どうも、そいる塾長です。
12月に入りいよいよ志望校を確定させる時期がやってまいりました。
ということで2020年度(令和2年度)入試に向け、公立高校の普通科の入試難易度を昨年度の入試結果からざっくりと合格の目安をランキングにしてみましたので参考にしてみてください。
あと皆様がお悩みの第2順位の目安も書いてます。よかったら。
中期選抜の入試の仕組み
まず簡単に中期選抜のポイントをおさらいしておきましょう。
合否判定
中期選抜では以下のような仕組みで得点化し合否を決定します。
当日のテスト:英数国社理(共通問題)×40点=200点
学校評定:英数国社理+副教科(4科)×2(いずれも1年~3年までの5段階評価)=195点
⇒入試得点合計395点
下記内容ではこの入試合計点で説明しますのでまずは現在持っている内申点を上記計算方法で算出の上お読みいただけたらと思います。
その他細かな合否判定の方法は以下の記事で解説しております。
このように内申点の配点が約50%なので受験前から半分試合は決まっているわけですが、京都は合格最低点など明確な資料が出てこないので出願する際の目安がないという問題点があります。
学校の先生はもしかすると公開されていない資料を持っているのかな?なんて思ったりもしますが、持っているとは到底思えない進路指導をなさる先生が散見される現状、実際はそうではないのかなと思ったり…。
一方塾は自塾や各模試会社の追跡調査資料などをもとにボーダーラインを推測していくわけです。ちょっと毒を吐いておきますと大手の方が情報を、持っていると思われる方もいらっしゃるようですが、そんなことはありませんよ^^;
個人塾舐めないでくださいね、特に京都は( `ー´)ノ
しかし…
ということで本当は持っている資料全部ここに上げたいくらいなのですが(笑)、さすがに大人の事情で怒られそうなので、ざっくりと上記入試合計点での京都の中期選抜の合格ラインの目安だけでも書いてみようかと思います。
ただし以下で示す数値は最低ラインではなく安心ライン、つまり合格者平均あたりを示すと思ってくださいね。そして中期は内申点の配点が多きく、当日点との兼ね合いで個人の特性によりいろいろ事情が変わります。
そしてこんな記事を書いておいて言うのもなんですが、何よりこのような数字だけで進路選択を行うべきではありません。学校もそうですし、塾であっても進路相談をする先生がちゃんと生徒を見ていないようなところですと、今持っている数字だけで判断してしまいますが、ここからの伸び、つまり当日の得点を読める人に相談をしていただくのが間違いないです。そして
よく私のところにも会員の方以外からメールなどで進路相談が来ますが、こればかりは直接見ていない生徒に関しては全くわかりません。
ご家庭の事情で公立志向がどれほど強いか、通学時間の問題、校風、部活や将来の進路、その他個々の目的などすべて加味して判断をすべきものです。いや最終的に決めるのは生徒本人であって、「数字」が合格ラインだから受けろ、満たしていないから変えろというのは進路相談ではありません。
ということで保護者の方は進路相談の際の信頼度も塾選びの基準にしましょうね。
第2志望とは
「第2志望」は、あとで説明する「第2順位」と混同しやすいのでご注意ください。
そもそも欠員が出る高校がほとんどないのであまり気にしなくてもよいかと思います。
第2順位とは
こっちがとても大切。
公立中期の志望校決定に欠かせないのが「第2志望校」と「第2順位校」。紛らわしいので簡単にポイントを。
※上記資料は京都教育委員会ホームページより抜粋
http://www.kyoto-be.ne.jp/koukyou/school-navi/detail/minasane.pdf
公立中期の出願時には第1志望とあわせ先ほどの第2志望を記入する欄があります。
さらに第1志望には第1順位と第2順位校を書くことになります。ややこしいですね^^;
「特定の条件」を簡単に説明すると以下のようになります。
京都公立高校中期選抜難易度合格の目安
2019年度の結果をもとに京都市・乙訓通学圏の中期選抜の難易度をまずは大きく難易度別にA~Dの4つのグループに分けてみます。といっても便宜上入試合計得点のきりのいいとこらへんで分けただけで、グループ内格差がものすごかったりしますがお許しを^^;
ちなみにグループ内の難易度順は「>」のマークで示します。この数が多いほど難易度が開いているということになります。
大体「>」一個につき大体入試得点合計の合格者平均が5~10点刻みくらいのイメージで。
Aグループ
まずこのAグループは入試合計点の安全圏が300点以上のグループです。
しかし同じグループと言っても安全圏は堀川ですと350点、山城ですと300点程度と、ものすごい差があります^^;
堀川
堀川だと350点で安全圏。入試得点合計で88%近い得点がないと安心できないということになりますが、ボーダーもこの安全圏からほとんど下がらないですね。オール5クラスがわんさかいるなかで、例えば「3年間5科オール5、副教科オール4」の人は内申点が171点。となると当日は179点(各科目36/40点くらい)が必要になります。これでは1科目につき2,3問しか間違えられません。ここまで来るとミスしたら終わり…みたいな戦いですね^^;
