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[高校入試]志望校の選び方 第3章「面倒見の良い学校って?」

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そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

今回も引き続き中学生のための志望校の選び方。今回は第3章ということで保護者さんが進路相談で希望される高校の特徴堂々の第1位「面倒見の良い」高校についてのお話。保護者さんはよく読んでくださいね。失敗しますよ(笑)

学校の”面倒見のよさ”ってなに?

「面倒見の良い学校」というのは塾で進路相談していて保護者様がよく口にするキーワードです。

保護者様の言う面倒見っていったい何でしょう?おそらくは「しっかりうちの子を見てくれる」という意味で使っているのは間違いないのですが「ではしっかり見てくれる」って具体的に何をしてもらえると期待しているのでしょうか。

この”面倒見”ってのは曲者ですよ。高校でも塾でも…。

 

本当にあった怖い話

以下はとある私立高校の卒業生から聞いた実話です。

京都のとある私立高校。京大合格者を毎年”数人”輩出する中3生にとっては滑り止めの名門校。
(注:決して馬鹿にしているわけではないです。)

「塾や予備校は必要ない」を売りにした最近流行りの予備校型高校で、特進コースは修学旅行もなければ文化祭もない。(※文化祭の最中に特進コースだけは勉強合宿しちゃいます)

(ここまで言うと特定されてしまいそうで怖いのですが・・・、気にしない!ブルブル)

お分かりの通りがっちり管理型の高校ですね。

通常期は塾に行かせないとばかりに夜遅くまで補習。夏休みも当然ガッツリ補習。そうです、補習の嵐です。

とまあ、自分のお子さんにガッツリ勉強させたいお母さんには大人気なわけです。

「塾に行かなくて良い」が売りですし、私立だとしても塾代がかからないならリーズナブル!?ってなもんです。

ね?奥さん?

ところがある年そこのトップ生数名(確か4人?)が反乱を起こします。

夏の補習に出ず、予備校に行きたいと言い出したわけです。なぜかそれを学校側は止めるんですよね。

行かせろ、行かせないで学校側とだいぶ揉めたらしいですが結局補習には一切出ず予備校へ。

そして3年の終盤は出席日数をしっかり計算してコレまた学校に来ない。最後は全く学校に来ていなかったらしいです。

そして彼(女)たちは見事に京大合格。

問題だったのはその年京大に合格したのがその子達だけだったこと。学校を休んで予備校に行くことの倫理的な面は置いときます。だって学校自ら予備校型を売りにしているんです。学校は受験勉強をするところっていう設定なんでしょ?なら学校はちゃんと毎日通いましょうみたいなこと言っちゃいけないと思うんですよね。

今回問題なのは必要のない補習を受講しないのは悪なのか?いうこと。彼(彼女)らが受講しないと言っているのは単位に必要なカリキュラムではなくあくまで進学補習。受験指導です。

誰のためにやってる補習なの?何のためにやっている補習なの?って話

勉強しない問題児に補習を強制するってのはありだと思うんですけど、今回はその学校のトップ生ですからね。その授業の必要性を感じていないわけです。自分で学ぶ力もありそのうえで予備校の授業を受けたいと。

必要ないって言ってるんです、その補習。

「面倒見がよい」というのはなんなのかしっかり考えないと大変な目に会います。

 

大量課題押しつけ高校が急増中

もう一つ、補習と並ぶ厄介な「面倒見」がこの大量課題。

こないだも近隣の塾の先生とお話をしていたのですが、京都の公立トップ校でも大量課題が出されるようになってきましたねと。

私たちはこれに大変な危機感を覚えています。

これ…もしも私が高校生のときにやられてたら確実につぶされていただろうなと…。

 

大量課題の功罪

大量課題=面倒見になっているんですよね。

トップ校といえど放置していると必ず一定数何もしない子が出てくるわけです。普段の勉強0時間の子ですね。毎日塾に通ってやりたいことも我慢して頑張ってきた受験期が終わり解放感から少しくらい…といった感じですね。

しかし周囲は勉強エリートしかいないわけで高校入学後の数か月でもうすでにとんでもない差をつけられてしまう。だから学校としては最初からしっかり管理しておきたいわけです。そのための方法が大量課題、というわけです。

