2026年度(令和8年度)京都公立高校前期選抜の事前調査結果分析!倍率ランキングも!

そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。
昨年はさぼってしまいましたが、今年は書いておきます。
2026年度公立高校入試前期選抜の事前調査(志望者数)をまとめておきますので、大詰めを迎える志望校決定の参考にしていただければ幸いです。

2025年11月末時点での志望校調査結果

2025年11月末時点での志望校調査結果が教育委員会より発表されましたので、分析しながら京都市・乙訓通学圏の高校のみとなりますが倍率順でランキングにして分析してみたいと思います。

私立志望者増↑ 公立志望者減↓

やはりというか私立無償化の影響で公立志望者の総数が昨年比で464人減(2.1%減)
私立志望者489人増(2.4%増)となっております。

またこの調査は11月時点での三者懇談で提出された志望校を基に算出されているため、ここから大きく私立専願に舵をきる受験生も多数いることが予想されます。
塾などに通っていないと内申点について保護者も理解しておらず、安易に内申点が届かない公立高校を志望校として考えている場合も非常に多いです。

どのあたりの層が私立へ鞍替えしたのかも含めて見てみましょう。
結果から申し上げると公立高校の統廃合などがここから進んでいくのは間違いないでしょうね。

注意事項

まず毎年書いていることですが、ご注意いただきたいのが、これは11月時点での三者懇談での志望校調査を基にしたものであり、当然ながら実際の前期選抜の倍率ではありません。

この倍率をもとに皆さんが志望校を変更される可能性があるということですね。

特進系専門学科 倍率ランキング

順位高校名学科名倍率昨年比増減
1位山城文理総合2.78-0.02
2位桃山自然科学科2.11-0.19
3位西京エンタープライジング1.760.14
4位堀川探究科1.64-0.06
5位紫野アカデミア1.63-0.41
6位嵯峨野こすもす1.52-0.18
7位鳥羽グローバル1.1-0.08
8位工学院フロンティア理数1.020.05

上位校となる特進系専門学科は昨年と比較して大きな変化もなく順当なイメージ。

あえて言うなら紫野アカデミアが0.4ポイント下げていますが、それでも倍率は御三家レベルですし、本来このくらいなのが適性でしょう。アカデミアも普通科も「ちょうど良いレベル」なので毎年倍率が高水準で変化する学校であり、気にするほどではないかと思います。

昨年定員割れの工学院高校は今年も危険水域。この状況で特進クラスのレベル維持は不可能なので再編されそうな気もします。

※嵯峨野高校こすもす科は自然科学+共修+学科志望未定の合計での倍率となります。
※「昨年比」とは昨年の出願時の倍率との比較です

普通科 倍率ランキング

こちらはあくまで前期選抜での倍率です。個人的には何の参考にもならないと思っております。

募集定員が少ない前期選抜での志願者数であり倍率は高くなります。
そもそも前期選抜のA1方式は何のためにやっているのかよくわからない入試であったためこの入試を最後に廃止となります。
「合格しない」ことが前提であり不合格になって落ち込む必要がない入試です。
落ち込む理由は「3月の中期まで頑張らないといけない」「理科と社会をやらないといけない」くらいのものです。
内申点の配点が小さいので、中期では合格が難しい生徒にとってはチャンスですが、合格難易度が高いことに変わりはありません。
その点をご家庭でも徹底しておかないと2月半ばからが地獄です。

順位高校名学科名A1倍率昨年対比倍率増減
1位鴨沂普通科5.71-0.27
2位普通科5.640.78
3位日吉ケ丘普通科5.290.37
4位山城普通科5.190.36
5位向陽普通科4.80.93
6位鳥羽普通科4.540.37
7位洛北普通科4.42-0.16
8位洛北自然科学4.42-0.16
9位北嵯峨普通科4.24-0.52
10位乙訓普通科4.03-0.08
11位紫野普通科3.980.11
12位洛東普通科3.31-1.11
13位桃山普通科3.250.1
14位北稜普通科3.23-0.46
15位朱雀普通科2.95-0.98
16位東稜普通科2.76-0.85
17位洛西普通科2.54-0.1
18位嵯峨野普通科2.11-0.17
19位洛水普通科1.88-2.68
20位堀川普通科1.46-0.54
21位西乙訓普通科0.85-0.8

