どうも、そいる塾長です。
SOILで育てたい生徒
SOILの指導理念というか私がやりたいことと言いますか…こんなことを考えています。
SOILで教える公立小学→公立中学→公立高校の流れの子たちにやりたいこと。それは、先取りしてやってきたような子の1年を半年でやる子に育てるということです。
普通の公立の子が中高一貫や私立トップ校の子たちに勝つにはこれしかないです。しかしこれが可能になれば、よく言う「勉強以外の大切なこと」ができるようになるというメリットもありますからね。
それに先取りしたから勝ちました…ってなんかただフライングさせただけで塾の仕事としてどうなんだろうと。お金の力で授業増やして人より多くやったから勝ちましたってのが仕事の塾にはしたくない。
いや語弊がないように言っておくと、その先取りが例えば通常で必要な時間の半分で必要な範囲を進めるような形だったらいいんです。当然生徒がそれについてこれるのは大前提で。これは他の子たちが1年かかるものを半年で出来るようにしたわけですから。
そういう意味では、先取りといっても2種類あると思うんですよね。
残念ながら散見されるパッケージ化された幼児教育なんてまさに“ダメな方”が多いですよね。他の子より早くできたという親のおかしな満足感。他の子に遅れているんじゃないかという不安。
でも、残念なお知らせです。
本当に大事なことをやっておかないと、その辺の公園で毎日鼻水たらして遊んでいた子にすべてが一瞬で抜き去られますよ。
レペゼン地球DJ社長の動画がおもしろい
とりあえずまずはこちらを御覧ください。
できれば動画を全編御覧くださいね。
— ちゃんごー (@PersonalityGo) 2018年4月4日
この方ご存知ですか?保護者様の敵(笑)、ユーチューバーのレペゼン地球DJ社長さんの動画ですが、この方のおっしゃっていることがもう共感できすぎて笑ってしまいます。
たしかに賛否両論あるかと思いますよ。
なかにはこの話は「努力を否定している」なんて言う人もいらっしゃるようです。
しかし、私には理解できません。
だって、この原付きのお話の中で、努力していないのは明らかに自転車に乗って走っている方ですよ。
バットの持ち方間違えたまま3年間毎日素振り1000本してもレギュラーになれなかった子を頑張ったと評価するのはどうなんでしょう?
なかなかそんなやついませんが(笑)
でも似たような人はいますよ。
だから手っ取り早く「努力する」という安易な方向に逃げているだけの人。
- 先生が言うからノートまとめをひたすら努力してカラフルに仕上げる。
- 10回ずつ書けと言われたからもうすでに暗記している単語も努力して10回書く。
- 問題集全ページ努力して解いても答え合わせしないとか。
全部頑張ったよね、しんどかったよね。
でもそれは自己満足では?
たしかに結果が出なくても頑張ることが大切って言えることってたくさんあります。
でもそれが受験や、将来子どもたちが生きていく社会ではよろしくないわけです。よろしくないと評価される。
大切なのは結果。
残るのは感動と自己満足だけ…では駄目な世界です。
だからこそ、このお話のポイントは努力をいかに結果に結びつけるかということです。
努力しなくていいなんて一言も言っていないので悪しからず。
「急がば回れ」はとてつもなくしんどい
私としては、そもそも今回のお話で原付きに乗るほうが実は努力しているように感じるのです。
これができる人は全人口の何%いるでしょう。しかもそれを勉強でできる人なら?
他の人がもう走り出しているのを眺めながら自分はあえて違う方向に行くわけですよ。
言うならば回り道。急がば回れです。
こんな勇気がありますか?