これは本来自称進学校と呼ばれるような高校で多くとられてきた手法。

どうしても課題を出してしっかり管理しないと下位層が何もしなくなる。トップ校でもなければモチベーションも高くないので当然といえば当然。強制力をもって勉強させるというわけですね。

しかしこれは私はよろしくないなと。だってその課題が必要かどうかなんて人によるんですから。強制力という意味で課題を押し付ける必要があるのはあくまで下位層なわけです。しかし逆に下位層にはまったく必要性を感じない課題だって出しちゃうわけです。

京都の某自称進学校では1年生の夏休みの課題が青チャート。別のもっと偏差値の低い公立高校の2年生の課題は青チャート100問(Exercise含む)。こんなのちょっとでも大学受験に携わったことのある学生講師でもその馬鹿さ加減がわかる宿題。こんなのホントにこなせるなら全員文系なら東大京大行っちゃいますよ(笑)理系でも旧帝大余裕でしょう。

できるわけないっていうね。いったい何人の生徒が理解もできない解答を写経するという無意味な”作業”で貴重な青春を犠牲にしていることか。実際夏期明けの模試で成績あがっていないのとか何も気にしないのでしょうね。こんな課題はただの丸投げ。毒にしかならないですよ。

せめて課題で出す前にチャート数学の使い方くらい教えましょうよ。使い方間違えたら青チャートなんて下位層は100周したって意味ないですよ。

 

課題が悪なのではない、一律強制された大量課題こそ悪

課題が個別に設定されるなら良いのですよ。

だって必要とする学習内容って人それぞれじゃないですか。例えば範囲や問題レベルも違うし、何より1回解けば理解できる子もいれば3回解きなおさないといけないレベルの子もいる。

私自身、実は高2の夏休みにうす~い文法問題の基本の復習用テキストを課題で出されました。休み明けに課題テストがあるんだと。そこで当時の彼女にかっこいいところを見せようと頑張ったわけです。目指すは学年1位。100点取れば1位ですから。

当時超苦手だった英語。そして私は丸暗記が苦手なんですよ。なのにその冊子はよくある学校専用教材で4択問題しか並んでいないわけです。なんと解答はA4の紙1枚の両面に番号が羅列されているだけ。

間違えたことはわかる。正解がどれかもわかる。でも納得できないわけです。

解説一切なし。こういうのが嫌なんですよ、学校課題は。学ぶ内容はもちろん教材すら選べない。学年3位の彼女があの時期にあれをやる必要は全くなかったと思うんです。実際超まじめで英語が得意だった私の彼女は夏休みの最初のほうにささっと1回やって100点でしたね。

しかし英語が苦手な私にはぴったりの宿題だったのです。内容だけは。

しかし目的は彼女にかっこいいところを見せるということだけ。最初はそれでしっかり勉強なんて考えていなかった。私は答えを丸暗記できない人間です。単純暗記が超苦手。しかし解説がないんですよ。でも彼女に良いところを見せたい。だからどうしたか…。

実際使っていたのは何だったか覚えていません。受験終了後全部捨てちゃった(焼き払った)ので(笑)。

ですが学校で買わされたこういう分厚い文法書を使って課題テキストの問題でわからないものは一問一問調べ自分で解説を作ってみたんですよね。いわゆる調べ学習ですか。自立学習の鑑みたいな勉強法をやったわけです(笑)

結果として私の場合この形が良かったのです。もし先生がそれを狙ってやったのだとしたら拍手ですよ。ですが…だったら事前にそういうやり方をするように言えばよかったのになと。「ほ~い、これ夏休みの宿題な!課題テストするからしっかりやって来いよ」じゃねーよと(笑)

ちなみに他の夏休みの課題は全部やらなかったと記憶しています。というかあったのかすら記憶していません。うちの母校、当時は自由な校風だったのでやらなくても怒られなかったんですよね。だからお陰様で夏休みはこの英文法の復習に力をいれた。

あとは模試の復習しまくって自分に必要な勉強をしたわけです。このころから彼女の影響で京大を目指し始めたので赤本も買いましたよ(笑)

結果夏休み明け、予想もしていなかったぐらいグーンと順位を上げました。国語で全国1位をとったのもこのときのおかげ。模試の分析しまくったのは本当に効果がでましたし、何よりここでしっかり英文法を理解できた(今から考えれば全くできていないレベルですが)のは本当に後々聞いてきました。あ、もちろん課題テストは100点取りましたよ。

