吉田寮の住人F先生の書いたブログ記事を思い出した件

そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

思い出深い学生講師のお話をするシリーズ。今日京大の近くに行く用事があってふと思い出したひとりの個性的な講師にまつわるお話を。

久々母校に行ってきた

今年40を迎えます。なんでも前厄だそうです。ということで軽く厄払いに行くことに(-。-;

厄年早見表【千葉厄除け不動尊】
今年の厄年早見表・年齢表。男性・女性の本厄と前厄後厄、幼児の厄と近年では長寿化のため老い厄の重要性も上がっています。

そんなときに起業すんなと言われそうですが、あんまりその辺気にしてないんですよね。でもあまりに言われるので一応…ということで京大吉田キャンパスの隣にある吉田神社に行ってきました。

なんでも吉田神社は厄除詣発祥の社ということです。

時計台のある正門のすぐ近くなのになぜか私は今回初参詣という^^;

節分祭も有名らしく毎年この時期に子らは嫁さんたちと参詣しているようです。

近くに行くと思い出したのか上の子はそっと手を繋いできました。鬼が出るそうです(笑)今でも「鬼さん来るよ」が効果あるくらい恐れているんですが、今日は“生鬼”さんは残念ながら登場せず。

鳥取のB級グルメ「ホルモン焼きそば」だそうです。衝撃的なおいしさ(;’∀’)

そしてまさか自分が時計台で記念撮影する時が来るとは…。

なんでうちの子は揃いも揃って変顔するねん…(-_-;)

帰りはキャンパス内を今出川まで通り抜けて帰ってきましたが特に何の感慨もなく…。

ですが来るとき、車で東大路通りを走っていると吉田寮が見えたんですよね。車からだったので写真は撮れなかったんですが、すっかり「立て看」が消え、”こぎれい”になったキャンパス周りで吉田寮周辺だけは「立て看」がバンバンで私が通っていた頃の大学回りの雰囲気を残していました。

そんな吉田寮を見て、その昔、前職の塾で勤務してくれていた学生講師のF先生を思い出したので今日は彼の思い出を書いてみようかと。

京大吉田寮の住人F先生

https://blog.hamatokotan.com/others/yoshidadormitory-1/より

今、京大吉田寮の取り壊しが話題になっておりますね。

今回紹介したい思い出の学生講師はF先生。当時は京大理学部の院生であの吉田寮の住人でした。

吉田寮について知らない方にはこちら↓の記事を読んでいただくと吉田寮の”風情”が良く伝わるかなと。

https://matome.naver.jp/odai/2140245141523997901

正直、吉田寮に関しては自分が学生時代のときも1度遊びに行ったくらいで世間の方と同じくらいにしか知らなかったもんで、F先生にはいろいろと面白い話を教えてもらいました。なかには都市伝説だと思っていたことを真顔で「え?それ普通にやってますよ?」とか言われてΣ( ゚Д゚)ハッ‼となったり…。

ちなみにこのF先生、京大の理学部特有(偏見w)の雰囲気をまとっているものの、バイクに乗り革ジャンで通勤する外見はさわやか系のイケメン。

ただ趣味嗜好に関しては個性が溢れすぎてもう噴火してた…笑。

字は本当に汚く、生徒が授業中に「なんて書いてあるんですか?」と3回は聴くくらいにカオス。しかし絵が抜群にうまい。とても”個性的”な絵を描くんですよね。

そうですね…例えるなら…こんな絵。

プリ画像 by GMO サービス終了のお知らせ
「プリ画像」は、2024年6月26日(水)12:00をもちまして、サービスを終了いたしました。ご利用のみなさまへご迷惑をおかけしますこと、深くお詫び申し上げます。今まで「プリ画像」をご利用いただいたみ...

気持ち悪いんですが、めっちゃ生徒受け良くて(笑)小学4年生の女の子がF先生の絵が好きすぎて毎週授業のたびに自分が計算テストの間に絵を書いてもらって、それを全てファイリングしてました。すんごい気持ち悪い絵なんですが、それを見てお母さんもファンになったらしいです。

小学生の女の子相手に全力でどないな絵書いとるねん的なやつでしたが理解ある保護者さんでよかった(笑)

最初で最後のF先生のブログ記事

当時、私の前職の教室は大手のFC教室。本部から週1でホームページを更新しやがれというお達しがきたのですが全く本部のやることに興味がなかった私は一つの作戦を立てました。

学生講師の研修と称して一人一記事書いてもらうというもの。リレー形式でアップすれば2~3カ月は凌げる(笑)

ダメもとで講師のみなさんに提案すると以外にも好評でみんなすすんで書いてくれました。

生徒に対しての自分の熱い思いを書く先生がいれば、勉強法について書く先生、まったく空気が読めずに自分の大学のサークル活動について書いてくる先生^^;

