どうも、そいる塾長です。
2020年度(令和2年度)京都公立高校前期選抜の事前調査結果が教育委員会から発表されましたので簡単に見ておきましょう!
※1月16日頃追加資料が発表となりましたので冒頭に最新情報を追記しております。
※2月7日確定出願者数が発表されましたので追記しております。
確定志願者数発表(2020年2月7日追記)
2020年2月7日に前期選抜の志願者数が確定しました。
以下のリンクからどうぞ。
2019年12月22日現在の志願状況(1月18日追記)
いつも通り倍率順にランキングにしておきます。
京都市・乙訓通学圏普通科のA-1方式倍率ランキング(12月22日現在)
高校名 | 2020年度 | 2019年度 | 増減 |
山城 | 6.65 | 5.94 | ↑ |
鴨沂 | 5.63 | 4.92 | ↑ |
桂 | 5.17 | 4.88 | ↑ |
鳥羽 | 5.04 | 4.07 | ↑ |
向陽 | 5.03 | 4.83 | ↑ |
紫野 | 4.91 | 5.03 | ↓ |
北嵯峨 | 4.67 | 5.19 | ↓ |
洛東 | 4.13 | 3.44 | ↑ |
洛北 | 4.04 | 6.96 | ↓ |
日吉ヶ丘 | 3.62 | 4.12 | ↓ |
塔南 | 3.22 | 3.7 | ↓ |
洛水 | 3.10 | 3.87 | ↓ |
桃山 | 2.85 | 3.31 | ↓ |
東陵 | 2.84 | 3 | ↓ |
北稜 | 2.79 | 3.45 | ↓ |
朱雀 | 2.62 | 2.77 | ↓ |
洛西 | 2.51 | 2.74 | ↓ |
乙訓 | 2.42 | 3.75 | ↓ |
嵯峨野 | 2.19 | 2.08 | ↑ |
西乙訓 | 2.03 | 2.37 | ↓ |
堀川 | 1.25 | 1.5 | ↓ |
TOP3内で鴨沂と桂の順位が入れ替わりましたが、特段大きな変化はなし。
倍率が高すぎたところ(山城や桂など)から比較的低めだったところに移ったたため、さらに凸凹感が調整された感じです。
あえて言うなら堀川と嵯峨野がさらに倍率を下げています^^;
今年は前回の記事で予想した通りかなり「安全志向」ですね。
ということでこれ以上前回書いたことから付け加えることもないです^^;
11月10日の事前調査の時点で書いた記事が以下になりますので参考までにどうぞ。
11月10日現在での情報
2020年度(令和2年度)京都公立高校前期選抜の事前調査結果
出願後の確定した数字ではありませんのでご注意ください。後でまた書きますがこれを見て焦って変更しても誰もが同じことを考えているということもお忘れなく(笑)
少子化の影響は続きます。少子化の影響で卒業予定者が411人減。それに伴い定員数も京都府全体で324人減の1万1,735人募集となっています。
また、私立人気は継続で421人増。それにともない公立志願者数は(普通科と専門学科などあわせ)910人減となっています。
以上が教育委員会発表の資料となりますが、今年は倍率ランキングTOP5が掲載されていませんね^^;
ということで以下に京都市・乙訓通学圏のみとなりますが、わかりやすく昨年度の実質倍率と比較したランキングを作ってみました。重ね重ね言っておきますが2019年度の数字は確定後の数字ですが、2020年度は事前調査です。今後動きますのでご注意を。
倍率高っ!低いところに変えようかな…
これ考えるのはみんな同じですからね…^^;
なお数字は手打ちしましたので間違っているところがあれば教えてください^^;
京都市・乙訓通学圏普通科のA-1方式倍率ランキング
順位 | 高校名 | 2020年度 | 2019年度 | 増減 |
1位 | 山城 | 7.31 | 5.94 | ↑ |
2位 | 桂 | 6.26 | 4.88 | ↑ |
3位 | 鴨沂 | 5.60 | 4.92 | ↑ |
4位 | 向陽 | 5.43 | 4.83 | ↑ |
5位 | 鳥羽 | 5.38 | 4.07 | ↑ |
6位 | 洛北 | 5.00 | 6.96 | ↓ |
7位 | 紫野 | 5.00 | 5.03 | ↓ |
8位 | 北嵯峨 | 4.71 | 5.19 | ↓ |
9位 | 日吉ヶ丘 | 4.13 | 4.12 | ↑ |
