
どうも、そいる塾長です。
育星舎グループのホームページの方で入試情報サイトをコツコツと作っております。今日はそのなかから2027年度京都公立高校入試の内申点の扱いについて解説します。

2027年度から、京都の公立高校入試が変わります。前期選抜と中期選抜が一本化され、各高校が自分で検査項目と配点を決める「独自枠」ができます。
育星舎グループの入試情報サイトでは、これを61校・104学科・142通りの表とグラフにして、そのまま公開しています。1校ずつ、1方式ずつ起こしました。
今回はその数字について、どこを見ればいいのかをお話しします。
育星舎グループの入試情報サイトに、何が載っているか
先に、道具の紹介をさせてください。育星舎グループ 入試情報サイトは、登録も料金もなしで誰でも見られます。中身はこの9つです。
塾の生徒向けではありません。誰でも見られます。うちに通っていない方にも使っていただいて構いません。(私が頑張ってコツコツ作っております💦)
どなたでもご覧いただけますのお気軽にどうぞ。

内申の重みは、0%から60%まで開いています
独自枠142通りについて、報告書(内申)の配点がその方式の総合点に占める割合を出しました。それを並べたのが下の図です。

いちばん多いのは30〜39%の69通りで、感覚どおりです。ただ、そこから外れる枠がはっきりある。0%が3通り、50%以上が7通り。上は60%まであります。
同じ「京都の公立高校の前期選抜」でも、内申がまったく効かない枠と、6割を占める枠が同居しています。
同じ高校でも内申の重さは変わります(例:山城高校)
ここがいちばん大事なところです。違うのは高校どうしだけではありません。同じ高校でも、学科によって中身の違う方式が並んでいます。104学科のうち35学科が、複数の方式を持っています。
例えば、山城高校のグラフを見てください。
![山城高校の前期選抜の配点を枠・学科ごとに比べた積み上げ棒グラフ。文理総合[単位制]の独自枠方式Aは統一学力検査280点・個別学力検査120点・面接20点・報告書100点で計520点、報告書の比重19%、募集40人。普通[単位制]の独自枠方式A1は統一学力検査260点・面接30点・報告書135点で計425点、報告書の比重32%、募集112人。共通枠は統一学力検査200点・報告書195点で計395点、報告書の比重49%、普通は160人。](https://soil19.com/wp-content/uploads/2026/08/02yamashiro-4.png)
同じ山城高校です。それでも内申の効き方は19%・32%・49%と、いちばん軽い枠といちばん重い枠で2.5倍以上違います。「山城を受けます」だけでは、まだ何も決まっていないんですよ。
もちろん文理総合と普通科はカリキュラムも異なりますし行く目的が違うのは言うまでもありません(個人的には大差ないと思ってますが…)
また文理総合には、共通枠の募集がありません。共通枠の募集人員は「定員から独自枠の合格者を除いた人数」で決まるのですが、難関専門学科は独自枠だけで定員の100%だからです。同じ形の学科は京都府全体で25あります(堀川の探究学科群、西京のエンタープライジング、嵯峨野の京都こすもす(自然)などが該当します)。
報告書を1点も使わない枠が、3つあります
京都府全体で、報告書の配点が0点の方式が3つあります。堀川高校 探究学科群の方式D、京都奏和高校 普通科の方式D、清新高校 総合学科の方式Dです。

堀川の探究学科群は、方式Aが個別学力検査300点(国数英)+統一学力検査80点(理社)+報告書100点で、報告書は21%。方式Dは個別学力検査300点+面接150点だけで、報告書は0点です。
ただし、方式Aの募集が230人なのに対して、方式Dは10人です。「内申を見ない枠がある」と「その枠が現実的な選択肢になる」は、別の話です。内申が心配だからなんて安易な理由で出願できる枠ではないですね。
奏和・清新の報告書0点枠は、内申が厳しくなりがちな不登校の生徒にも門戸が広がるという点で個人的に高く評価したい。
学力検査そのものが無い枠が、20あります
逆方向も見ておきます。学力検査(統一・個別とも)の配点が0点、つまり当日にペーパーテストを受けない枠が20あります。ほとんどが方式Bです。
この20枠では、当日に点を取り返す手段が学力検査ではありません。報告書と、面接・作文・活動実績報告書で決まります。「当日勝負で挽回する」という言い方が、そもそも当てはまらない枠だということです。
ここだけは誤解しないでください

