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お子さんが”頑張っている”のに結果がでないとき保護者さんが確認すべきこと

保護者さんへの手紙
そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

今回の「保護者さんへの手紙」シリーズでは面談時に良く受ける質問「うちの子頑張っているのに成績が伸びないんです」の件について、保護者様にご確認をお願いいたします。

うちの子勉強頑張っているのに結果が出なくて…

塾の入会相談に多い保護者さんのお悩みで1,2位を争うやつですね。

ちなみにもう一つは…。

うちの子全然勉強しないんです!!!

これですね^^;
ただこの「全然勉強しない」ことにお悩み中の保護者さんもぜひ今回の「頑張っているのに成績が上がらない」お話を読んでおいてください。
なぜならもし何かのきっかけで「頑張った」としても必ず成績が伸びるとは限りませんので。

頑張っているのに成績が伸びないパターン

ということで「頑張っているのに伸びない子」の伸びない原因別に大きく2パターンに分けてみましょう。

パターン1:そもそも実は頑張っていない

経験上半分はこれです。実は頑張っていない。そう見えているだけというやつです。
しかしなぜそれを「頑張っている」と思ってしまうのかというのが問題。
保護者さんは次の項目をチェックしてください。

☑ お子さまが勉強しているところを実際は確認していない
☑ お子さまはよく友達と勉強しにでかけている
☑ 保護者さんの「頑張る」基準がおかしい

☑ お子さまが勉強しているところを実際は確認していない

今までに会ったパターンとしては「深夜まで自分の部屋で勉強している」とお母さんはおっしゃっているものの学校の提出物すら出せていない子がいました。
その保護者さんはそのことを塾から報告され始めて気が付いたそうです。
さすがにこれはまずいです。お子さんが頑張る前に保護者さんが頑張りましょう。

☑ お子さまはよく友達と勉強しにでかけている

ドラえもん見てたら分かりますよね。のび太が友達と勉強するというときは100%…。
まずしませんよ。そもそも勉強は友達とするもんじゃないです。

友達に教えたり教えてもらうことでより深く学べるってことはないでしょうか?

ないです。

お子さんのレベルをどのくらいだと思っていらっしゃいますか?クラスのちょっと勉強できるくらいの子が本当に勉強を教えられるとでも?ましてや…。
確かにこの「教えあい」。アクティブラーニングでは重視されます。しかしこれには大きな問題があります。
まず彼らが「アクティブ」な姿勢であること。
お子さんにそんなやる気があるんですか?ということをまずご確認ください。
そしてもう一つ。
この教えあいで理解が深まるのは教えるほうだけということ。教えてもらう側は先生から教えてもらった方が100倍ましです。だって教えてもらうならただの授業ですからね。
そして今何を勉強するときなのか考えましょう。アクティブラーニングは「答えのないものに対して…」という大前提があります。目の前の英単語を覚えないといけないときになんでマクドナルドでアクティブラーニングしとるねんちゅう話です。

☑ 保護者さんの「頑張る」基準がおかしい

もっとも意識していただきたいのはこれ。
どこからが頑張っていてどこからが頑張っていないか。その基準を評価する側の保護者さんが間違っている場合ですね。
勉強時間?量?何をもって評価しているのでしょう?
これはなかなか厄介です。例えば学校のテストで目標点をクリアするために、志望校に合格するためにどれくらい勉強しないといけないか…。そこが見えていない保護者さんなら頑張っているかどうかなんて評価できませんからね。
最近結構多いのがこのパターン。

塾では宿題は出ますか?

宿題の量はどれくらいですか?という質問ならわかります。大手進学塾の課題漬けみたいなのを心配するなら分かるんですが、その昔そもそも宿題を出さないで欲しいという要望すら受けたことがあります。

理由は自宅で勉強する暇がないから。

う~ん、どう考えても塾に通って授業を受ければ成績が上がると思ってしまっていますよね。

これは危険。授業は勉強じゃなくて、自分で取り組む時間が勉強です。それが自分でできないから宿題を出すわけです。学習態度を見るためとかじゃないんです。

逆にこんなパターンも。

もっと宿題を出してください!

「これは家で暇そうにしているから」という理由がほとんど。こちらは保護者さんのお気持ちはわかります^^;

まだ自立学習ができていない。だから強制力のある塾の宿題で学習時間を底上げしてほしいということです。

ただ、生徒によって自宅で勉強ができるレベルにない生徒に大量の宿題を出すことの難しさはあります。出してもこなせないならとっても危険だからです。(その理由はのちほど)

なお、宿題の量について聞かれた際には、「それはお子さんに必要な量です。」とお答えします。これは本当のことで、必要なものを必要な量で出しているんです。

あくまでそれは授業の延長で自分で手と頭を動かす勉強のため。だからこそ高校生はほとんど宿題は出しません。本来自主的に計画で決まっているやるべきことを進めていき必要なものをやるだけですからね。

しかし小・中だとそこへ行くまでの過程である程度強制力のある宿題が必要かなと思いますので出します。

だから増やしてください、減らしてくださいは実は両方良くない場合があるんです。

塾によっては保護者さんに言われたら「はい、よろこんで!」と言って保護者さんのご機嫌を取るかもしれません。ですがそんなことが本当に可能ならその宿題は本来不要だったものかもしれません。

