どうも、そいる塾長です。
例えば京都の内申点の制度
京都は受験界のシーラカンスと言われるほど古い(ちなみに上の画像はなぜか名古屋ですが笑)
ようやく数年前に入試制度が改革されましたが残念ながら内申点制度に変更はありませんでした。
ちょいとまとめてみますと…
☑ 副教科は2倍
☑ 中期選抜は当日の試験200点、内申点が195点と配点が約50:50
この辺が特徴でしょうか。
つまり京都の公立入試(普通科)のメインイベントである中期選抜では入試が始まる前にすでに半分は勝負が決まっているわけです。
そしてもっと言うなら1年生が終わったところで1/6が決しているということです。
そして5教科オール3で副教科オール5である子が165点、5教科オール5で副教科オール3である子が147点と前者がより有利であるということです。その差は18点。難易度が低い中期選抜の問題でこの点数差をひっくり返すのはなかなか難しいですよ。
このあたりは自治体によっても異なることですし、その辺の是非については置いておくとしても、どうしても恣意的な面が否めない内申点制度には問題とまで言わなくても少なくとも不満が渦巻いているわけです。
以前こんな記事を書きました。
(以前はこの記事が不動の人気ランキング一位の座を維持していましたが気が付くとトップ10圏外に(-_-;)また読んであげてくださいね。)
学校ごと、先生ごとの公平性の担保。無意味な提出物の強制。不登校の生徒。…
やっぱり問題あると言ってもいいでしょう(笑)
高校の先生ですら「中学の内申点なんて…」という言い方をする方も。
ですが当日の入試の点数とこの内申点くらいしかちゃんと評価する方法なんてないわけです。わずか数十分の面接で0か100かは見極められても89点と91点の差を付けることはやはり本来無理ですよ。
ということでなんとかこの状況を打破するような仕組みはつくれないものかと考えるわけですね。私が考えても何の力もないですが(-_-;)
今日は「独り言」ということですので私が思いついたことを書いてみます。学校の現場におらず、教育政策に携わるものではないからこそのお気楽発言ですがお聞き流し頂ければ幸いです。
提案:「共通テスト」を高校生ではなく中学生に実施する
2020年度からセンター試験に変わり大学入試に導入される共通テスト。完全に失敗すると私は思っています。自己採点はできないわ、外部試験は不正だらけだわ、もう大変なことになるでしょうね。
ま、そっちのお話はまたどこかで詳しく書くので置いておいて、今日はあくまで高校入試のお話。
まずは大学入試よりも高校入試にこの「共通テスト」的なものを入れてみてはどうかと思うんですよね。
で、そのスコアを生徒の持ち点にするわけです。そのうえで…
こんな感じならどうでしょう。
もしくは「高校が選択できる」でもいいのかもしれませんが。
問題点1:これでは学習意欲や態度は見れません。
内申点=評定には観点が付与されており、それは科目の理解などに関係しない学習意欲・態度も含まれるわけですね。
「共通テスト」では残念ながらこの観点は見られない。
でもそういう観点って本来科目の評定に関係することでしょうか?
教育上もしもそういう観点が必要なら、それは各科目の評価とは分けて報告書として文章にするか別で独立した形で数値化し高校に提出すればいいのでは?と思うのですよ。
「こいつ授業態度悪いっすよ」とかもしくは「真面目度3」とか(笑)
体操やフィギアスケートみたいに各科目の担当の先生がそれぞれ「意欲・関心・態度」について5段階評価をして一番高い数字と低い数字を除いた平均をその子の「意欲・関心・態度」ポイントとして報告書に書いたらいいじゃないですか。これでややこしい先生の恣意性は少しくらい排除できるのでは。
で、高校ごとにそれを「参考値」として扱えばいい話。点数に入れようがどう使おうが明確にしておけば問題なしみたいな。
ところが今の内申点制度では、因数分解ができないから評定が2なのか、不登校でテストをちゃんと受けていないから2なのか、授業態度が悪く提出物も出さないので2なのか分からないわけです。
考えてみればそんな数字で評価しないといけない高校の先生も大変です。数学が苦手でもまじめな子を求めているのに、超絶ヤンキーで数学オリンピック出そうなやつ来ても困るじゃないですか(笑)
そういう生活面での評価が科目の評価に出るのがまず問題ではないかと。
だからこそせめて科目に対する理解度くらい「共通テスト」のスコアで見てあげたらどうかと思う次第です。こちらの方がいたって公平で透明性が高い気がするんですよね。
先生に嫌われたらおしまいではなく逆転のチャンスくらいは残す。
問題点2:じゃあ当日の入試の配点上げれば済むんじゃないの問題