自分にとって必要な課題ならちゃんとやれば効果はあります。当たり前です。ですが一律課題を与えられて、それが本当にベストな教材でベストなやり方なのかなんて考えないんですよ生徒は。まじめな子はただこなすだけ。作業員として。それで本当に伸びると思っていますか?無理ですよ。中学校じゃないんですから。

大学受験でそれは無理。難関大ならなおさら。一人一人必要な内容、レベル、そしてふさわしい教材が違い、そして必要な勉強のやり方も違っています。ですが一学年の生徒数〇百人の高校では無理ですよねそんなこと。だからこそ一律課題こそ諸悪の根源だとおもうのです。こんなもん一部の子を除いてただの嫌がらせにしかならんのです。生徒をつぶしていないか考えたほうが良いです。

なんでちゃんとやらない子に上位層が巻き込まれないといけないのか。どうして上位層にだけ必要なレベルを今基本のマスターが必要な子までやらされないといけないのか。

本当に無能な学校は高3にもなってまだ課題ですからね。もう笑うしかありません。

ちゃんとやっているかどうかはテストで見る。それこそが進学校のあるべき姿だと思うのですが。

これってぶっちゃけ「学校はちゃんとやっています!成績が上がらないのはちゃんと課題に取り組まない生徒の責任」って言いたいだけなんですよね。学校の面倒見の良さの演出

でもね…。これを求めているのは誰なんでしょう?それは…

 

そう、保護者さん、あなたですよ。

 

保護者さんの要望が大量課題を生む要因のひとつ

高校の先生が嘆いていました。

「課題を出さないと面倒見がよくないと怒るんですよね…。」

なんとなくわかります。塾面談でもあるあるです。

「うちの子勉強しないんでもっと宿題を出してください」

確かにいい加減な宿題の出し方をする講師は塾にもいます。こないだもこの話を嘆く中学生の方がいらっしゃいました。お父さんと交渉して入試対策は受講しなくてよくなったそうです。この方は特待生らしく優秀な様子。入試対策講座や宿題がわかっていることの確認ばかりで自分に必要な学習になっていないらしいです。まさに今回のお話の被害者ですよね。

保護者さんにご理解いただきたいのは、大切なのは量じゃなくその取り組み方。いかに宿題を自立学習の時間として”作業”にしないかを指導していますが、そうやって量で勉強時間を確保させようとする考え方こそが作業員養成学校の基本理念なんですよ。

もちろんやらなければいけない量というのはあります。少ないほうが良いというわけではなく、それに取り組む必要性やちゃんとした目的意識もなくやっても時間と労力の浪費。そして「なんか私頑張ってる感」の演出にしかならないのです。

今回とは違った意味ですが以前保護者さん向けに塾に求める面倒見の良さに対する危険性についても書いたことがあります。もしよろしければこの機会にどうぞ。

塾選びのポイント(4)【自立学習】から考えるぴったりな塾の選び方
そいる塾長 どうも、そいる塾長です。 質問箱でのご質問から始まった中学生のための塾選びポイントを考えるシリーズ最終回。今回は自立学習という観点から塾選びを考えて...

塾探しのポイントとしてこの「面倒見のよさ」について言及しています。高校であろうが塾であろうがこうやって保護者さんの勘違いにつけ込み生徒集めをするのはよろしくない。だってそれでは学力が伸びることがないのですから。この辺りはしっかり周知していかねばと思っておる次第です。

 

では高校に何を求めるべきか

学校に「面倒見」を求めるならばいかに個別対応をしてもらえるかです。課題が個別に課される学校はまだ存在を確認してはいませんが、これからICTを活用していけばそのような対応も可能になってくるかもしれませんね。

例えばもしも学年で「地学」の履修希望者が一人だったとしても開講してもらえるのか。実際京都の有名進学校(私立)は地学の授業を5人でも開講していましたよ。

間違っても補習の充実や自習室の充実を面倒見の良さなんてとらえないほうが良いです。その補習が参加必須ならもしも通常授業でわかりにくくて逃げだしたいような先生の授業を放課後や長期休暇中も受講させられることになりますよ。そして先生の目が届かない自習室。本当にあなたのお子さんはそこで自立学習ができているのですか?数学の解答を汗水たらして写してはいませんか?

