スポンサーリンク

【映像授業の憂鬱】SOILは映像授業ではなく映像教材と呼ぶ。

進学塾soilができるまで
そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

SOILでも映像教材は扱いますし、私も自作します。ということで今日は映像授業の問題点と、SOILとしてどのように映像授業、もとい、映像教材を取り入れていくのかについてお話しします。

 

選択肢の増えた映像授業

東〇さん(あとで批判めいたことを書くのでこれだけはぼかしておきます笑)に始まり、マナビス、代ゼミサテラインと各予備校のいわゆる箱型の教室で受講するタイプ(高価)の映像授業と、学びエイドやスタディサプリなどの自宅受講系コンテンツ(安価)まで、今は本当に選択肢が増えました。そうだ、学びエイドやベリタスアカデミーは塾とのコラボのパターンもありますね。なんなら質のばらつきはあれどYouTubeでしたら無料ですからね。

そんななかちょっと気になるツイートを見たんです。

経済的に予備校などに通わせられないご家庭のお子さんがスタディサプリのおかげで費用をかけずに難関大合格できた。

というものです。確かに値段は安くても特に高校生対象のものはクオリティも高い。だってどこが配信しようが授業しているのは一流の予備校講師なんですから。今や都心と地方の教育格差の解消にインフラとして大きな役割を担った東〇に続き、これからはこういった格安で受講できる映像授業が大きな影響力を持つことは間違いない。

 

しかし私としては多少の違和感がある。

これって…本当に映像授業がなかったらこの子は難関大学へ行けなかったのだろうか。というものです。この子は映像授業がない時代なら普通に参考書読んで同じ大学に行けたのでは?と。

それ言っちゃおしまいだってことなんですがね。

いや、確かに予備校の先生の授業は目から鱗のようなものがあって、それがきっかけとなりこの子が爆発的に伸びた可能性は十分あります。また、学校が進学校ではなく、学校の授業に受験指導が期待できない子だったのかもしれない。

ではなんで東〇の合格”率”があそこまで低いのか。

という問題になるんですよ。結局カリスマ講師の映像授業だったら必ず伸びるわけじゃない。映像授業だけの問題ではないでしょうが、結局その子次第なんじゃ…という思いが付いて回るわけです。

実際私の地元に久々帰省すると腐るほどできてました。母校の生徒がたくさん通っているそうです。昔は塾や予備校に通う生徒が本当に少なかった田舎の公立高校。でもね…うちの母校の東大京大進学率は別に上がっていない。いや、海外の大学や医学部進学者が増えたとかいうポジティブな意味ではなくね。これはいったいどういうことなんでしょうね。

要は自立学習ができる子だったら映像だろうが参考書だろうができるんだ説がね…。できる子をいかに囲い込むかというのは戦略として良いのかもしれませんが、そこを見て勘違いしている層が確実にいるような気がするんですよね。

条件が成立していない生徒が「受講すると教えてもらえる”なにか”」があると思って足を踏み入れると大変ですよということが言いたいわけです。

現在は某予備校の映像教室部門の売り上げがリアル校舎のそれを上回りブイブイ幅を利かせているなんて話も耳にしました。

これって確実に映像授業を選択する生徒が増えている証拠。しかも以前より低学力層が押しかけているのでは。自立した生徒は増えていないのに。

怖いなと。

個別ブースの贅沢な空間を見せ、居心地の良さを強調して生徒を引き付ける。漫画喫茶みたいな空間で低学力層の生徒が何をするか考えると…

怖いなと。

一度申し込んだら解約がないシステム。それって一度ハンコ押したら合格実績に加算されるシステムでもあるんですよね。

怖いなと。

ということで自立学習できない子が映像授業で成績が上がらない典型的なパターンをいくつか挙げてみましょう。

 

そもそも映像授業を見ていない。

先ほど書いた通り、予備校の映像授業(映像じゃなくとも…)は月額ではなくいわゆる一括払いが多いのですよね。一度申し込んだらそのあと見ようが見まいがお金が発生する仕組み。