それにお金を貯めるという考え方。
これができる人がどれだけいるか。
例えば英語の勉強。
文型や品詞を理解するのは難しい。文法用語なんて覚えたってテストに出るわけでもないし。そんなことよりとにかく暗記。慣れてしまえ。ネイティブたちはそんなこと考えて英語喋ってねーぞ。慣れろ!慣れろ!慣れろ!みたいな人。
いやそりゃネイティブだからでしょうよ。
こちとら学校の英語の授業と自主学習だけで英語力つけたいのよ。留学するんじゃねーのよ。家でかーちゃん英語喋らねーのよ。
だから今はもっと効率よく英語を理解したい。英語に時間書けず数学勉強したい人だっているのよ。
だから難しいけど最初にこれを理解しよう。って考えて品詞や文構造をしっかり身につけた人は、丸暗記組をスロットルひねるだけで簡単に追い抜かしますわな。
良薬は口に苦し
だから飲まないんじゃなくて早く治したいから今の苦痛を甘んじて受ける姿勢のお話です。
昔出会った学生講師のH先生
京都大学の地球工学だっけ?とりあえず何やりたいか決まっていない人が行きがちな学部(失礼しました^^;)H先生はその大学院の試験のためちょこっとTOEICの勉強したそうです。
彼自身塾で英語は教えていません。でも私の授業を見ては「へー、へー、おもしろーい」とか言ってました。
そんな彼、ご両親は英語を用いた仕事をしているとか。でも一度も家庭内で英語を教えてもらったことはないそうです。
ご両親の口癖は「そんなもん教えてもらう暇あったら塾で算数と国語をしっかり勉強せい」だそうです。
で、院試に必要だったため入学以来久々にTOEICの勉強をしたそうです。ちなみに入学時のスコアが760くらい。で、大学院進学時は790になったそうです。
しかし問題はここから。大学院の研究室でカナダからの留学生の友人ができます。
彼はこの留学生の身の回りの世話を全て請け負いました。怪我をした時は病院に連れて行き、カナダからご両親が来日した時は案内役を務め。毎日その彼と行動を共にしました。
その1年後彼のTOEICは950に。留学前です。留学生のご両親からは日常会話に問題はないとこの時点で太鼓判をもらったのだとか。
その後ロンドンへ留学。
こんな制度を利用し語学学校にも通わず研究に関しても色々うまくやって(笑)ほぼバカンスの留学となったそうです。この辺もおもしろい話があるのですがまた別の機会に。
そして極め付けはロンドンで出会ったイギリス人の彼女を連れて帰国。そのまま国際結婚しちゃいましたとさ…。
留学後半年で彼女作るって……汗
ま、ここまでくると「天才か…」なんて言いたくもなります(私もそう言ってました(-。-;)が、そんな彼がとある女子高校生に言ってましたよ。
彼曰く「今は英会話とかしとる暇あったら単語の一つでも覚えたらいいのに。」だそうです。
その女子高生は幼いころから英会話に通い将来は海外に住むのが夢。今彼女は夢を叶えましたが何度辛いという話を聞かされたか…。
まさに彼は血反吐吐くくらい勉強したっていう人を1年で楽しく友達と遊んでたら追い抜いく人。そのJKは血反吐は吐いていません。ご両親は多少吐いてましたが(笑)
決して努力を否定しているわけではありません。
血反吐を吐くくらいやったのに留学先で話せなくて泣いている時点で本当は血反吐なんて吐いてなかっただろ?とは言いたいですが、それよりこの彼がまさか努力をしていないとでも?と言いたいのです。
間違っても彼が”かしこいから”そんな楽をしたという見方をする人こそ本当は何の努力もしたことがない人ではないかなと。
彼がすごいのは英語だけでないところです。高校生で英会話に通うのが努力でしょうか?それともつまらない英文法を黙々と理解し、英単語を覚え、英語だけでなく物理化学に数学もマスターしていくことでしょうか?
最初にしっかりと学ぶ力を身に着けているからこそ伸びるわけです。これを生まれながらの才能のせいにしてしまいたい気持ちも確かにわかります。
でもそれって大切なことから目をそらしているんじゃないかと。
基礎練習という見えない部分を飛ばし過ぎですよ。
彼は講師としても一流だった。才能で勉強してきたからではないから。ちゃんと勉強法や指導理念を持っていた。どうすればできるようになるかが非常に明確な講師。そして例えば私の授業なんかをみても「おもしろい」と言って自分の勉強に取り入れる貪欲さがあった。
そして厳しかった。頑張っている“風”を決して許さなかった。
彼がちゃんとここまでに来るまでに積んできたことを努力と言わず何というのか。
本当にいいんですか?「難しいこと考えずにとにかく頑張れや」で。
それって本当に頑張っていることになるんでしょうか。
学ぶ力=考える力?or学ぶ力=根性?
「スロットルひねってるだけ」という表現に対して「こんなのは努力じゃない」と批判する人って、間違いなく若くして起業し財をなしたベンチャー起業家にたいしても同じような感情を抱いているんだろうなと。
あくまで「今」スロットルをひねってるだけであって、最初の1週間はしっかりバイトしてたわけですよ。
ベンチャー起業家も同じで、最初に自分が勝てるビジネスをしっかり考えたわけですよ。
リスクも負っただろうし、他の人(例えば大企業に就職したサラリーマン)がしなくても良かったような努力をしたはずです。
だからこそ他の人がびっくりするような利益を出す。
そしたらその成功の瞬間だけを見て、楽をして儲けていると批判する人。
自分は頑張っている、頑張っているから他の人よりリードしているなんて錯覚に陥りながらひたすら何も考えずに自転車を漕いでいる人が原付きに追い抜かれるときに言う捨てゼリフです。
そんなのずるい!
まさにスロットルをひねってるだけで軽く追い抜かれてしまう人の典型です。
だいたい原付きで走ることは反則ではないですからね。
何もずるくないですよ?
考えても出来ない人だっています。それは仕方がない。
そんな時は原付きに追いつかれないように必死で自転車を漕ぐ。
もしくはどんなに原付きに遅れることになっても目的地にたどり着いてやるという根性を見せる。
それでもいいと思います。それが考えた結果であれば。それしかない時だってあるかもしれません。
ですが考えることを最初から放棄するのはどうなのよ?と。それこそ努力をしていないのでは?
