【保護者さんへの手紙】勉強法を教えてくださいの件

そいる塾長
そいる塾長

拝啓 保護者様。

どうも、そいる塾長です。

 

今回は「保護者さんへの手紙シリーズ」塾をやっていると必ず面談で保護者さんから言われるこのセリフ「うちの子は勉強法が分かっていないと思うんです。だから勉強法を教えてください」についてのお話です。

私は勉強法で「種」をまく

最初に言っておきますが、私は勉強法についてお話するのが大好きです。

質問箱でもどんどん聞いてください。私がお答えできる範囲でですが頑張ってお答えします。

ちなみにこちらのブログでも「そいる塾長の種まき勉強法」というカテゴリーをつくっていますし、もちろん塾で指導する際もめちゃめちゃ勉強法にこだわります。

ただし、それが人によっては受け取り方が違うし、思考の仕方、能力、求めているものが違う以上全員にピタッとはまることなんてありません。

だから当然直接指導するときは人によってアレンジしていくことになります。

それに何より人から聞いた勉強法を言われるがままにひたすらやって無事に志望校に合格しました、ではわたしが受験で経験してほしいことができなくなってしまいます。

それでは困るんです(^_^;)

「種まき」勉強法と言っているのは、この私の勉強法を押し付けるんじゃなくて、それをヒントにして自分の勉強法を構築してほしいという思いからです。

それって多分ですが今後、生きていく力になると思うのです。
子どもたちに自分で攻略法を考えて眼の前の大きな壁を乗り越えていく経験をしてほしい

なので勉強法はどんどん教えていきます。

そんなことまで考えてやってるんだ~って思ってもらえればそれで良いです。真似して合わなければやらなくていいし、自分の方法を生み出してくれればそれでいいです。

あくまで私の言う勉強法はヒント、つまり勉強の「種」なんです。

最後は自分の勉強法として花開いてほしいのです。その経験は絶対将来役立つんで!

(ええこと言うたった感)

な~んていい話をするんじゃありません(笑)

うちの子は勉強法が分かっていないと思うんです。だから勉強法を教えてください

本題に入りましょう。

最初に言っておきますね。

勉強法を教えたら誰でも勉強ができるようになるなら私はこのまま塾は開校せず、塾ブロガーとして生きていきます(笑)

勉強法は大切です。ですがその勉強法を使いこなすための土台(基礎)があるということを忘れないでください。

特に塾に通えば成績が上がると信じて疑わない保護者さん…。

今回は心を鬼にして世の保護者様から嫌われる覚悟で書かせていただきます。

そして私たち塾屋が日々何と格闘しているかを知ってほしいのです。

 

勉強法を知らない子どもたち

 

 

勉強法を知らないパターン1:そもそも勉強したことがない子たち

・机の上になにも出さずにぼーっとしている子。
・カフェで読書するような姿勢で教科書を読んでいる子。
・一生懸命教科書をノートに写し出す子。
・テストするというと人殺しを見るかのような目でこっちを見る

入塾後、このパターンの子に自習室で勉強させてみるとひどい場合だとこんな感じ。

おそらくご家庭でもこうでしょう。なかには家で勉強しているところをそもそも見たことがない保護者さんとかもいらっしゃるかもしれませんね。

もしもこういう状態をご家庭で見ていれば当然「勉強しなさい!」と保護者さんも言うはず。

しかし返って来る返事は「何をしたら良いか分かりません」でしょうね。

そりゃそうです。本当に何をすれば良いのか分かっていないのですから。

だから塾へ通わせようと思ったわけですよね。

それは間違えではありません。

しかし彼らには勉強法を教える前にやらなければいけないことがあります。本当に必要なのは勉強法などではありませんよ。

勉強法を教えれば成績アップなんて可能性はみじんもないので覚悟してください。

そうです、彼らにはまず勉強に対する正しい姿勢を身に着けてもらわないといけません。

このパターンの子はもう何も基礎力がないつまり0のレベルです。

こうしてみよう、ああしてみようとも考えませんし、そもそも点数を上げたいと思っているかも怪しいです。もし思っていてこの行動をするならそれこそ危険。

おそらくは勉強という行為が一体何をすることなのかわからないというレベルでしょう。

机に座って前に教科書とかおいて鉛筆持って…手な感じで形だけまねしているだけで、頭の中は全く勉強していません。

ではどうすればよいか?

