どうも、そいる塾長です。
受験が終わったらシリーズ第3弾は読書!今回は前編
本当は受験が終わった中高生に聞いてほしい音楽シリーズもやりたいところですが、誰も興味が無い上に受験にも中高生にも関係なさすぎてこじつけるのが不可能なので諦めました(^◇^;)
「そいる文庫」で紹介するような作品ではなく、受験を終えた中高生の知的好奇心を刺激し、かつめっちゃ読みやすいものを選んでみました。
なかには「そいる文庫」を読んでくれていて、「受験終わったらあれ読むわー」とか言ってくれる生徒もいてうれしい限り。
とりあえず「そいる文庫」ではこれまで入試問題の出典となった作品を中心に何冊か読んだものを紹介してますが、そのうちこういうのも紹介できたらなと。
なお今回紹介する本は全部教室に設置します。
興味のある方はぜひ読んでみてください。受験勉強真っ最中の中高生にチラ見せしていますが、反応はまばら(笑)
なんか難しそうみたいなことを言う子もいますが、大切なのは最初の一歩。
騙されたと思って読んでみて。
受験が終わった後、SOILの新しい教室へ来て立ち読み感覚で読書してみて。ジュースくらいおごるよ(笑)
「へー」くらいでもかまわないので、こんな本もあるんだ、こういう世界もあるんだぐらいに感じてもらったら視野が広がります。
そしたらぼーっとTVかYouTube見ている時でも、今まで素通りしていた情報をキャッチ出来るかもしれません。
本屋さんに行って今までは見ることすらしなかったコーナーに目が行くかもしれません。
今はまだないアンテナを頭の上にたくさん設置してほしいのです。
高校や大学に進学する皆さんにはこのアンテナが必要な時代だと思います。
せっかく勉強で頑張って培った能力を合格するためだけに使ってはもったいない。
受験が終わった今だからこそ是非その一歩を!
中3生のみなさんはもしかしたらこれで大学の学部が決まるかも!?進路を考えるためにもこういうのはオススメですよ!
すごい宇宙講義
Amazon内容紹介
「ヒッグス粒子」に続き、「暗黒物質」も発見間近! ?
宇宙の謎が解き明かされる、物理学の黄金時代、到来!
研究の現場で、いま何が起きているのか?
基礎となる理論から最新の実験・観測の方法まで、異端の素粒子物理学者が100を超えるスライドと共に語った、3時間×4日の一般公開講座<完全版>。「六太や日々人は若い頃、こういう本を一生懸命読んでいたかもしれないですね」小山宙哉(『宇宙兄弟』著者)
「ビジュアルを駆使した、物理学者のすごいプレゼンテーション!宇宙について、ここまでわかりやすく書かれた本は他にない。」成毛眞(HONZ代表)
個人的に今一番読みたい本。はい、まだちょっとしか読んでません。
ですが気になりません?
ブラックホールや暗黒物質…。文系の私からしたら何のことやらさっぱりですが何のことなのかを知りたくて知りたくて仕方がない。
ですが、そんな私でも読める本を探していたらこの本に出会いました。
それとこの本のもう一つの魅力。それが著者の多田将先生。京大の非常勤講師の方ですがこの人をみるともっと読みたくなります。
そして京大に行きたくなります。京大の魅力ってこういうとこだと個人的に思うのですが(笑)
気になる方はこちらを↓
宇宙のことなんて知ってどうするんだ?
どうもしません。自己満足です。
でもこれを知ったらまたちょっと物事を違う視点で捉えられかもしれないじゃないですか。
行動経済学まんが ヘンテコノミクス
Amazon内容紹介
人は、なぜそれを買うのか。安いから? 質がいいから?否。そんなまっとうな理由だけで、人は行動しない。そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。この本には、その原理が描かれている。漫画という娯楽の形を借りながら。雑誌「BRUTUS」の人気マンガ連載「ヘンテコノミクス」がついに単行本化!
いま最も注目されている学問「行動経済学」の理論がサザエさん並みに楽しく学べる唯一無二の一冊です!
