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【そいる文庫】「ニライカナイの空で」上野哲也(五ツ木京都模擬テストより)

そいる文庫
そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

本日のそいる文庫は入試問だいではなく模試の問題。京都五ツ木模試で出題された作品をブックオフの100円コーナー本屋さんでたまたま見つけて買ってみたのですが予想を大きく上回る良作でした。第16回坪田譲治文学賞受賞作品です。

上野哲也「ニライカナイの空で」

覚えておこう(笑)

ちなみに「成長する」というのもこの心理的な変化ゆえですので、必ず出題ポイントになります。

 

物語読解の基本

 

中学入試~高校入試~大学入試まで上の三角形を理解していれば解けます(暴論)
まあ、比喩表現がどうだの時間軸がどうだのいろいろありますが(その色々が大事なんですが)、基本この三角形からはみ出して考えてしまうと勝手な読解になってしまう危険性があるのでやめましょう。
物語なんで本来勝手に読んだらいいのですが入試ではそういうわけにはいかんですからね。ただ入試では一部の悪問を除いてその勝手に読むべきところは出題されていないはずですが。

ま、国語の授業で文字数を稼ぐのはやめておきましょうね。

 

読書感想文

ということでいつも通り読書感想文を。

昭和生まれのおっさんたちにも読んでほしい。

実は子どもたちだけでなく、子どもを持つ親父世代にも読んでほしい作品。

そういやこのそいる文庫シリーズは最近女流作家3連発でしたね。こないだの「青い棘」ではぼろっくそに言われていた昭和のおっさんたち(笑)今回も「ああ…おったな…こういうおっさん…」みたいな感じなんですが、今回は親近感を持てるというか好意的に読めます。

急激な経済成長についていけない炭鉱の街が舞台で、オリンピック開催前(1963年)で賑わう東京とは対象的な日本の片隅の日常。

そこで懸命に生きる”下品”なおっさんたちと”下品”な少年たち。男ってバカな生き物だなとつくづく感じます。

でも自分の子供時代を思い出したらこんな感じだったなと。

なんでクソガキ男子はあんなに○○ポコとか○○タマとかって言葉が好きなのか。

5歳の私の息子も最近わきまえるようになりましたが、多少表現方法が異なるのせよ、どこで覚えたのか嬉しそうに連呼してました。こないだ下の娘を連れて幼稚園に行くと年少組の子どもたちに囲まれなぜか全員から5分間ずっと「チ〇チ〇」という言葉を浴びせられ続けました(笑)

あと作品中にもありましたがなんであんなにやつらは「毛が生えたかどうか」を気にするんでしょうか。

もはや普遍性を感じてしまいます。時代や国を超えた普遍性を。ひとつの哲学ですね。

子どもが下品な言葉使ってもあまり叱らないでおこうかな。通過儀礼かもしれませんね。そのうち分かるだろうし、それは母ちゃんの役目ということで(笑)

 

昭和へのノスタルジー

この作品、昭和な匂いがほんとに芳しい。

そういう意味では映画「オールウェイズ三丁目の夕日」とか好きな人にもおすすめ。

時代背景はまさに同じですね。

最近、生徒にオールウェイズ3丁目の話をしても何じゃそりゃ?って言われて悲しい今日このごろ。

共通して思うのが…

ゲームもスマホもない時代、こんなに子どもたちは楽しく生きていたんだよと。

そしてこんなにも温かい人達に囲まれて生きてきたんだなということを羨ましく感じてしまいますね。

昭和を美化するつもりはないんですが、ノスタルジーを感じずに入られません。

例えば、少年たちが裏山の頂きに登るシーン。

昭和生まれのおっさんなら「裏山」に登った経験がおありでは?

ドラえもんのように昭和の作品にはよく裏山が出てきますよね。のび太くんがしょっちゅうテスト答案なんかを埋めにいくあの場所です。一度たしか裏山になんかの施設ができるとかでママが反対運動してましたっけ?新しい方のドラえもんでもまだ残っていますね。

 

なんか裏山って男の子の隠れ家というか社会から隔絶された”アジール”なのかなと。

アジール”は現代文の重要語句。しょっちゅう出てきますね。2009センター試験国語第1問「かんけりの政治学」栗原彬を読むとアジール”の意味がわかるとかわからないとか。(こちらも読みたいけど買えなくて困っております。)

この作品中にもそんなアジール的な裏山が出てくるんですが、おかげで私も実家近くの「裏山」を思い出してしまいました。多分100回以上登ってます。

いわゆるハゲ山なんですが、登りきったとこが林になっていて少しわけ入っていくと送電鉄塔があり、その足元だけきれいな芝生みたいになっているところがあったんです。

そこが自分だけの秘密基地みたいに感じてて、ひたすら通いつめていましたね。

何かから逃げたかったわけではないですが、そこにいくと日常から切り離されて非日常の世界に足を踏み入れた感じがしたからかもしれませんね。

そういう意味では本当にアジールだったのかも。裏山の話を読んであの頃の思い出が甘酸っぱく思い出されました。

私は色々あってその実家がもうないので”元”実家の近くへ行くことはありません。今はもうその裏山も住宅地とかになっているんでしょうかね。

な~んてセンチメンタルな感傷にひたりながら、男がなぜ馬鹿みたいに登山をするのかわかった気がします。

「なべての頂きには憩いあり」

作中の一文ですが素晴らしいですね。これは人生観でもあるわけです。

登山がしたくなりますね。私も登りますよ。いつか(笑)

あ、京都の人ってそもそも裏山ないよね。なんかごめんなさい。

小難しいことは抜きにして泣ける小説

ラストはま~、泣きます。確実に泣かせようとしています。なんで映画化されないんだろう?

私なんか、クライマックス前、「ゲーテの詩」で伏線が回収された時点で大泣きです。

ずるいわ~(笑)

とにかくとても読みやすいので1~2時間もあれば読めるんじゃないですか?

読んだあとの爽快感が半端ない作品。とくにおっさんにはたまらん。

娘に臭いと陰口をたたかれ、洗濯物も一緒に洗ってもらえないなんて嘆いているそこのおっさん。これを読んだらそんなことどうでも良いって感じるはず。

ラストは荒んだおっさんの心が洗い流されて、明日からまた仕事を頑張ろうと思える作品です。

きっと何度も読み直したくなる作品ですね。

私の子どもにも成長したら読んでほしい。その頃私はどんな親父になっていることやら。

これ以上書くとつまらないのでここまでで。

やっぱり青春てすばらしい。

 

今日はこのへんで。

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