現状西乙訓高校は前期の時点で定員割れですので、このままいけば全員合格です。

全募集定員に対する全志望者の人数比で学校(普通科)の人気度を測る

こちらでは全志願者数を全募集定員で割った倍率を出してみます。これが前期の倍率よりもその学校の人気度を表しているとともに、中期選抜での倍率予想ともなります。

もちろんこれに関しては、前期第一志望者(普通科・専門学科含めて)が中期も同じ学校を志望する前提での計算となるので、実際の中期選抜の倍率とは異なることは予想されます。

実際、内申点の配点が中期に比べて小さい前期選抜では、チャレンジで入試に挑む層が一定数いるため、前期で不合格になった場合、中期では偏差値帯を落としたり、併願で確保した私立高校入学を決めることも多く、必ずしも前期志望校=中期志望校とはなりません。

また西京高校エンタープライジング科の不合格者は西京に普通科がないので、多くは嵯峨野高校や山城、洛北へ流れます。このあたりの高校はそのあたりを上乗せして中期の倍率は少し高くなるでしょう。

あくまで今年のトレンドというか高校の人気度の目安です。予めご了承ください。

※開建高校ルミノベーション科は専門学科ですが同様に算出しております。

順位 学校名募集定員志望者数倍率昨年度中期の倍率昨年対比増減
1位鴨 沂2403481.451.410.04
2位日吉ケ丘2403181.331.320.00
3位桃 山3604561.271.190.08
4位堀 川2402981.241.3-0.06
5位紫 野2803471.241.38-0.14
6位山 城3604321.201.10.10
7位開 建2402881.201.72-0.52
8位嵯峨野3203831.201.29-0.09
9位3604141.151.090.06
10位鳥 羽2803051.090.890.20
11位乙 訓2402491.041.09-0.05
12位向 陽2001970.990.90.09
13位北嵯峨2802620.941.03-0.09
14位北 稜2402230.930.910.02
15位朱 雀2001790.901.15-0.26
16位洛 北2001780.890.99-0.10
17位洛 西2402120.880.880.00
18位洛 東2401840.770.96-0.19
19位東 稜2001460.730.85-0.12
20位洛 水160730.460.91-0.45
21位西乙訓160490.310.54-0.23

こうしてみてみますとかなり昨年度の中期選抜の倍率に近いということがお分かりいただけますでしょうか。

今年度大きく人気が出た学校はありませんが、逆に開建高校ルミノベーション科が大きく人気を落としていることが読み取れます。(それでも7位ですが)

個人的には私立無償化で鴨沂・桂の2校の倍率が下がると予想していましたが、まだ影響はないですね。より偏差値帯が下の学校から流出しているようです。

「定員割れ」についての注意事項

倍率が1以下=定員割れ と思ってしまうかもしれませんが全く違いますのでご注意ください。

中期選抜では定員の10%は第2順位の生徒が埋めることになりますので、基本的に倍率が0.9未満になると定員割れとなります。

となるとここで定員割れの危険があるのは16位洛北以下の高校となるわけです。ただし洛北のような中堅校に関しては内申点が足りず下位校を志望していた生徒がチャレンジしてきたり、山城・紫野など同レベル帯の学校の倍率を見て安全策で変更してくる可能性も高く、現状では割れそうな数字ではないと思います。

と簡単ではりますが志望校調査を見てみました。

12月の三者懇談で決定されるのは公立前期と私立です。とくに私立は塾へ通っていない方は学校の懇談がとても重要なのでしっかり調べたうえで受験校を決定してください。

中期選抜志望校は2月後半まで悩めますのでまずは前期と私立に向けて頑張っていきましょう。

今日はこの辺で

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