解く時間はなかなか取れません。それでもできれば受験生は毎日英文に触れてほしいです。
ということでおすすめなのがこちら。
長文中で英単語に出会うという体験がこれなら毎日継続可能。私は前回紹介したような単語帳が苦手だったのでこればかりやっていました。生きた英単語に出会うという意味ではベストな教材ですし、なにより毎日1長文が気軽に実現できるのはありがたいですね。
対応アプリもありますよ。
紙媒体で速読演習。アプリで単語の確認みたいなコンボが効率いいかもしれませんね。自宅で寝る前に速読英単語読んで、翌日通学時間だとか、学校の休憩時間にアプリで単語の確認みたいな使い方とか。
こちらは初めて英単語を学ぶ方にはおすすめしませんが2周目に使うと効果が高いかなと。その辺の長文を読むよりも暗記すべき単語の情報が詳しいので勉強しやすいかなと。あと私みたいにただ単語が並んでいる単語帳が苦手な方。効率面ではほかの単語帳に敵いませんが使い方次第かなと。
もちろん普通の単語帳で暗記する際も、そこに載っている例文や前回紹介したミニマル・フレーズで暗記することをおすすめします。
ミニマル・フレーズで暗記していると、その英単語がどのような使われ方をしているか思い出すだけで、品詞や語法など周辺情報もわかってしまいます。
絶対に繰り返す
単語の暗記を進めて行くと当然、古い知識から消えていく。しかし「play」や「this」と言った単語を忘れる人はいない。なぜか?
それは当然繰り返し使うことで忘却曲線をリセットして緩やかにしているのです。
つまり序盤は忘れても仕方がないので、完全に忘れきる前に、一度暗記した範囲を繰り返すようなスケジュールを組みましょう。
初めて覚えるよりも、思い出すほうがスピードは速いので2周目、3周目はどんどんスピードが上がります。これは他科目にも言えることです。
一日に新しい単語を10個ずつやるのではなく、次の日は前回暗記した10個+10個=20個やること。
前回の10個はまた暗記するのではなく「思い出すだけ」です。
それだけです。そうすると、そのうち短期記憶が長期記憶に変わり、もはや忘れることはなくなります。
もちろんこれをやると前半ばかり詳しくなります(笑)前半は基本単語なのでそれでもいいんですが、何も自分でもうこれは完璧だと思えた時点で一旦復習する範囲から外してやり、単語帳がある程度の範囲、または全部終わったところで、念には念をという感じでもう1回確認するようにすればいいでしょう。
しかしこのころには単語帳にへばりつくのをやめ多読に移行しているでしょうから、そこで多くの単語帳で出会った単語に再会することになるはず。
こうしてどんどん接触回数が増えると長期記憶として定着するというわけです。
時間を決めて暗記する
社会科だろうが理科だろうが、何かを暗記する時には必ず時間制限をかける。キッチンタイマーでもセットして音がなったらテストです。
100円ショップのものより断然耐久性があります。あとこのスタンド意外と良い。あとキッチンタイマーは仮眠に使える(笑)
勉強中眠くなったら寝た方が良いです。眠たいまま続けても無駄。ならば割り切って10分~30分寝ましょう。その際キッチンタイマーで時間をセットできます(笑)
勉強中最大の敵となるのがこのスマホの通知音。ゲームは自分から手を出さなければ何もしてきません。自分が欲求に勝てば良い。しかしSNSはさらに強敵。通知音とポップアップされた通知画面で誘惑します。あれに勝てる学生などいないと思います。
それができないなら上のキッチンタイマー買いましょうね。だから塾ではキッチンタイマーを使います(-_-;)
話を戻しましょう。
テスト前日とテスト1週間前、どちらが真剣に勉強しているか考えればわかると思います。集中力が違います。それは時間が限られているからです。
そのためにも自分が1時間でいくつの単語を暗記できるかを知っておくことが重要です。もちろん単語の勉強を始めたときよりも効率化をすすめて単語の暗記速度を上げていきましょう。
あとは覚えられないからと言ってだらだら続けない。その時間で暗記できないならもう次へ行きましょう。それくらいの覚悟で進めていったほうが良いです。
一方で、移動中や休み時間などの隙間時間に英単語を覚えようという人もいるかも知れません。私はあまりこういう環境で集中できるタイプではないため、苦手です。というか自転車通学なのであまり隙間時間のない人生でした(笑)
集中力がある人はいいと思うんですが私みたいなタイプは隙間時間は、あらかじめピックアップしておいた「覚えの悪い英単語」の復習にあてたほうが良いでしょう。
つまりどこかでがっつり集中して暗記する時間をとっておき、隙間時間はその復習に充てる感じ。隙間時間は暗記の「隙間」を埋めるために使うのが良いということです。
あえておすすめする隙間時間はお風呂ですかね。お風呂って15分くらい。ちょうど単語テストとかするのにいいんですよね。今はスマホも防水機能付いているのでアプリなんかはお風呂でも使いやすいですしね。
おまけ:その他おすすめアプリ!
いくつか紹介してきましたが今は本当にいろいろアプリがあります。スマホを持っていない高校生はほとんどいない時代になりました。アプリがうまく勉強に使えれば強い味方になりますね。
もちろん先ほど書いたようにスマホは別の目的にも使うもの。うまく使わなければ妨害装置ともなりかねません。この辺、自立・自律ができているかどうかで大きく変わりますね。
ともあれせっかく便利ものです。その他教材と紐づいていないオススメ英単語アプリを紹介しておきますね。
とりあえず今一番人気のアプリがこちら。アプリ内課金はありますが無料でかなり使えますね。
先ほど紹介した速読英単語と同シリーズ。
こちらは英単語。
こちらは英熟語1900
なんとすべてに解説動画がついています。解説はおなじみベリタス・アカデミーの坂木先生。
これぞ理解を伴う暗記ですかね。単語嫌いや、単語に解説なんていらねーって思っている方は一度是非挑戦してみて下さい。英単語の世界観が変わりますよ。
長々と書いてしまいました。
単語の暗記が英語の勉強の全てではありません。ですが単語力は最後の最後で効いてきます。文法力や構文力、精読力に速読力・・・そういった英語力が身についてきたときこそ実感できるのが単語力です。
終わりなき戦いですが負けずに頑張りましょう。
今日はこのへんで。
コメント