寝てる子が多いのは有名ですよね。あとスマホ触っている子。個別ブースって聞こえと見た目はいいんですけど、それって人によっては最悪の学習空間ですからね。特に低レベル層に人の目が入らない空間はきつい。

保護者さんにはそこんところ勘違いしないでほしいなと。自習室が自習室として機能するのは一定レベルのところ以上ですよ。

先生の目の前の席(特等席ってやつね笑)が勉強に最適な生徒もいますからね。

正直途中で見なくなる生徒はめっちゃめちゃ多い印象。でも高いお金払ってるし自習室だけ使うみたいな。

なおこのパターンには大きく2種類。

  1. 途中から授業が不要と感じ、参考書での学習に切り替えた。
  2. 途中から飽きてやめた。

ま、授業をしている先生からすればどちらも心配でしょうが、1はまだわかります。自立できたと考えればそれこそ授業のおかげですしね。実際結構な数の生徒が映像から途中で参考書学習に切り替えます。

本当は授業は一貫したカリキュラムで組まれているので最後まで受講した方が…というのもありますができる子であれば効率を考えると…ということもあるかとは思います。

ただ問題は2。こればっかりは画面の向こうで先生が泣いている(笑)

受けてもいないのに授業の価値を判断されてもね。その子が伸びなくとも先生に罪はないわけです。だって受講していないんだから。もちろん自分の意図していた授業ではなかった場合も考えられます。

あうあわないは当然ながら、求めているものと違う授業だってありますから。先生によって教え方が違うからこそ面白いんですからね。私だってこの人なんでカリスマって言われているのか分からん先生いっぱいいます(笑)

もちろんこれは映像授業だけの話じゃない。リアルの予備校でも同じ現象はあるわけですが。

ということで一つ提案。

映像授業を考えるなら、学びエイドやStudyサプリのように月額で自宅受講できるものから始めてはいかがでしょう?見なくなってもそこまでダメージがないコンテンツで最初やってみたらいいのになとも思うんですよ。

ここで映像から学ぶ力が自分にはあるのか確認してから契約しましょう。高いところだと講座一本で車買えるくらいの契約になるところもあるんですからそれくらい慎重に考えてもいいのではと。

まちがっても通えばなんとかなるもんじゃない。映像予備校系は間違いなく勉強のスタイルとしては完全自立の次に難しいスタイルだと思っています。

もちろん自宅受講が費用が安い代わりにもっともハイレベル。予備校系の映像授業のほうがカリキュラムとしてしっかりしているのかなと思うところもありますし、なにより教室という箱があることで”管理”してもらえるメリットがある。

ただこの”管理”…。力のある人がやらなかったら最低ですね。

 

映像は見ているがうまく吸収できていない

このパターンまでしっかり”見る”ことができる教室管理者があのFC教室に何人いるんでしょうかね。

やっているのはただの進捗管理。実際教務は学生頼み。で、偏差値見て次はこれ取ってくださいというマニュアルに沿った指導(これ指導じゃないね、営業だね)

ま、彼らの基本的なお仕事は営業の電話かかけまくることですから仕方がない。電話をかけ続ける強いメンタルさえあれば採用してもらえるわけです。

(あ、これ私が行ってるんでなくて中の人が言ってたのを書いているだけですので悪しからず。)

自立できていない子には本当に難しいのが映像授業。ちゃんと見ていても当然吸収できていない消化不良な子だってたくさんいる。すくなくとも受講することが勉強だと考えているようなおかしな学習態度では悲惨です。

 

偏差値55くらいの高校で東〇に通うJKのお話

前職の個別指導塾の時代に体験授業に来た女子高生がいました。

彼女の高校は偏差値55くらい。全統模試で校内偏差値と全国偏差値が同じくらいに出るいわゆる全国平均な高校です。

彼女は国公立を目指し高1から東〇に通っていたそうです。この志望校に合格するなら彼女の学校でTOP30には入っていないと厳しいと思います。

しかし成績が全く伸びず高2のときにうちの生徒の紹介で体験授業に来たわけです。

科目は古文。

直近で受けた模試の問題を持ってきてもらったのですが本当に悲惨。授業してみたら基本の「き」の字も理解できていない。具体的には助動詞の基礎はおろか用言の活用も怪しいレベル。