頑張っているように見せるための宿題。

こういう宿題はやらなくてもいいものに時間を使い勉強した気にさせる。

本人も、そして…保護者さんも。

これこそが「頑張っているように見えるけど本当は頑張っていない」につながるわけですね。


某公立高校の先生が大量課題を出す理由について言っていました。

とあるカリスマ講師
某公立高校教師

それは保護者さんが望んでるからですよ。

おそらくは勘違いした一部の保護者さんからのクレームかと。家で勉強しないお子さんを見て不安になったのでしょう。その気持ちはわかります。

しかしそれならその子の学習量を増やすようにしなければいけないのですが、学校としては個別対応はできないし、一斉課題にした方が強制力が高まるので今のような課題漬け文化が生まれたわけです。

その宿題が自分に必要なものだったらいいですけどね。

もし不要だったら地獄です。

これにより自立して「本当に頑張っている子」が迷惑を被るわけです^^;


もちろん宿題を増やすどころか減らしてくださいはダメだと思います。

もちろんこれも塾が適正な質と量の宿題を出していると仮定してのことですが。

過剰な宿題をだすようなところだとアレですが、その宿題をする暇がないくらい忙しいなら塾に通うよりも自宅でしっかり学習時間を確保した方がましです。

もう一度言いますが成績を上げるなら自分で勉強し、授業で学んだことを自分の中に取り込む時間が必要です。その時間を削るようなことをして頑張っていると評価はできないです。

部活で忙しかろうがなんだろうがやるべきことは変わらないんです。部活を頑張っている割に頑張っているでは普通に頑張っている子には勝てない。

塾で魔法の勉強法を教えてもらったらそれが可能になると思っていらっしゃる保護者さんが一定数いらっしゃいます。しかしそんな「魔法」があるとして、その「魔法」を習得するためにも努力が必要なんですよ。

だから頑張ることなくできるようになるという幻想は捨てましょう。

2.頑張っているけど〇〇だけのパターン

では次は本当に頑張っている場合です。

毎日遅くまで勉強し、塾にも通っていて先生からも頑張っていると評価されている「本当に頑張っている」子だと仮定して、成績が伸びない原因を考えてみましょう。

考えられる原因は〇〇に入る次の3つ

☑ 時間だけ
☑ 量だけ
☑ 形だけ

ただこの3つは区別することは難しくほとんどすべてが同じ症状を表しています。

共通するキーワードは「作業」

勉強が作業になると成績アップにはつながりません。

頑張っているけど「時間」だけタイプ

今SOILではスタディプラスで学習履歴をつけてもらっていますが、これ見るとかなり勉強に対する姿勢が見えます。

例えば分かりやすい例として英単語の暗記で見てみましょう。

高校生は英単語をみなさん毎日コツコツ頑張っています。

しかし残念ながらまだまだスタプラ初心者の方はこんな感じです。

こういう感じだとやっぱりどうしても成績は上がってきません。

ではお次は成績がメキメキ上がっている子。

10分か、17分かは関係ないです。そしてターゲットかシス単かも無関係です。

その違いはコメントの有無。といっても後で書く本来のコメントではないです。

しかし下の画像のシス単の子はその17分でいくつ単語を覚えたのかを記録しています。

なぜこれが重要か。

それは1単語当たりどれくらいの時間で覚えているかが重要だからです。

だって1時間単語やって10語しか覚えていない子と、100語おぼえた子。これを同じように頑張ったと言っていいのでしょうか?

怖い人
怖い人

そんなもん暗記スピードには差があるやんけ。やったら同じように努力した二人を同じように褒めてあげるんが塾の先生ちゃうんかいっ!

こんなことを言われそうですが、それは違います。いや褒めないということではないです。ただ自分がライバルたちと比べて遅いということは理解させないといけない。

だって入試では努力の過程は評価されませんから。

なので心のケアはするにしても本人が”結果”を意識しないのは大変危険なのです。

☑ 頑張っているけど「量」だけタイプ

時間と同じく量だけ。

分かりやすいの異常ともいえる学校の提出物の「見た目」「量」をこなしたら評価する仕組みに毒された勉強法。

漢字を何回かいたが努力、ノートをどれだけ詰め詰めで書いたか…。

こんなもん何の価値もないんですけどね。

その行為の目的は何でしょう。

書くことではなく頭に入れること。ならばやった量は関係ないのです。


例えば高校生二人が英文法の問題集に取り組んでいました。

Aさんは3週間で1冊終わりましたが、Bさんは同じく3周目でまだ半分。

先ほどの「時間だけ」タイプで言うとBさんは駄目ってことになりますね。

しかしこの後二人に最初の半分の範囲でテストをしたところAさんは50点。Bさんは90点でした。

なお二人ともこの英文法のテキストをやり始める前、英文法のテスト結果は5割。

となると問題はAさんです。

この3週間、いったいどんな意味があったのか考えねばなりません。どれだけ量をこなしてもこれではやっている意味がない。

「中身のない勉強」というやつですね。これは次の「形だけの勉強」につながるわけですが、ただ目の前のテキストを解き、丸付けをし、解説を読む。という作業をこなしているだけ。