指導報告書とは違う顔が見られて面白かった。

そんな中、異彩を放つ文章を書きあげたのがこのF先生でした。

今はもうその記事は読めません。(速攻でFC脱退しましたし笑)しかし何としてもあの文を伝えたい。そう思い、ここで私がその文章をできる限り記憶をもとに再現します。

少し内容が違っているかもしれませんができる限りF先生の文体を意識して書いてみます。10年くらい前のお話ですので大事なポイント以外は完全に忘れています笑

ただ伝えたいのはそのポイントだけですので目を瞑ってくださいね笑

F先生のブログ(再現バージョン)

今回の更新は講師のFが担当します。

私は毎朝、庭の鶏の鳴き声で目を覚まします。京都の市街地に住んでいてこんな体験ができるなんて素敵だと思いませんか?

実は私、現在は京都大学の理学部の学生で吉田寮に住んでいるのです。

吉田寮というとみなさん、何か偏見のようなものをお持ちのようですが実は極普通の寮なんです。

私の部屋にはエアコンがあります。そういうと教室長までびっくりされていました。もちろんまだエアコンがない部屋もあるのですが、そんなとんでもなくボロボロの寮というのは外見だけで、一部を除いてなかはいたって普通です。少し変わった人もいるけれど、みんなよい距離感で付き合っていて、楽しいですよ。

もちろん家賃は安いですし、ちょっと自給自足みたいな感じで、当番を組んで食材管理から調理まで行いますので安上がりですし何よりそんな生活が楽しいのです。

こないだの料理当番のときにはとりたての卵でオムレツを作りました。スーパーの卵ではさすがにあそこまでおいしいオムレツは作れません。

そういえば、今朝、鶏の鳴き声が聞こえませんでした。今夜あたり美味しい鍋なんじゃないかなと期待しております。しばらくは目覚ましをセットしなければいけませんね。

それでは!

塾のブログで何書いとるねんと。本部から「これは何でしょう?」と言われましたが公開で押し切りました。事情を知る私たちや生徒は爆笑してましたので良しとします。

これ読んでも何がなんだかわからない方は以下のリンク先の記事を読んで頂ければヒントくらいにはなるかと。

彼から聞いた吉田寮のお話ではこんなのまだまだ序の口でしたね。学生時代耳にした伝説はほぼ全て事実というかそれ以上だったり^^;

ま、これをシュールで面白いだけで終わらせても良いのですが、こういう普通の大学生が経験できないことを経験しているF先生は、やっぱりどこか独特の雰囲気。無人島でナイフ一本で生きていけるような強さがあってとても魅力的な人でした。

BBQで肉が足りないなというと「捕まえてきましょうか?」が口癖で、女性講師とマジ喧嘩してましたが(-。-;

母校について一言だけ

別に母校だからといって特別な思い入れがあるわけではないですが、最近の「立て看」問題やこの吉田寮の報道を見て思うことを。

まずは吉田寮については確かに倒壊の危険があるのであれば仕方ないのかなとは思います。立て看板についても景観条例がありますし、その他法令にもいろいろ引っかかるでしょう。

だから大学関係者以外が批判的なのは全く問題ないと思います。

ですが、大学側の姿勢に関しては「そうなんだ。へー。」という感想です。

つまらない大学になりましたね。

入試で初めて京大を訪れて一番驚いたのはトイレ。たしか法経のトイレだったと思うんですが「バンッ!」ってやったら鍵が開きそうなくらいボロくてひっしで手でドアを抑えて用を足した苦い思い出があるんですが、それよりなにより落書きがすごくて。

よくあるトイレの落書きではなくて、政治や教授の不正を糾弾してるんです。三段論法で(笑)なんか京大だーって感じがしたもんです。翌年浪人して受験したら確か綺麗になってってしまっていましたが。

そして今日記念写真を撮った時計台。私がいたころは必ず木の前にどデカイ立て看があって、それを背景に記念撮影をしている方を見ては気の毒に思ったものです(笑)

ニュースが流れた翌日には置いてあったのでその制作スピードにおどろかされました(-。-;

今ではすっかり撮影しやすくなってしまいましたね。

卒業した後でしたが「石垣カフェ」なるものがあったりしましたね。

石垣カフェ - Wikipedia

今回の吉田寮についても「立て看」についてもですが、「あんなものは文化資本でもなんでもなく、そもそも大学とは何の関係もない」というわけです。

その”あんなもの”がひとつひとつ消えていくことで失うものが本当になければいいですね。

大学も高校も今必死で特色作りをしてますよね。そんな上からおしつけたようなものが本当にこれからも残るんでしょうかね。

学校の特色(文化といってもいい)ってそういうものなんでしょうか。

内部から自然発生的に出てきたものこそでは?と思うんですが。そういう意味で大学の文化の担い手は誰なのか考えるべきでは?なんて思ったり。

今日はこのへんで。