あと自分に考える力がないからと言って生徒にもそれを押し付ける指導者はどうなのよと。
やっぱり考える力があるのは強い。
身につけられるなら身につけられたほうが良いに決まっている。そこを諦めた指導者とは。
学校で学ぶ勉強なんて、そこで得た知識自体もそりゃあ役立つ場面はあるでしょうよ。数学で論理的思考力が身につくだの、国語で読解力が身につくだの。
考える力を身に着けた人は強い
考える力がある人は、正確にはスロットルをひねっているだけではなく、スロットルをひねりながらもうほかのことを考えています。
楽ちんに進んでいけるので景色も存分に楽しめます。途中横断歩道を渡れず困っているおばあさんを発見したら立ち止まって助けることもできるでしょう。
だって一度止まってもまたスロットルひねれば、汗だくで追いついてきた奴らをあっという間に引き離せますから。
現実社会ではスロットルひねってるだけでいいから他のことができるんですよ。
数学がスロットルひねっていればいいだけだと理科や社会も勉強できますよね。
いや受験に役立つと言うからという意味でもありません。
やらなければいけないことに対して、スロットルを捻ってれば良い状態にしておけば、他に好きなことができるじゃないですか!
私はあえて高校生には部活も恋もすれば良いと言っています。
しかしそれこそスロットルをひねってるだけの状態の人だからできることであって、チャリを必死にこいでる人には無理です。
例えば高校入学後、みんなが衛生予備校に通う。スタートは早いほうが良い。
これぞまさに自転車で走りだす現象。そこに「なぜ通わなければいけないか」がない。
でもこのDJ社長さんのような考えができる方は立ち止まれる。
ほんとにあんな映像授業が自分に必要なのか?映像授業で教えてもらえることなんてほとんど参考書に書いてある。これを自分で読んで勉強できれば、費用対効果が抜群に高くなる。
それに自分で学ぶ力がつけば受験だけでなく様々な場面で役立つ。
しかし参考書を読んで勉強するためには読解力が必要。だから中学の今から読解力を身につけなければいけない。日本語力を鍛えなければいけないのになんで英会話なんかに通っているんだ?よし、本をもっと読もう。(※本を呼んだら読解力が上がる説には慎重派ですが。)
といった具合です。みんなと同じように「スタート」しないと不安だ、もっと言えば早く始めた方が有利だと信じ込む。
学校の先生がいうことはまあ正しいだろうから、先生の言うことは「考える」というフィルターを通さずやる。とにかく与えられた課題をやる。努力していればいつか…。
それで志望校落ちてるならほんともったいないですよね。
もうちょい考えよーよ。
本当の自立学習
私の勉強に対する考え方はまさにこれです。私は自分をヤンキー受験生と言っていました。といってもタバコを吸いながら勉強するというわけではないのですよ(笑)
ただ先生から言われたことをただ愚直に努力するみたいなのが出来なかったタイプなのです。
勉強がそもそも嫌いですしね。
だからこそ頑張る前にひたすら考えましたね。できる限り頑張らなくて良い方法。
というより頑張ったのに結果が出ないのだけは嫌だったので、必ず結果がでるような方法を考えたと言っても良いでしょう。
努力は絶対に必要。暗記も必要。英単語を暗記せずに受験なんてできるはずがないでしょう。
ですが、出来ない人は、暗記できない、暗記できない、と言いながら1冊単語帳を終わらせる。
いや、考えよーよ。
「できねー」じゃねーよ。できるようにしなきゃダメなんだよ。がんばって1周したから5ポイントとかじゃねーのよ。
だからできるようにするにはどうすればいいか考えよーよ。できねーのにがんばりましたーじゃねーよ。
(なんか口調がDJ社長っぽくなってきました^^;)
自分でもっと考えよう。その手伝いはいくらでもするから。でも君たちが考えないから私たちが介護する。それじゃダメなんだよ。受験が万が一上手くいってもその先で詰む。
そんなんじゃだめなのよ。
考えて考えて考えよう。そして自分の考えを行動に移す。これだけで世界が変わる。
最初はとても難しいことに思うかもしれません。
でもきっとできるはず。
まずはDJ社長さんがおっしゃるように、ちょっと立ち止まってみましょう。
まずはそこから。そんなお手伝いをSOILはしたい。
この「考える」ということのスタートが遅れれば遅れるほどしんどい。高校生になって初めてこんなことを始めようとしたらそれこそ最初に血反吐を吐くような努力をしないといけなくなるわけです。
それでも一度その力を身につけたらそれって一生の財産なのではないかと。
だからそういう意味で”血反吐”を吐くというならいくらでもお手伝いしたいわけですね。
早い方がそりゃいいのは当たり前で遅くなれば遅くなるほどしんどいですが、それでも手遅れなんてことはないのではないでしょうか。
こういう指導が私の一番得意な分野かもしれません。
すべては生徒がちゃんと将来を考えることで未来を創ることができるため。
DJ社長の動画の最後の「当たり前やろ!!!」がめっちゃ好きですね。
今日はこのへんで。