そんなものここに書ききれないレベルでやらないといけません。勉強に必要な全てを一から教えていかなければいけません。とにかく一日もはやく塾へ来てください。

言い方は悪いかもしれませんが小学入学から本来教えてもらうはずだったことを教えるのです。もちろんそれは科目の知識ではありません。

あ…、前言撤回です。こういう子は当然小学校の内容も全く頭に入っていません。

当然科目の知識としても基礎からやり直さないと当然中学のお勉強を教えても無駄です。

そもそもこんな状況まで放っておいてはいけません。まず間違いなく中3になったしそろそろ塾…では絶対に間に合いません。

塾だってこういう子を一から育てるためには膨大な熱量と時間をかけないと無理です。

 

勉強法を知らないパターン2:頑張っているのにできない子たち

「勉強法を知らない」という相談のもうひとつの多いパターンですね。

うちの子、勉強は頑張っているのに全然成績が伸びなくて…。

 

学習障害や、実は頑張っていなかった説を除けば、このパターンの子の多くは勉強法を知らないというのが原因とも考えられますよね。

一見、勉強法を学べばすぐにできるようになると思われがちな生徒です。

保護者さんもそう思っている。いやそう思い込んでいる。

しかしことはそんなに簡単じゃないです。

まずおよそ半分は実は頑張っていなかったパターンです。そしてごく一部ですが学習障害や発達障害のパターンがあります。

これは後で書くとして、そもそも頑張るという定義が曖昧なのでとりあえず今回のパターンは「学習時間はしっかり確保できているのに同じだけやったお友達ほどの結果が得られないパターン」、つまりまぁ自分なりに頑張っている子に絞ってお話をすると、これはこれで結構厄介なパターンの可能性もあるということをご理解ください。

 

素直な子は伸びる説

よく教育業界では「素直な子は伸びる」なんて言われます。

ただし入塾後1ヶ月で数学40点アップとか、1年でオール3がオール5になんていう子は素直な子が多いです。

しかし実際はこれ賛否両論です。素直なだけでもいかんのです。なんでも人の言うことを聞いて学ぶようになってしまいます。

そりゃ素直な子は教えやすいですし、伸ばしやすいですよ。ですが天井は低いです。いや低くしてしまう危険性がある。

こういう子は自分で考えることを放棄してしまう危険性もあるということ。

今話題のノーベル賞受賞者の本庶先生も会見でおっしゃっていましたね。

https://snjpn.net/archives/70842

大切なことですよ。最後は自分で考える。こういう姿勢がないとそりゃノーベル賞は取れませんよね。

ただし、本庶先生のおっしゃる「教科書を疑え」は、「教科書など読むな」と言う意味ではありません。(たぶんそう。)

教科書を全て理解した上で、そこから自分が疑問に思うところをとことん追求しろという意味でしょう。型を知らなければ型破りには出来ませんからね。

これは勉強法を教える点でも同じことだと思うんです。

最後は自分で考えて本当に自分の必要とする形にしていく。これが勉強法を学ぶ上で一番大切なことなんです。

しかしせっかく勉強法を教えてもまず最初からやらない子がほんとに多い。

ただしこれは本庶先生のおっしゃる場合とは完全に違う理由からです。

単に自分のやり方が楽だから。変えたくない。負荷をかけなければ勉強にならないのに、負荷がかからない勉強法を選択し、固執する。要は何も考えていない。

だから学校の提出物をひたすら作業する。単純作業は簡単楽ちん。気がつけば時間が過ぎている。

そしてその方法に固執する。その作業の意味は決して考えないのです。

つまり…

勉強に目的が伴わない=勉強ではなく作業をしているだけの子

これが勉強法を教えても伸びない子です。これについては最後に詳しく。

どうでもいいですがこういう子を私は癖がすごい子と呼びます。

 

ノブさんに直接言って欲しいくらいなのですが、実際これめっちゃ生徒に言います。「勉強のクエセがすごいんじゃ~!」と。

授業で矯正したことを次の週には完全に元通りにしてくる子がいる。

クセって自分で意識してやることじゃないですからね。下手に自分のやり方みたいなのが染み付いている分それをまず抜かない限り、新しいものが入っていかないのです。

そこを意識して変えて行かないといけないのですが、やはり勉強の土台(基礎)がない子にはそれが難しいのです。

だって自分で考える力が全く無いですし。

だからこういう子の保護者さんには、すぐに伸びるだろうなんて決め打ちされると塾としては困ってしまうんですよ。

伸びないのは塾のせい?いいえ、クセがすごいんじゃ~

 

 

番外編:実は頑張っていなかったパターン

そもそも「頑張っている」という評価。こんなもの人によって異なります。

保護者さんの「頑張っている」がどのような基準かわからない以上なんとも評価し辛いのです。

例えば社会をテストの前日に一生懸命5時間勉強したけど平均点も取れなかったという場合。

これは頑張りましたか?

そんなもの人による。だから頑張ったかどうかはあまり好きじゃないんですよね。

それに言いにくいですが、保護者さんはそもそも本当にお子さんが頑張っているところを実際に見ていますか?

毎晩遅くまで部屋の電気がついていますので・・・

 

いや…それスマホの可能性はないですか?

「実は勉強せずにスマホをいじっていた」は最悪ですが保護者さんの責任です。

それで睡眠不足になって学校の授業で寝まくって勉強がわからなくなり、塾へ来て勉強法を聞く。

色々間違っていますよ、保護者さん?

しかし保護者さんにはわかりにくいのが悪意のない(?)勉強している風のパターンですね。

お子さんが先程書いたような目的意識を伴わない作業をひたすらやっている可能性はありませんか?