数字を出すと、決まって出てくる誤読があります。
・統一学力検査では、全員が5教科を受けます。独自枠でどの教科が点数に入るかは学校ごとに違いますが、受ける教科が減るわけではありません。
・独自枠で判定されなかった場合は、共通枠で改めて判定されます。共通枠は統一学力検査5教科と報告書で見ます。だから「理科と社会は捨てていい」にはなりません。
・報告書0点の枠を受けるからといって、内申が要らないわけではありません。同じ理由です。共通枠で戻ってきます。
変わるのは、受ける教科ではありません。合否の計算に入る比率です。ここを取り違えると、対策の方向がまるごとずれます。
当日逆転しやすい高校
ここからは数字ではなく、私の見立てです。
ここまで見ていただいてわかるのは以下のポイント。
・難関校ほど当日点の配点が高い。
・独自試験の配点が大きい高校=難関専門学科
この2点。独自試験は配点が大きいからいう理由だけでなく、合格者平均点が統一試験より下がるから。難関高校受験者にとって統一試験(旧中期)だと8割以上とるのが当たり前。しかも1科目の配点は40点。となると全科目満点を取ってもつけられる差は5科目で40点に満たない。これでは内申点を逆転するのは非常に困難です。
しかし独自試験は合格者平均が50~70と低めに設定されているため差をつけやすい。あくまで差をつけやすいだけであって実際は難易度が高いから点数は取りにくいのですが…。
独自試験のない普通科を独自枠で受験する場合入試は一日で終わりますし、独自試験という難しい試験の対策も不要になるのは魅力的かもしれませんが、高校に入った後のことを考えると独自試験対策を中3でやったかどうかは非常に大きい。堀川・嵯峨野の普通科廃止の意図はここにあると思っています。
当然のことながら難易度の独自試験で当日逆転を狙うには実力をつけないといけません。夏以降の勉強が全く変わってくる。また合否は試験当日のコンディションにも左右されます。しかしだからこそチャレンジすべきというのがSOILの方針です。
高校受験の先を見据えたとき、結果的にどの学校に合格した会場に中3でどのような勉強をしてきたかが大切。志望校に専門学科があるなら君も挑戦してみませんか?夏休み明けからでも十分間に合いますよ。
なおSOIL生で御三家に合格する生徒に関して言うと、上はオール5ですが、下は3.6程度で合格してきます。特に副教科オール3は気にしなくとも十分合格できますよ(実力があればね)
ということでみんな専門学科へGO!
とはいえ、内申がないと独自枠で志望した高校から、第2志望の統一枠では大きくレベルを下げないといけません。保険が効かないということです。悪いことは言いません、1,2年生の方は内申点を取れるだけ取っておきましょうね。
入試制度が変わることで予想されることなんかを書いておりますので良ければ以下の記事もお読みください。


数字はご自分で確かめてください
この記事に出した配点は、すべて育星舎グループ 入試情報サイトの「2027前期選抜 独自枠配点」で見られます。志望校を選んで、グラフで確かめてみてください。

図解はInstagramにも出しています
この記事で使ったような京都の入試データは、育星舎グループのInstagram(@ikuseisha)でも
図にして出しています。配点や学費、公立高校の部活など、スマホで見て保存しておける形に
したものです。
志望校の話になったときにすぐ見返せるので、よければフォローしてください。
ついでにSOILのインスタもよかったら。SOILの日常をお届けします。

なお大事なお断りがあります。この配点は令和7年12月時点の検討状況にもとづくもので、正式には令和8年夏に公表される「選抜要項」で確定します。この記事を書いている時点では、まだ公表されていません。要項が出て数字が変わっていれば、この記事も更新します。最新の情報は京都府教育委員会の発表をお待ちください。
これから、この入試情報サイトのデータを1つずつ取り上げて、私の見方を書いていきます。次は大学合格実績を扱う予定です。学校が公表している進路資料は、実は数え方が学校ごとに違っていて、そのまま横に並べられないんですよ。お楽しみに。
今日はこの辺で。



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