10位 | 洛東 | 3.71 | 3.44 | ↑ |
11位 | 塔南 | 3.13 | 3.7 | ↓ |
12位 | 洛水 | 2.97 | 3.87 | ↓ |
13位 | 桃山 | 2.93 | 3.31 | ↓ |
14位 | 東陵 | 2.91 | 3 | ↓ |
15位 | 北稜 | 2.77 | 3.45 | ↓ |
16位 | 乙訓 | 2.69 | 3.75 | ↓ |
17位 | 朱雀 | 2.65 | 2.77 | ↓ |
18位 | 洛西 | 2.43 | 2.74 | ↓ |
19位 | 嵯峨野 | 2.36 | 2.08 | ↑ |
20位 | 西乙訓 | 1.82 | 2.37 | ↓ |
21位 | 堀川 | 1.38 | 1.5 | ↓ |
※2020年度は事前調査の結果です。確定した数字ではないのでご了承ください。
TOP3 1位:山城、2位:桂、3位:鴨沂
昨年度第1位の座を洛北に譲り渡した倍率の王(笑)山城高校が倍率ランキング第1位に返り咲き。前校長肝いりの嵯峨野化計画は道半ばで途絶えたようにも見えますが、コース生廃止と単位制導入という改革は継続中。改革により昨年の合格実績が持ち直したことも影響しているのではないかと思われます。
後で専門学科のところで書きますが専門学科の文理総合も専門学科で倍率1位とダブル優勝なので今年の山城はしんどそうですね。
もちろん昨年度の入試の影響で洛北の状況を見て安全志向という方も多いのではないかと思います。これならむしろ洛北で…という方もいるかもしれませんね。
第2位の桂は意外…。鴨沂は人気継続ということですね。
安全志向強めの2020年度入試!?
堀川・嵯峨野という難関公立高校は軒並み低倍率(堀川は21位、嵯峨野も19位で)これでも嵯峨野は昨年度から倍率上がっているんですよね^^;
となるとあまり洛北から嵯峨野へ動いたとは考えにくい。それよりも堀川志望レベルの子たちがちょこっと嵯峨野へ流れていると考えた方がいいでしょうかね。となると昨年洛北を志望していたような層からはほとんどが山城か鳥羽あたりに流れている気がします。
また昨年紫野が事前調査から確定時に大きく倍率をあげて倍率ランキング3位に食い込んだのを見た層が高倍率を敬遠して鴨沂・桂という一つ難易度が下がる群に流れているのは間違いないかと。
つまり昨年度競争率の低いところが倍率を上げているということ。偏差値帯が低~中あたりの高校の倍率が高め、もしくは上がっているということ。この辺から考えて今年は「安全志向」と言えるのではないでしょうかね。
2020年度はこれから動く!?動かない!?
さてここからどう動くか。「安全志向」が強いというのが正しいならばまだまだこれから動きまくると思います。あくまで「入りやすさ」を重視したような人は高倍率だと意味がないのでより「入りやすい」ところへ流れるかと。
しかし今年度は倍率が昨年度やよりも凸凹が少ない。そして高倍率となっている高校が京都市中心部に集中しており地理的に共通性が高い。つまり高倍率の高校から変更しようにも変更先の選択肢がないような気がします。
それにそもそも前期の普通科なので全員チャレンジくらいにしか思っていないでしょうから、倍率を恐れて敬遠していた本命校が意外と低かったというような層以外、そもそもそこまで動かないかなと。動いても桂が少し下がり洛北が少し上がるかな…くらいに思っています。
ということで私の個人的な見解です。外れても何の責任も負いません(笑)
前期選抜受験のポイント
前期選抜普通科受験のポイント解説はこちら
以下、昨年度も書いておきましたが前期選抜を受けるうえで知っておいて欲しいことです。昨年度の自分の記事から引用です。初めての方はどうぞ。
前期の普通科A1方式について
普通科A方式組に関しては倍率なんて元々関係ないです。ほとんど記念受験なので。
結果に影響を与えない下位層がうろちょろして倍率動かしているだけかと。
ただ4倍超えるとどこが合格ラインか見えないですね。方式すら不透明ですし。
ということで普通科A方式組は間違っても前期選抜で受かろうなんて思わないように。
中期までの通過点として捉えておきましょう。受かったらラッキー♪くらいでお願いします。
前期が終わって勉強の手を抜いたり、私の前で「前期落ちたショックで勉強に身が入りません。」とかぬかしおったら…わかってますね?