人間の経済行動の真実とその理論がなんと漫画になってあなたに迫る!
全23話にのぼる「行動経済学まんが」から内容をいくつか紹介◎「塀の落書き」の巻――報酬が動機を阻害する
悪ガキたちの塀の落書きに悩む家の主が
行った秘策とは?
――【アンダーマイニング効果】◎「れんが亭の新メニュー」の巻――真ん中を選ぶ心理
仲良し三人組がよく使うレストランに新メニューSが登場。
その時から、彼女たちはいつも避けていた
高いランチAを選んでしまうのであった。それはなぜ?
――【極端回避性】◎「保母さんの名案」の巻――罰金による罪の意識の軽減
お迎えの時刻を守らない母親たちに対して
保育園が取った対抗策は
なんと逆の結果を招くのであった。
――【社会を成立させているのは、モラルかお金か】全23話の「行動経済学まんが」に加え、書き下ろしコラム「発見! こんなところにヘンテコノミクス」、ユニークなビジネス用語解説マンガ「ヘンテコミック」など愉快痛快でためになるページが次から次へと連続登場!
発見と驚きがクセになる「行動経済学」の決定版。読むと、新しいあなたがそこにいます。
ここには、本当の経済学がある!
経済学部って何をするところなのか全くわかっていない生徒が多いですね。
経営学でも経済学でもいいです系の子が多くて困る(笑)
この本を読んでそれがわかるわけではありませんがこれも経済学の一分野。
いわゆる学際分野の経済学とのことですが、こういうところから入って行くのもありかなと。
経済学に興味がない方に経済学の面白さを伝えるのには、マクロやミクロといった説明よりこの行動経済学が一番良いのではないでしょうか?
大学のオープンキャンパスで統計学の授業を見学させられたら高校生は走って逃げたそうです(笑)
もちろん経済学部を目指す人でなくてもめちゃめちゃ面白い。
おりしも2017年のノーベル(経済学)賞はRichard H. Thaler氏の「行動経済学」!
いつ読むの?今でしょ!!
なお『◎「保母さんの名案」の巻――罰金による罪の意識の軽減』のお話は2017年度:龍谷大:英語の英語長文問題で書かれたトピックスですね。
教養を身につける意味でも面白いのではないでしょうか?
漫画形式なんであっという間に読めてしまいます。
難しく考えずにどうぞ。
数学ガール
Amazon内容紹介
心ときめく数学の世界をあなたに。2002年から結城浩のWebで公開されてきた「数学ガール」。
読者からの熱いエールが本書の企画を動かしました。
本書は、三人の高校生が数学の問題に挑戦する物語。
題材は「素数」「絶対値」という基本的なものから「フィボナッチ数列」「二項定理」、「無限級数」や「テイラー展開」、「母関数」まで多岐にわたっています。読み物形式でありながら、取り扱う数学的内容は本格的。
数学クイズが好きな一般の方から、理系の大学生、社会人まで幅広い読者に楽しんでもらえる数学物語です。
数式が苦手でも大丈夫。登場する高校生自身も数式で悩み、ああでもない、こうでもないと読者と思いを共有します。
数式が追えなくても「旅の地図」と称した概念図で読者さんの理解を助けます。
《数学は、時を越える》をテーマにおいた本書は、本格的な数学の奥深いおもしろみをすべての読者に提供するでしょう。———————-
●登場人物紹介「僕」
高校二年生、語り手。数学、特に数式が好き。ユーリ
中学二年生、「僕」の従妹。栗色のポニーテール。論理的な思考が好き。テトラちゃん
