受験シーズンも佳境に!合格発表の日、涙を流すのは…。

そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

中学入試は終了。大学入試と高校入試は本番真っ最中!ということで今日は合格発表の日にまつわるお話でも。

京都の公立高校前期選抜でWebでの合格発表始まる!?

まだ教育委員会のホームページでは発表されていないようで確認は取れていないのですが明秀館さんのツイートの画像を見る限り、全校ではなく西京高校がWebで発表するということですかね?

明秀館の中川先生に確認したらよかったんですがご多忙の折お手間をおかけしてはいけないと思い自重しましたので詳細は不明です。面倒だったわけはありません!決して!(ごめんなさいm(__)m

大学入試はじめ私立高校ではすでにWeb発表はありましたが、遂に公立高校も、という感じですかね。まぁ…逆になんで今までしなかったの?という感じもありますが(-_-;)

でも、あの番号が貼りだされるのを見て歓喜の声を上げるってのは人生で何度もできることではありません。ドラマやCMではよく見かけるシーンですが大学入試では実際に発表を見に行くなんてことなかなかできません。ほとんどWebですしね。

なお私の時代の大学入試は、なんか合格者番号をお知らせしてくれる大学非公認のサービスみたいなのに申し込んでおいて(たしか5000円くらいした)、発表当日ペラペラの合格者番号が印刷された小さな紙が入った封書が届くという仕組みでした。

遠方だとよっぽど強気な子じゃないと見に行けないですよね^^;

肝心の高校の合格発表も学校の近くが職場だった父がこっそり見に行ったあげく、出てきたところでばったり私に見つかるという暴挙に出たので自分で番号を見る前に合格だとわかってしまい、あのドキドキ感とか感動を喪失してしまったんですよね^^;

どんな方法でも合格発表はもちろんドキドキなんですが、やはりあの場で見上げた先に自分の番号を見つけるというのをやってみたかったなと。

中期の発表はWebにしてあげた方がいい気がする件

京都の公立高校中期選抜ですと、合格発表が結構大変だったんですよね。

落ちたら…ですが…(-_-;)

京都の中期選抜の仕組みですと、これまで第一志望順位の高校に合格発表を見に行く→不合格→隣の第2順位の合否を見る→その学校に手続きに移動…というまるで”罰ゲーム”みたいなことになります(-_-;)

ちなみに合格者はその場で手続きをするので、学校から出てくるときには手に書類を持っているのですよ。

ですのでもし万が一、合格発表の日、お友達が校門から出てきて封筒を手にしていなかったら、そっと目をそらし気が付かないふりをするという技も使えます^^;

そんなことはさておき、こんな感じなのでウェブで発表してくれると万が一ぐ合格になった場合でも最初からどこへ行けばいいか分かるのでメンタルを最小限の被害で食い止めることができますね。

それにしても友達と一緒に合格発表を見に行くとかリスキーですよね^^;

私は絶対嫌だな。

  • ①自分も友達も合格
  • ②自分だけが不合格
  • ③友達だけが不合格
  • ④両方不合格

の4パターンがありますが、これ…幸せなの①だけやん(;´∀`)

②~④は想像しただけで吐き気がするので絶対無理です…私…。

そういえば一度合格発表の日に一番乗りで合格の報告に来てくれた男子が、同じ高校を受験していた女の子が泣いているのを見かけた…なんていう要らない情報をくれまして…(-_-;)

でも夕方その女の子が塾へ来てうれしそうに合格の報告をくれるわけです。

嬉しくて泣いてたと…。

いや~、こういうフェイントやめてくださいね。心臓に悪い。

ドキドキするのは本人だけじゃない

合格発表の日は本人以外も本当に落ち着かないんですよ。

保護者さんはもちろん、我々塾の人も本当に吐き気との戦いです。

塾によっては必ず即電話!というルールを設けているようですね。

私もSOILではそうしようかな…。

今まで特に連絡方法を定めていなかったので本当に胃が痛かった…。

その分感動が強まるんですけどね^^;

てことでそんな方法をとっていたおかげで体験させてもらったおもしろい体験をご紹介します。

手ぶらでやってきたAさん

Aさんは国公立医学部医学科志望。

進学校には通ってはいましたが、決して成績優秀なんてことはなく…。高3夏のマーク模試で数学ⅠAで6割とか平気でとってくる子でした^^;

でもすっごくまじめで、本当に医師になりたいという意思が強く芯がある子でした。

でっかい勉強道具を詰め込んだリュックを背負って毎日自習に来ていましたね。花粉が飛び交うときには両手でボックスティッシュを抱えて(笑)

努力の解あってセンターは何とか通過。私の指示通りセンターが終わったその日のうちに塾へ来て自己採点。で、すぐに志望校決め。

2次の相性を考えあえてB判定ではなくC判定の大学に。もちろん場所やその大学の中身も気になっていたところだったのですが。

進路指導する側からすれば判定が下がり難易度がより高いところを選んだことに対しては念入りに確認をしましたが意思は固い。

そして遠方で受けた2次試験の翌日には開校直後から来て小論文対策をしてくださいと。

そこから合格発表の日まで少し軽そうになったリュックを背負い、毎日塾へ来ました。

そして迎えた合格発表の当日。

私は教室内をウロウロ。吐き気です(笑)