中学生がやりそうな”作業”リスト一覧

☑ フレミングの左手の図をノートにガチでデッサンし始める(美術部)
☑ 数学の教科書を正確にノートに書写する
☑ 英単語を書きまくるも、書いていると10回目くらいで別の単語になる
☑ 5時間かけてテスト範囲のワークの答えを写す

などなど…。これは流石におかしな勉強法だと気が付かなければいけないわけですが、本人がこれを勉強だと思っているわけで、後ろからみていればめっちゃ頑張っているように見えるわけで。

完全に目的意識がないわけですよ。

勉強法を塾に尋ねる前にそこからやり直さなければいけないのですよ。

 

 

学習障害があるパターン

専門家ではない私がお話できることだけを少し。

発達障害や学習障害がある場合、”そうでない”という前提で話を進めるとどうしてもこの土台部分が出来ていないことして処理され他の子と同じようにそこを鍛えていかなければ行けなくなります。

しかしそれができないのがこの子たちです。

だからこそ、お子さんの発達障害や学習障害に保護者さんが気がついていないのは非常にまずいです。

教育で改善可能なところとそれが難しい部分を塾や学校に伝えられなければつらい思いをするのは子ども自身です。塾や学校では他のこと同じように指導しなければいけません。ですが同じではいけないことがあるから特別な配慮を必要とするのです。

それに保護者さん自らこんなことは「普通」できる、とお子さんを追い込んでしまっている可能性があります。

この場合すでにお子さんの自己肯定感は低くなってしまっており、もともとの「障害」であった部分とは異なるところに二次障害が発症している可能性が高いです。

発達障害や学習障害は保護者さんの責任ではありません。私が勉強している範囲内のことに基づけばそれは先天的なものだそうです。

しかしそれに気づかない、もしくは気が付かないふりをすると大変なことになる危険性があるとのこと。

それが二次障害です。出来ないことでどんどん自己肯定感が下げてしまう。本人の努力ではどうにもならないところを責められ続け、できることまで出来ないと思うようになる。

ただでさえ、学校というこどものし社会の場では他の子が簡単にできることが出来ずに劣等感を感じることが多いはず。それを家庭でもされてしまったら…。

特に気が付かないパターンとしてはお子さんとの接触時間が少ない方。例えば幼少期に一緒に勉強した時間がどれほどあるか。

悲惨なのは英才教育と称して子育てを外注し自分はその結果だけを見てきたような方。

「自分が子どものときはこれくらいできた」というセリフを多用する方も要注意です。

それは何の関係もないですよ。

もちろん保護者さんの発達障害や学習障害への理解度が影響することは言うまでもありません。

何度も言いますが私は専門家ではありません。専門家ではないので診断はできませんし保護者さんに告知も出来ません。だからこそアンテナは貼っておいてください。

学校の先生や我々塾屋は保護者さんよりも多くの子どもたちと接しています。

だからこそすでに診断を受けて症状を認められている方と多く接しています。だからこそ疑問符がついた場合シグナルを発します。

お子さんをしっかりと見ていてください。

勉強法が身につけば改善することもたしかにあります。世間一般の勉強法ではなくその子のための勉強です。そしてそれが自己肯定感を高めるような場合もたくさん見てきました。

しかしみんながその勉強法を使えば何かができるようになるような勉強法でも、こういった子たちのなかにはできないことがある。

だからこそ勉強法を知らないから…、の前に保護者さんは考えないといけないことがあると思うのです。

その上でのお話にしましょう。

そしてそれを理解ある塾ならばちゃんと伝えましょう。三位一体の関係を築かなければいけません。

 

勉強法を学ぶ前に必要となるものがある(最大の壁)

話を戻して勉強法というものについて考えていきましょう。

確かに保護者さんの仰る通り入塾してくるお子さん(上であげたようなパターンの子)はそのほとんどが「勉強法」を知らない。

それは全く悪いことじゃないですし、保護者さんの責任ではないかもしれない。本来は学校で教えることです。

ただ今も昔もそれを学校でちゃんと教えてもらえる可能性は低いと思います。だからそれを担っているのが塾、というのが現在の日本の教育の現状です。それが良いかどうかは別にして。

ただし、私が言う勉強法というのはよくある塾批判の的となる単なる試験問題を解くためのテクニックでもなければ、コツみたいなものでもありません。

勉強法を使いこなすには、本来身につけているべき勉強に対する正しい姿勢が必要

これについてはこちらの記事を一度お読みください。

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人生を決定づけるのは「潜在能力」
潜在能力は、IQ(知能指数)で測れるわけではありません。潜在能力は、(経済力など)資源の制約、情報量と社会的な期待、両親の情報と期待、そして本人の選好、という4つの要因から影響を受ける「非認知スキル」です。 ※上記サイトより引用

簡単に言えば、幼児期の教育への投資がもっとも効果が高いという内容なのですが、とくにそこで効果が得られるのがこの潜在能力=「非認知スキル」というわけです

これを幼少期に鍛えることで後に様々なことを学ぶ際に大きな効果を生むからこそ投資の価値があるということなのです。

私がここで勉強法の土台となる部分と言っているのが、まさにこの「非認知スキル」です。