高校一年生、いつも張り切っている《元気少女》。ショートカットで、大きな目がチャームポイント。ミルカさん
高校二年生、数学が得意な《饒舌才媛》。長い黒髪にメタルフレームの眼鏡。母
「僕」の母親。瑞谷女史
「僕」の高校に勤務する司書の先生。
数学とJKの物語です。読むしかない!テトラ派かミルカ派か…。悩む。違うか。
数学60%と物語40%。
物語の方は流行りのライトノベル風で好き嫌いはあるでしょうがなかなかおもしろい。
しかし何よりこのシリーズをお勧めしたいのはこの作者の結城さんという人の文章表現力。他の記事でも紹介しましたが、とにかく数学ができる人の頭の中をあそこまでうまく表現した文章を見たことがない。
結構本を開くとがっつり数学の本なので最初のハードルが高いですが、ぜひ一度物語の部分だけでも読み通してもらってその頭の中を覗いてみてください。
数学の世界が変わるかもしれません。とくに中3生は学校でチャート式何周みたいな丸暗記数学にハマる前に一度読んでみてほしい。
中学を卒業したばかりの皆さんには少し難しい部分もありますがそれでも読んだらちょっとだけ数学と仲良しになれるかも。
特に数学が好きな人ってこんなこと考えながら問題と向き合ってるんだと言うことがわかります。
先生の解説や模範解答ではなく実際のプレイヤー側としての数学を解くときの頭のなかというか数学の捉え方は覗いてみてほしいのですよ。
数学好きはもちろん、数学が苦手な人にも読んでもらいたい作品。
なお、今日この本を見つけた中3女子の反応
「なにこれー、めっちゃおもしろそー!(ペラペラ…)あ、やっぱ数学なんや…」
数学ガールは秘密ノートシリーズ含め全巻設置します。
図解 世界史で学べ! 地政学
Amazon内容紹介
内向きになっていく「アメリカ」、EUと訣別した「イギリス」、日本を挑発する「中国」、日本に近づく「ロシア」、ロシアに近づく「トルコ」、日・米と軍事訓練をする「インド」、ISの主戦場となった「シリア」、アメリカにケンカを売った「フィリピン」、煮えきらない「オーストラリア」、相変わらずの「韓国」……急変する世界情勢。各国リーダーの本音はどこにあるか。日本の外交に必要なのはリアリズムだ!
本書の特徴
・2色刷り
・見開き単位の国別構成
・『世界史で学べ! 地政学』の「大型図解版」ですが、最新事情に関する記述と
豊富な図版と写真を加え、内容を刷新しました。『世界史で学べ! 地政学』を
お読みになった方にも満足していただける内容です。
地政学というと聞きなれない方が多いかと思いますが、一言で言うと一国の政治的発展や膨張を合理化する国家戦略論でしょうか。
歴史や政経を学んだ人なら絶対に面白いと感じるであろう分野と言えます。
この本の著者も駿台の世界史講師:茂木誠先生ということもあってそのへんは狙って書いているようですし、せっかく世界史が面白くなったなら読まなきゃもったいないですよ。
どうしても高校生に社会科を教えていて一番食いつきが良いのがこの辺り。
せっかく興味を持ったならもうちょっと先まで行ってみよう。特に文系学部に進むならわかっておいて損はないんじゃないでしょうか。
あと、こういう世界に触れることがないような理系の生徒。教養として身につけておいて損はない。
今あなたの目には見えない世界を知ることはあなたの視野を広げてくれます。
これは理科でも社会でも古文でも同じ。ぜひ!