当日170点をとれないならかなり危険水域です。過去問でこのレベルを確実に取れるように意識しましょう。なおこれは京都五ツ木模試では偏差値65は最低必要なレベル。
嵯峨野
嵯峨野では合計330程度あれば安全圏。内申160~170くらいの人が多い印象です。内申が170あれば当日160点の各科32点平均(京都五ツ木で60以上が目安)、逆に内申160程度なら当日170点(各科34点)でまず安心できるでしょう。
桃山
桃山で320が安全圏。内申と入試得点それぞれ160くらい。となると内申はオール4以上で当日は5科平均32点。嵯峨野のちょっと下というところですが、受験層の幅が嵯峨野よりも多少広い印象。ボーダーラインは嵯峨野に比べ安全圏から大き目で下がるのではないでしょうかね。オール4あるなら当日150くらいでもいけるかな…とも思います。
洛北・山城
最後に高倍率銘柄の洛北・山城の安全圏は300~310くらいになるかなと。前期の事前調査結果では山城が倍率をあげ、洛北が下がっており、今回の入試では中期でも昨年度と比べ洛北の倍率が下がり、山城が上がってこれまで通り均衡した状態になると予想。
「内申点はオール4以上」が代名詞のような2校ですが、「内申点がオール4」となると内申156点。となると当日で各科目平均29点くらい取ることが可能ならば安心ですね。これは京都五ツ木で偏差値60ギリ足りないくらいの人ならとれる点数でしょう。いくつか30点をこえる科目を用意できれば苦手科目があっても十分カバーできます。
ということで格差の大きいAグループですが、これらの学校ではオール4から上に行くほど5を増やす必要が増し、当日各科目30点/40点にプラスしたくらいの点数を積み上げる実力が必要になっていきます。
Bグループ
お次のBグループは入試合計点が250~300点ぐらいの集団。
この差が一向に縮まらないんですよね。そのためこのギャップにハマるレベルの層が私立の特進コースに流れていきます。
当日8割オーバーのような人はどうしても上位校の模試の判定だけは良くなってしまいますので、実力は届いているのに内申のためにランクを下げるのは…となってしまいがち。そこで内申点が関係ない私立に流れてしまうのは仕方がないことでしょうね。
このグループ間の「差」が大きいのは大学合格実績も同じですから…^^;
あとこのBグループはオール3クラスの子とオール4クラスの子が混在します。Aグループのところで書きましたが、「オール4は151」でしたね。ちなみにオール3は117点になります。
これを目安に見ていきましょう。
紫野
昨年倍率が上がった紫野は280が安全圏。
3年間オール3では内申点は117。オール3で紫野に突っ込むと160点(平均32点:80%)ほど当日とっていかないと安心はできません。つまりは嵯峨野志願者くらいの実力がないといけないということですね。基本的に3年間5科オール3の生徒が30点を平均で超えていくのは至難の業。簡単にとれる点数ではないですので非常に厳しいチャレンジになるでしょう。
あと内申点と当日点のバランスがあまりに低いと問題が出ることが…。詳しくは先ほども載せたこちらの記事を参考にしてください。
合格者の内申点平均は140くらいのようなので、少なくとも内申で130くらいは欲しいところですね。となると当日は130(平均26点)くらいあればギリギリいけるかなと。京都五ツ木で偏差値54くらいあれば内申130でも戦えそうですね。
鳥羽
鳥羽は270くらいで安全圏…かなと。昨年倍率1.0を切った影響で定員を減らしたため、前期の事前調査でも昨年より倍率が上がっていました。定員の9割ギリでほぼフリーパス状態だった昨年度より難化するのは間違いないでしょうから予想が難しいですが、例年なみの倍率になるならこれくらい。校風は正反対な2校ですがレベルは今や紫野よりちょっと入りやすいくらいで考えていいのではないでしょうか。
鴨沂・日吉ヶ丘
入試得点合計で240あったらまず間違いないだろうという鴨沂と日吉ヶ丘。
紫野との差は大きいかなと。
オール3の生徒でも当日120点(1科目24点:60%)以上で安全圏。確かに1科目で24点取るのもオール3の生徒にはなかなか難しいかとも思いますが、提出物ださない系の人で実力はあるような人ならありでしょう。模試の結果を見たり過去問を解いて判断していきましょう。
逆に内申が120くらいあれば五ツ木京都模試の偏差値が50に満たなくてもGOを出しますかね。当日100ちょいとれれば何とか…。
ABともに同じグループ内と言ってもこれくらいの差がありますのでくれぐれもご注意くださいね^^;
Cグループ
Cグループは入試得点合計の安全圏が200点~250点くらいのグループ。
桂・洛西
桂高校は前期選抜の事前調査で志望者数がかなり多かったので次年度入試ではBグループの鴨沂のレベルに近づく可能性がありますが、例年通りならこのCグループは鴨沂から10点~20点くらい合格者平均が下がり220あれば安全圏。ボーダーは200くらいと考えてよいでしょう。