目的が「終わらせるため」というただの作業。

これは非常に厄介で、見た目どうしても量をこなしているので頑張っているように見えてしまうのですね。

☑ 頑張っているけど「形」だけタイプ

これらの〇〇だけ勉強法には悪意がないのが厄介。本人も一生懸命やっていると思っているわけです。

ノートまとめなんかが大好きな子がこのパターンに多いですね。

テスト前にしっかり提出物をやるわけです。テスト勉強ではなく。

このタイプはよくこういわれます。

うちの子勉強法が分かっていないと思うんです…

たしかにそういうタイプが多いです。だからこそ正しい勉強法をすることで大きな変化を見せる子もいる。

ただしこれには条件があります。

①ちゃんとした方法で頑張っていること
②勉強の土台がある程度できていること

これについては以前書きましたこちらの記事を。

【保護者さんへの手紙】勉強法を教えてくださいの件
「勉強法を教えてくれる塾を探している」保護者さんから一番よく聞くセリフ。ですがこれには実は大きな問題が潜んでいます。

今回はこのようなタイプの中でも一番厄介なタイプを。

一番厄介なのは理解まで落とし込まず上っ面だけをなぞる勉強をしてしまう子。

理解しないまま問題をこなし間違えた問題も理解することなく赤ペンで答えを書き、その問題を理解したかのような「形」に整えて勉強を終えます。

言うならば食べても食べても栄養にすることなく排泄してしまうような感じ。
乗法公式を用いた因数分解でなぜそこが「2」になるか、とかなぜそこの項が消えるのかという理屈を理解することなく結局「見た目」だけ覚えて「こんな感じ」だけで因数分解をしようとする。
こういう勉強をしちゃうとおぼえるまでに量をこなす必要が出てきてしいますし、少し形を変えられたり、少し期間が経つと分からなくなるというわけです。
さきほど「量だけ」のところで紹介した英文法を勉強していたAさんがまさにこのタイプですね。
だから成績が上がらない。いや実力がつかない。

実はどれだけ勉強しようとその子の中には何も残っていないのですが、本人はそれが勉強だと思っているわけでそれを指摘し矯正しようとすると拒否する子が意外に多い。

もはや「頑張っている」という催眠状態に陥っているかのよう。聞き入れる耳を持たないわけです。

本人が「理解している」という状態を理解していないので、言われても分からないのです。

こればかりは保護者さんも本当に頑張っていると思ってしまうわけですね。

だから「勉強法」という話になるのですが、その勉強法も結局はこの「理解」までしっかり落とし込むためのものなのですが、結局ここでも「形だけ」勉強法を真似てしまう。

だからこそ根本的に「理解する」とはどういう状態かを理解する必要があるのです。

「勉強に素直さが必要」なんて言われるわけですが、この時ほどそれを感じることはないですね^^;

これについても以前に書きましたのでよかったら。

【そいる塾長の独り言】”素直”な子は伸びる?(言葉の定義は難しい)
そいる塾長 どうも、そいる塾長です。 こないだ保護者さんへの手紙シリーズでこんなの書いてみました。 基本的に私のクソ長いブログを中学生本人が読んで...

時間だけ、量だけ、形だけ…。この3つに共通しているのが今何のために勉強しているのかという目的意識の欠如です。

ただ目の前の問題の答えを欲し、指定ページが終わるまで、チャイムが鳴るまで勉強することが目的。

これでは見た目や気持ちは頑張っているように感じるかもしれません。いや、実際労力の面では頑張っているのかもしれません。

しかしそれは結果につながる努力ではないことを理解しないといけません。

これ…中学の定期テストくらいなら何とかなってしまうのが問題です。しかし入試や高校に進むと一気に難しくなります。

そして結果につながらない努力ほどつまらないものはありません。

だからこそ頑張っているかどうかということよりも大切なものがあることを保護者さんには理解していただきたい。それなくしてただ「頑張れ」というのは拷問と言えるかも…。


先ほど紹介したように、今SOILではスタディプラスを使って学習履歴をつけてもらっています。
そこに勉強した内容とそれに対するコメントを書いてもらうのですが、このコメントが大事。
自分の勉強をどうとらえているかが見えます。コメントに何を書けばいいのか分からない人は勉強が作業になっている危険があると思うわけです。
またまた先ほどのAさんのお話になりますが確実にコメント書けないですね。
なぜならやっていることが大事であってそこから何を得ているか考えないから。
だから全部やり終わったあとテストされて初めて自分の勉強が無意味だったことに気づく。
塾としてはこれをなんとかしたい。
もちろんスタプラでは単純に学習時間をほかの生徒と比較したりと、その努力を相対的に評価できるので保護者さんにも頑張っているかの目安になるかもしれませんが、やはり学習時間よりも大切なことはあるのです。
この辺はまたスタディプラスを運用してみて見えてきたことという内容で書いてみたいと思います。
今日はこのへんで。

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