大学の学科図鑑
内容紹介
リアルデータ×イラストで読み解く今どきの大学教育
伝統ある定番の学科から新進気鋭の学科まで、158学科を収録ファンタジーイラスト×リアルデータで贈るエンタメ学科ガイド。ライトな見た目とは裏腹に収録情報は骨太。伝統ある定番の学科から新進気鋭の学科まで、多様化する専攻分野の実態と卒業後の進路を、学費・取得資格&検定、進路&就職先といったお役立ち情報とともに楽しく解説していきます。
数多くの「大学進路ガイド」や「就活本」を手掛けてきた著者だからこそ提供できる緻密な情報と、ファンタジックなイラストのコラボレーション。
学生も大人も楽しい新感覚の大学ガイドです。
▼内容構成
【第1章】文学系
【第2章】社会・国際学系
【第3章】法律・政治学系
【第4章】経済学系
【第5章】教育学系
【第6章】理学系
【第7章】工学系
【第8章】農学系
【第9章】医歯薬学系
【第10章】家政学系
【第11章】芸術・体育系
まあこちらは言わずもがな中3生に受験終了後読んでもらおうと目論んで用意しました。
高校入試なんて通過点であって、大学進学を考えるなら、大学の名前以上に大学で何を学ぶかが重要。
現在大学の数とともに学部学科も増え続けており、キラキラネームの学科から一体何をするのかわからん学科まで存在します。
ということで学部学科選びの第一歩としてこちらを読んでもらって「へー、そうなんだ」くらい感じてもらえればと思います。
なぜか各学部に意味不明なキャラ設定がされており、見た感じはあれなんですが学費やつながる職業など各種データは充実。
あらゆる学部学科が網羅されている分、一つ一つの情報は薄めですが、最初の情報としては十分かと。
将来何がやりたいかなんて今決まっていなくても全く問題ありませんが、いつか決めなければなりません。
しかしそれは待っていても降ってくるようなものではないので、自分から能動的に動いていかないと手に入らないものです。
最初の1歩。何をするにもこれが重要です。
間違っても3年後の受験勉強の真っ最中に動き出したりしないように。
※ただひとつだけこの本に文句があります。
なぜ法学部のキャラが「王」みたいな設定で、政治学部が「六法全書」なんでしょう?
誤植ですよね?ねえ?ねえ?絶対そうですよね?
君たちはどう生きるか
Amazon内容紹介
170万部突破! !『世界一受けたい授業』『おはよう日本』『クローズアップ現代+』『サンデーモーニング』などで大反響! !
おかげ様でamazon売れ筋ランキング総合第1位(2017/11~)
「いまは亡き著者と、これをいま出版しようと考えた編集者と、この本に正面からぶつかろうと思った漫画家に、カーテンコールのように拍手を続けています」糸井重里さん コピーライター(2017/8/26のtwitterより)
「逆境や苦しみを感じるのは、前進している証だ。考える、悩むことに価値がある、と励まされている気がしました」松浦弥太郎さん エッセイスト
丸善日本橋店 フィクション部門第1位(8/17から8/23集計)
アマゾン売れ筋ランキング書籍総合「倫理学」「児童文学」第1位(2017/8/31調べ)人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。
出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。
人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、昔も今も変わらない人生のテーマに
真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が数多く示されています。
そんな時代を超えた名著が、原作の良さをそのままに、マンガの形で、今に蘇りました。
初めて読む人はもちろん、何度か読んだことのある人も、一度手にとって、人生を見つめ直すきっかけにしてほしい一冊です。
《全国学校図書館協議会選定図書》
最後はこれ。
今回は読みやすい漫画バージョンをお勧めしておきます。といっても大事なところは漫画じゃないでんであまり変わりません。
これだけは中高生にどうしても読んでほしいな。
大ヒット作なのでここでどうのこうの言うつもりはないのですが一つだけ。
これにつきます。
SOILの教育理念にもした「考える力」。私が子供たちを指導する上で最も重視するものです。これは単に数学や英語の問題を「考える」ためにやっているわけではないのです。あくまでお勉強を通じてその先にあるものを考えてほしわけです。
なお生徒は一番読みたがっていますね。
読んだ後、何を感じたかぜひ聞いてみたいです。
今年大学に進む人は一般教養で何を学ぶか迷ったらぜひ哲学系の授業を取ってみてください。理系でも文系でも個人的にはすごくお勧めです。
最後に
入試を終えた受験生の皆さん向けに映画・漫画・本と紹介してきました。
最初にお話したように受験が終わりしばらくは時間がストップしたようなときが訪れます。
そんな時だからこそ、自分をしっかり見つめる時間にしてみてはどうでしょう。
またすぐに嵐のように時間が過ぎ去っていく高校・大学生活がスタートします。
人生でも特異なこの時間を大切に過ごしてみてください。
今日はこのへんで。
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