もちろんお子さんの性格によって管理されたほうが良い場合ももちろんあります。いやそういう子のほうが圧倒的多数。一部のできる子を除けば自立学習なんてのは放っておいたらできるようになるものではなく、しっかりとトレーニングされてこそできるようになるものです。名前だけの自主性は放置です。言うまでもなくもちろんそんな学校はやめておきましょう。

自主性と強制力その両方がしっかりと機能している学校を選びたいものです。そのバランスとしては多少の”遊び”(レクリエーションの意味ではなく自主性に任せてくれる部分)があるくらいのほうが良いかなとは思います。

例えば必要になったら塾や予備校に行けるくらいの”遊び”が。

 

塾や予備校が必要な場合

この点はまた「高校生に予備校や塾は必要か」というタイトルで下書き保存された記事がありますのでどこかで詳しく書くとして、今回は一言だけ。

私はそもそも高校生が予備校に通う必要は無いと思っています。学校の授業だけで(進学校なら)東大や京大(医学部除く)くらい合格できます。

ですが、お母様の夢を壊すようで申し訳ないんですが、あの灘高みたいな超難関高校の生徒はめっちゃ予備校通ってます。

京都でも洛南や洛星の子は塾や予備校通いまくりです。

もちろんこういう学校に通う家庭は経済的に余裕のある方が多いですし、中学受験で塾慣れしすぎて学校だけではなんか不安って方も多いのかもしれません。

ただ、彼らのような勉強エリートが予備校通って、普通の高校の子が通わない。これじゃ勝てるはずがないように思えてきますよね。しかしだからといって、普通の高校の子が予備校に通っても意味がなかったりするんです。東〇さんなんてもってのほかだと思っています。誰でも通えば良いってもんでもない。特に田舎の公立高校で育った私からすれば、都市部の通塾事情は完全に過剰な気がします。

ちなみに私の周りはほとんど予備校には通ってませんでした。だって近くにないんですから。当時は映像予備校も広まってませんでしたしね。でもそれでも東大や京大に合格してるんです。

今帰省すると東〇や武〇塾、マナ〇スなんかが駅前に並んでいます。母校の生徒が通っているんだろうな。でも東大京大進学率は以前より下がってます。そんなもんです。

つまり塾や予備校が必要かどうかは生徒個人の事情による。予備校いらずは理想ですが予備校が必要な子が入れば、予備校に通うことでマイナスになる子もいる。

簡単に言えば自分でちゃんと勉強しなくて学校についていけない子が予備校や映像授業を受講したところで何の解決にもならないということ。もちろん予備校(映像でも)に能動的に通えば、もしくはその授業がきっかけで能動的に学ぶようになる可能性はありますよ。

同じ平均レベルの先生で比べれば予備校の授業は失礼ながら学校の先生の授業とは次元が違います。

ですがどんなに良い授業も私がいつも言っている勉強する土台がない人にとっては念仏です。それなら先ほどの自称進学校の押しつけ補習と変わらないですよね。

違うのは「俺予備校に通ってるねん」的優越感と溝に捨てる札束ね

時間と労力だけではなくお金の浪費。最悪ですね。しかしこれに気が付くのは高3。手遅れです。

高校の先生が予備校に行かせたくないのはこれが理由かなと。至極真っ当です。

しかしそれならそう言えばいいんです。「お前の授業が分かりにくいんだよ」「なんちゅう低レベルな授業しとるねん」「いや、私東大や京大の過去問とか求めていないんですけど…」みたいな場合まで通えなくするシステムでは弁護のしようがありません。

結局うちは予備校に通わなくても大丈夫です感で生徒集めようとしてませんか?と思いたくなっちゃうんですよね。

予備校が必要かどうかを決めるのは学校じゃないだろってお話。だからこそ”遊び”があったほうが良い。そして予備校や塾の役割は保護者のみなさんもしっかり理解しておくべきです。

 

まとめ

ということで高校選びの際に「面倒見」というキーワードで検索をかけることについての注意事項でした。お子さんの性格や学習レベルによっていろいろ変わってきますが”面倒見が良すぎること”で首が回らないことにならないようにはしたほうが良いかと。

放置ではなく自主性を育ててくれる学校を選びたいものですね。自分で勉強する力がなければ何をしようと大学受験は不可能ですしその先の未来はないですよ。

 

今日はこのへんで。

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