もしも高校入試で共通テストつくるなら今の中期選抜みたいな感じで作ればいいんじゃないかと。
2回くらい実施してもいいかもしれませんが、あくまで内申点も使えるとしておけば今のセンター試験のようなシビアな戦いにはならないかなと。
失敗したら内申点でってすればいいですからね。内申ない人は駄目ですが(-_-;)
そもそも高校と違って京都は公立中に関しては同じ教科書で進度もほぼ変わらないわけで、大学入試の新テストより”共通”テストとしてはなじむんじゃないかと。
でもそうすると、「結局当日の入試の得点上げれば済む話じゃないの?」問題が出てくるわけですね。
はい、そうですね(;’∀’) 自分で書いてて自分に刺さりました。
ま、まぁ、当日一発勝負は良くないよというのもありますし、そもそも内申点制度は維持するわけですからこれまで通り内申点稼ぐの得意な子はこの共通テストの注力する必要はないですからね。
で、実際の入試は共通問題ではなく高校が独自問題を作成しても面白いですね。ここで言う”共通テスト”に関してはあくまで定期テストのように教科書レベル・基礎レベルに準じたものを用意しておいて、入試問題は各校の特色に応じた問題レベルの設定を行うとか。
みなさん「特色」お好きじゃないですか。
専門学科なら「問題を見ればその学校の求めている人材が分かる」的なかっこいいことも言える(?)わけですが、本来普通科と言ってもこれだけ特色、特色言うのであれば、今後は中に入った後の教育が学校ごとに異なることになるわけですから、入り口の入試でもそれを示すのは大切かなと思うんですけどね。
問題点3:副教科どないすんねん。
…こればっかりはね…。
う~ん(-_-;)
さすがに共通テストでってわけにはいかないので、どうしてもこれが高校入試に必要だというのならここは内申点として残すしかないでしょうね。
ただその辺も学校ごとに配点決められたらいいですね。うちは副教科見ませんとか、家庭科重視しますとかあっても面白い…かもしれませんね。
個人的には副教科は評定なんか失くしてもっと楽しいものにしちゃいけませんか?って思うんですが。体育にしても音楽にしても苦手な子により嫌な思いをさせ嫌いにし、将来的に反れていくきっかけを与えているだけのような気がしてならないんですが。
ま、そういった専門性をもつ高校もあるわけで、そういう意味では何らかの形で評価はすべきなんでしょうが、実際そういった入試は行われておらず、普通科は2倍!という本当に意味が分からない(以下自粛
他にも色々やり方はあるんじゃないか
例えば京都なら「前期選抜」は内申無視にするとか。某公立トップ校の先生は入試改革で報告書の配点明記しないといけないときにブーブー言うてましたよ(笑)
入れたくないんですよ、結局。
だからいっそのこと前期選抜は内申の配点0にすればいいんじゃないかなと。もしくは学校ごとにもっと自由に配点決められるとか。副教科見ませんとか家庭科はそのままで体育は3倍とか。
そりゃ世の中には高校に送り出してはいけないようなワルもいるかもしれない。そういう子は面接で落とせばいいじゃないですか。面接も加点じゃなく×100 or ×0にすればいい。試験で何点取ってもこいつは駄目ってなったら落とせる仕組みさえ作ればいいんじゃないかなと。
だからさっき書いたように問題行動がある生徒に関してはその問題行動について記載し提出すれば高校側が判断すればいいんですよ。
それを無関係な科目の理解度を示す数値のなかに入れ込まなくていい。
授業態度が悪いくらいで望む公教育が受けられなくなるような仕組みどうなのよと。じゃあ評定つけてた先生が超絶く〇野郎で後にわいせつ事件で捕まった、みたいなときにその先生の付けた評価の担保はどうするんだよと。
と、京都でも公立前期選抜・私立入試が近づいてくるなか色々妄想しておりました(-_-;)
少なくとも内申点が関係ない私立高校。内申を配点にいれないからといって何か入学後問題ありますか?副教科見ないから何か人間性に問題があったり、将来困ってしまうような子がそこまで多く私立高校に流入しているんですか?
すでに私立高校がそれで問題ないということを示しているのなら、公立高校入試もそろそろこういうおかしな制度から脱却してもいいのではと思うんです。
今改革すべきは本当に大学入試なんでしょうかね。
もっと簡単にできることが公立高校入試にはあると思うんです。
すくなくとも医学部の不正入試なんかがあってざわついている大学入試よりも、もっと恣意的な入試が現在の公立高校入試では行われている気がしてならないのですよ。
今日はこのへんで。
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