そうすると入り口のガラス戸の向こう側、階段を昇っていつも通りやってくるAさんの姿が。

ただそのとき気が付いたんです。

そのとき彼女はリュックも背負わず手ぶらでした。

毎日毎日その子の姿を見続けたからこそ気が付いたんだと思うんですが、それを見た瞬間、ときが止まったかのように私はひたすら「どっちだ!?どっちだ!?」と考えました。

合格したから今日はもう勉強道具を持ってこなかった。もしくはさすがに心が折れて今日は報告だけ…。どっちだ…。

その瞬間ドアが開き、Aさんが微笑んでくれたんです。

泣きましたよ。号泣です。先に私が泣いたのを見てAさんも遅れて泣くという(笑)

Aさんは私が泣いたのを見てやっと合格したという実感が湧いたそうです。

塾講師ってやっぱり楽しい

この間、羊と鼠先生と酒を飲みながら(ご馳走になりながら…イツモアリガトウゴザイマス)この話をしていたんです。

そしたらね…

羊と鼠先生
羊と鼠先生

あかん、聞いてるだけで涙出てくる…

なんか私これまで同業の人、かつ同じ温度の人とこういう話をすることがあまりなくてね…。この話を聞いてるだけで塾講師って涙出るんだなと。

なんかそれが嬉しかったんですよ。

お互いのこれまでの合格発表の日の思い出話なんかしたりして。

ちなみに上の画像は合格祈願と言うことで神様へのお供えの日本酒ですからね(笑)

ずーっと生徒のこと考えているわけです。頭から離れないんです。私もこの人も。

こういう人と出会えて思ったのは、改めてやっぱり塾の仕事は素敵だなと。1年に一回は泣ける。

ま、箱根駅伝見てても全豪オープン決勝見てても涙が出て来るくらいには涙腺壊れてきてるんであたりまえなんですが。なんなら子犬を見ているだけで泣ける笑

でもそのために1年間、胃がねじれそうな程の吐き気と戦うわけですから。そして画面の向こうの知らない人じゃなくてずっと一緒にやってきて苦楽を知る生徒の歓喜の瞬間に立ち会うわけですから。そりゃ泣くわね(-_-;)

もちろんこんな美談ばかりではありませんよ。

先ほどの入り口の階段を駆け上がって来て満面の笑顔で「落ちました!」って叫ばれたこともあります^^;

絶対不可能と言われそれでも自分の固い意志で受験を決め、それを応援してもらったことに対して落ちても笑顔で元気よく報告しようと心に決めていたそうです。

いや、その駆け上り方は合格した子のやつやろと^^;

すべては生徒のため。合格しようが不合格になろうがその子のためにはなる。と言えば当たり前なんですが、やっぱり頑張った生徒が合格してくれた方が嬉しいに決まっているわけです。

だからどこかで私は自分のやりがいとかのためにやっていると言われても仕方がないかなと思っています。

だけど逆にここに感動しなくなったら、この話をまたいつかブログに書きながら涙が出なくなったら、そのときは現場から身を引こうと思っています。

ある一人の塾講師との出会い

実は諸事情でブログで書くのは控えておいたのですが、前職を退職したその日の夜、縁あってある一人の超ベテラン塾長先生に退職祝いということで美味しいごはんとお酒をご馳走になりました。

その方は御年70。しかしながらいまだ現役の塾講師としても現場で中学受験を指導していらっしゃいます。

たくさんお話を伺うことができたのですが、その方がある一人の生徒のお話をされていたときに涙を流されたんですよね。ちょっと衝撃でした。

今は随分と丸くなられたなんて話も聞いていましたし、何より優秀な部下を数多く抱える大きなグループの代表です。失礼を承知で言うなら、もう人に任せて自分は隠居してのんびり…というお歳。

ですがその方はこのお歳になってもバリバリやっている。楽しんでいるんですよね。本気で子どもたちの心を動かしたいと思っていらっしゃるのがひしひしと伝わりました。

今もなお熱い熱い塾講師の血が流れているんだなと思ったのです。

この人の下で学んでみたかったなと少し後悔しましたね。

この先生と出会ってからなお現場に居続けようという思いが強くなりました。

もちろん今のようにはできなくなるでしょう。

でもどっかのデカい椅子に座ってお札を数えるために塾はやりたくない。今抱いている感情を少しでも残したまま引退したい。

だからこそ体力の続く限り、そしてこどもたちに求められる限り、自分も努力し続けて成長を止めず老剣士なら老剣士として、今はまだ持ち得ていない老獪な技で子どもたちの心を動かしていきたいと考えています。

今日はこのへんで。

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