2027年度京都公立高校入試について

そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。
SOILでは毎年恒例の「大学入試を見据えた高校入試説明会」を開催しました。
今年も紫竹、出町の両校ともに満席御礼となりました。ありがとうございました。(説明会では主にブログで書けないようなお話をしているのですが…、書ける範囲で)2027年度入試での注目ポイントをまとめておきます。

公立高校入試説明会の様子

満席御礼!今年もご参加いただきありがとうございました。

ではこちらでお話ししました入試制度改革の解説部分のみまとめておきますので参考にしてください。なお確定した内容は教育委員会から8月に出るそうです(遅くないか…)

2027年度公立高校入試改革の注目ポイント3

注目すべきは3つ!

注目ポイント3
  • 日程
  • 独自枠(旧前期枠)拡大による影響
  • 難関専門学科の変更点

この3つについて詳しく見ていきましょう!

①日程について

こちらが教育委員会から発表された案内です。

こちらがPDFからの抜粋となりますが、2月18日・19日が入試日となりそうです。(いずれが独自枠の個別試験で共通枠の統一試験となるかは未定)

これまで前期2月15日、中期3月7日だったのが、この2日間に変更されたと考えてください。

追試験も24、25日と設定してありますが、そのためなのか合格発表は3月上旬。

ただそれでもこの2日が終わると(後期など除いて)ほとんどの生徒は結果を待つだけ。

卒業式の前に進路も決まるし、ポジティブな面しかないと思います。

あえて言うなら、これまで中期選抜の志望校は前期の動向を見て2月末に決定すればよかったわけですが、滑り止めの私立高校含めそれらがすべて年内に決定していく流れ(11月と12月にある学校の三者懇で決める)となり、第2順位など含めて”考えなければいけないこと”は多くなる感じです。

②独自枠(旧前期枠の拡張)による影響

これが一番の注目ポイント!

これまでの旧前期では普通科に関しては定員の10%程しか募集しておらず、「落ちるのが前提の入試」と揶揄されていましたが、今回からは50%に拡大

残念ながら「配点が独自」という点では独自色は弱め(1科目が30点~60点程度の幅)でしたが、全高校の普通科で、副教科2倍がなくなり報告書(内申点)の配点が135点となったのは大きな変化と言えるでしょう。

副教科の内申点に苦しめられていた生徒からすれば大きくチャンスが広がったということです。

また共通枠の195点と比べて内申点の割合自体も下がりますので、内申点が低い生徒の当日点での逆転はこれまでよりは可能性があがったといえるでしょう。

ということで各高校の普通科A1方式からC方式までの募集定員と科目配点の一覧表がこちら

詳細は上記PDFを確認していただくとして、以下独自に各学校方式別の配点割合をグラフにしてみました。

数字ではわかりにくいのですが、独自枠の独自配点により、当日の試験と(報告書)と内申点の比率を視覚的にとらえるための色分けをしてあります。
赤系の部分が当日点、黄色が面接、紫が活動実績報告書、茶色が内申点と考えてください。

例えば独自枠A1については、同偏差値帯の洛北と山城では山城の方がぱっと見て当日試験の割合が大きいとわかります。ならば内申が心配な生徒はどちらを受けた方が有利かわかりますね?

A2方式は多くの学校で強化指定部活のスカウト枠となり、事前にお声がかかっている(&基準評定を満たしている)必要があるなど制度的にグレーな特殊枠です。出願する場合は学校の募集要項をよく見て学校や塾の先生、部活やクラブチームの顧問などに確認してくださいね。

B方式は唯一の学力テスト免除枠。募集要項を要確認です。とりあえずこれはノーコメントで。
C方式は芸術系とスポーツ系。

芸術系はとにかく実技。

洛北・鳥羽・乙訓のスポーツ系C方式はA2同様事前の(以下同文…)
なおスポーツ系はスポーツクラスへの編入となりますので、A2で普通科に入るよりも大学入試の推薦がとりやすく(今回は詳しく書きませんが…)最も部活に専念できる枠です。
※スポーツクラスに指定されている部活の生徒以外は利用不可

③難関専門学科の変更点

ポイントは2つ!