とにかく倍率のように自分の努力ではどうにも出来ない要素を気にするより、確実に点数をあげて合格点を上回ることだけを考えましょう。
その他の方式について一言
その他の方式についてはまたどこかで書きたいんですが…部活で声かけてA2方式やB号式C方式で集める手法をもう少し明確にしませんか?^^;
こんな推薦みたいな方法取っておいて倍率1倍超えちゃってるのはどういうことなんですかと?もしかして多めに声かけてる?それとも声かけていない子が出願希望している?
多分後者だと思うんですが、それならそれでちゃんと周知しません?受けても無駄ですよ…みたいになってて良くないんじゃないかと。この辺確認したわけではないんですが、確実に要項には明記していないところで合否を決めている感じがして、さすがにこのご時世まずいんじゃないの?と思うのですが。
前期の普通科は倍率など気にしなくていいのですが、やはりこの倍率は今年どこが人気なのかを表している数値でもあります。となると影響が出るのは中期ですね。あくまでこれは前期の、そして事前調査ではありますが、それでも少し中期の動きが少し見えてきますね。
倍率が高めの人気校を中期で受験しようと考えている人は志望校を変えることよりもまず例年の合格ラインより上を、目指すくらいの気概で勉強頑張りましょう。
専門学科倍率ランキング
順位 | 高校名 | 学科 | 2020年度 | 2019年度 | 増減 |
1位 | 山城 | 文理 | 3.28 | 3.15 | ↑ |
2位 | 桃山 | 自然科学 | 2.35 | 2.79 | ↓ |
3位 | 西京 | エンタープライズ | 1.97 | 2.08 | ↓ |
4位 | 嵯峨野 | コスモス(専+共) | 1.92 | 2.03 | ↓ |
5位 | 京都工学院 | ものづくりA | 1.88 | 2.3 | ↓ |
6位 | 京都工学院 | まちづくりA | 1.77 | 1.93 | ↓ |
7位 | 京都すばる | 情報科学 | 1.69 | 1.69 | ↑ |
8位 | 京都すばる | 企画A | 1.62 | 1.46 | ↑ |
9位 | 塔南 | 教育未来 | 1.55 | 3.70 | ↓ |
10位 | 紫野 | アカデミア | 1.54 | 1.7 | ↓ |
11位 | 堀川 | 探求 | 1.51 | 1.78 | ↓ |
12位 | 鳥羽 | グローバル | 1.34 | 1.20 | ↑ |
13位 | 桂 | 植物クリエイト | 1.25 | 1.46 | ↓ |
14位 | 京都すばる | 起業創造 | 1.02 | 1.65 | ↓ |
15位 | 乙訓 | スポーツ健康 | 0.85 | 1.23 | ↓ |
16位 | 桂 | 園芸ビジネス | 0.64 | 1.57 | ↓ |
※2020年度は事前調査の結果です。確定した数字ではないのでご了承ください。
※嵯峨野こすもすは専修と共修の選択未定者がかなりいるので全体で表示しています。
今年は専門学科も特進系専門学科は全体的に落ち着いた数字。というかランキング上位校も軒並み倍率は下がっていますね。専門学科熱が低い年度と言えるでしょうね。
倍率が上昇した(といっても微増)のが山城の文理総合と鳥羽のグローバルと京都すばる。山城に関しては普通科同様人気だと考えて問題ないですが、後ろの二つは昨年度が低すぎたただけで人気が出たとかではないでしょう。
乙訓のスポーツ健康、桂の園芸ビジネスは定員割れの危険があります。今まで選択肢に入っていなかった人がどれくらい動いてくれるか。京都すばるのようにはなりたくないでしょうし学校側は震えてますかね。
なお昨年3倍とフィーバーしていた塔南は今年見事に落ち着きました。事前調査で1.03倍でしたので穴場感がでてしまい、それに群がった人たちが3倍にしてしまった感じでしょうね。
職業系専門学科が「穴場」みたいになっていくのは良くない傾向だなーと個人的には思っているので何らかの対策をしてほしいところ。正直なところもっと中学生たちに認知してもらえるように動かないとだめだと思います。
特進系専門学科受験のポイントはこちらから
取り急ぎ前期選抜の事前調査をざっくり眺めてみました。とにかく専門学科、とくに御三家含む特進系は倍率見ずに一点でも上げる努力を。普通科は記念受験のつもりでちゃんと中期選抜を睨んでといった感じでしょうかね。とにかく倍率で志望校変えるのはあまりよろしくないかなと。
また年明けに数字が確定した数字が出たら書きますね。
いよいよ前期選抜まで2カ月。みなさん頑張って駆け抜けましょう。
今日はこの辺で。