  • 堀川・嵯峨野の普通科廃止
  • 独自試験の科目と配点の変更

①堀川・嵯峨野の普通科廃止

まずは堀川・嵯峨野の普通科廃止に伴い、探究科とこすもす科でこれまでは不合格だった層が全員受かってしまうレベルの大幅定員増。

となると、嵯峨野、西京志望の上位層が堀川に流れるのか。
そうであれば山城文理総合、紫野アカデミアは苦境に立たされる可能性も…


嵯峨野こすもすは自然科学コースで理数科目の配点を大きくしたり、共修コースを2つに分け、元々普通科だった枠の方を内申点2倍(副教科2倍ではなく全体を2倍)の配点にすることで独自色を出しています。

堀川探究との差が見えにくいのは西京エンタープライジングですが、西京志望の生徒は西京の校風で選んでいる感もあり(SOIL生はほぼこれ)、単に難易度だけで堀川を諦め西京にしたというわけでもない生徒はあまり動かないかと。

しかし最近堀川の合格者数が低下し堀川高校の情報の授業で「詐欺グラフ」として紹介される某大手塾としては堀川に一人でも多く突っ込ませたいところでしょうし…

このあたりが見えにくいところです。

ただいずれにせよ、これまで御三家を諦めて山城文理総合や紫野アカデミアに流れていた層が、枠が広がった御三家に挑戦するようになり、かつ内申点が足りず当日逆転の可能性のある専門学科(アカデミアや文理総合)を受けていた層が、内申点比率の下がった普通科の独自枠に方向転換しだすと、誰がこのレベルの専門学科に残るのか…という問題も出てきそうです。

中位層には指定校推薦がもらえる普通科の方が魅力的に映ったりしないかなと…。

②独自試験の変更

こちらもグラフ化しておきました。青が個別試験です。

難関校ほど青系(個別試験)の割合が大きいのがわかりますね。

なお御三家はこれまで個別試験だった理社が統一試験(赤系)に変更され、気持ち程度の配点となり差のつかない科目に。(このレベルだと全員9割は取ってくるのが前提となりそう)

嵯峨野こすもす、桃山自然科学が独自色強化!
山城文理総合と、紫野アカデミアは個性なし!

これまで個別試験だった理社が統一試験に変更となり、特段対策が不要になり、特に理科はこれまでのように点数差がつかなくなったため(社会はもともと差がつかない)、英数国に苦手がないことが必須となりました。国語では差がつきにくいので、より英数での力の差が合否に影響するようになったと思います。

これ実は大問題で、そこまで難易度調整が上手と思えない御三家の数学の入試問題で荒ぶる難易度(今年の東大みたいに)にしてしまうと数学の点数が正常に分布せず、英国という文系2科目の出来だけで合格してしまうという”悲劇”が起こりかねません(高校側にとっての悲劇です)

数学が苦手な子は難関国公立大学受験がしんどいからですね。

そもそも”あの理科”がなくなると入試がヌルゲー化するなという感じもします。塾なしでは難しい科目だったので本来はこうあるべきとも思いますが。

なおSOILの堀川生はこの変更についてこう言っています。

堀川高校3年生I君
堀川高校3年生I君

だから北野に勝てないんだよ!

一方、嵯峨野の自然科学が理数科目重視配点にしたり、共修に内申点重視型(報告書270点)の募集枠を設けたことでことで、単純に難易度(偏差値)以外に御三家の中で選ぶ基準が増えたのも注目すべきポイントです。

内申点に関しては、堀川の100という数字は意味深な感じがしますが、その他の135は分かりやすくそのまま3年間の内申点を加算する感じで分かりやすい。いずれにせよ配点としては大したことはなくこれまで通り内申に難があっても当日数学を1問多くとればカバーできるレベルの差になります。

なお桃山のみ英数”理”の個別試験+内申点という配点で独自色を出しており、御三家にはまらない理系特化の層をしっかり取りに来ている印象。

一方山城文理総合と紫野アカデミアはこれでは普通科と大差なく(もともと中身は大差ないですが…)、上位層は定員を増やした嵯峨野辺りに吸収され、内申が良くない生徒も普通科独自枠でチャンスがあるので、別途個別試験対策をする手間を考えると専門学科を避けたい層もいるでしょうし、今後一気に人気が失われることになるかもしれませんね。

まとめ

今回の公立高校入試は個人的には非常にポジティブな印象

良かった点
  • 独自枠の拡張で選択肢が増えた
  • 内申比率(特に副教科2倍といういらない制度の影響低下)
悪かった点
  • 独自枠なのに独自性がない高校が多数(募集する気ありますか?)
  • 専門学科(特に御三家)の入試は劣化(理科できない子が欲しいの?)

2026年度に中3となる方は、何にせよ今年は志望校確定のため早めに動いていきたいところですね。どんな入試でも変更初年度は過去のデータが使えず大変です。
こういうときほど本当の力が問われますね。頑張りましょう!

今日はこの辺で。

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