いやこれを東〇の授業が良くないとかいうつもりはないし、こんなもん誰に責任があるかは私じゃなくとも誰だってみりゃ分かる…はずです。しかし本人はわかっていないからびっくりするわけですよ。

授業が進むごとに不機嫌になっていくJK。なぜか文法の確認をしようとする私に、もっと読解の解説をしろと言うわけです。

 

読解するためには基礎知識をしっかり入れないとと説得する私。そのとき事件が起きました。

JK
JK

「べし」なんて見ただけで100%意味用法が分かる方法があるって〇〇先生(某カリスマ講師)が映像授業で言ってましたけどぉ~。

 

・・・

 

 

いや、さすがにそれは…。推量の助動詞だから主語の人称である程度はわかりますがその意味全部100%見抜く方法はなくて文脈判断だよ。と伝えたわけです。

しかし明らかに私を信用しないんですよね。「絶対に〇〇先生は言ってた」の一点張り。仕方なくその先生の参考書があったので「べし」の解説を見せたんですが当然そんなことは書いていない。

ちなみに私その〇〇先生の授業を映像で見たこともあるんですよね。

それでも「それは参考書でしょ!授業では参考書で書いていないことも教えてくれるんですよ」と一歩も引かない。じゃなきゃ授業の意味がない、と。

(あ、大丈夫ですよ。わたしこんなの慣れっこなんでなんとも思いません^^)

しかし、ここまで読んでいただいたみなさんはもうお気づきでしょうか。

彼女…その肝心な識別法を全く言えないんです。万が一そんな方法があるなら私も知りたいんで確認してもらいましたがノートにも書いていないそうです。

この子はお察しの通り入塾しませんでした。後に志望校に不合格になって浪人することになったとその友人から聞きました。そしてその1年後も不合格になったそうです。いや…別に追跡したわけじゃないですし、他人の不幸を喜んでもいませんよ。彼女の友人が勝手に教えてくれただけで^^;

ただどこかで誰かが気付かせてあげないといけなかったんじゃないかなと思うんです。でないとその〇〇先生もかわいそうですよね。

私が塾やってて一番嫌なのが私が教えていないことを他所であの先生から習ったといわれること。生徒には悪意はなく勘違いしているだけであり、私の技量不足でもあるんですが、これは本当に嫌な気持ちになりますね。

それは置いておいて、この子のようなのが「映像は見ているがうまく吸収できていない」の典型…いや最悪のパターンかなと。言うなら「見てるだけで満足系」ですよね。

見ても分からないと感じるなら他で補おうとしますが、この子のようなタイプは今の自分の勉強法や勉強への姿勢を全く疑っていない。データ上ちゃんと視聴履歴は残っているので管理者からしてもまじめな生徒なんでしょう。

それが怖いんです。

画面の向こうで講師の全く意図しないことが起きている。

これが映像授業の難しさ。

そもそも「授業」って知識の伝達だけが目的じゃない。

それなら参考書が一番適している。しかし活字から情報をとれない人は当然いるし、なによりもう一つ大切なことが。

授業では知識の伝達以外に講師は生徒を意図したとおりに生徒を動かせる。

もちろん映像授業の先生は最大限その辺を配慮して作られていると感じています。

しかし発問を封じられ、添削を封じられ、コミュニケーションを封じられたら私には無理ですね。何度も言いますが自立できていて知識の伝達をすれば意図したとおりの動きをしてくれる子ならいいですよ。

しかしそんな生徒いったいどれくらいの割合いるでしょう?

ちなみにYouTubeとかのクオリティが問題となるのはその辺。ただ解説しているだけの動画が多いこと。参考書を読めば1分で終わるところを5分かけて読んでいるだけのような授業。私は無理。5分で寝そうになる(笑)

 

SOILでは

ということでSOILでは映像授業を利用しますが、映像授業ではなく「映像教材」と呼ぶつもりです。別にこれは私が言い出したとかじゃないですがね。先ほど書いたように映像の役割を「知識の伝達」にある意味特化させるためです。他には期待しない。

単に人件費を削減目的で導入するんじゃなく、とにかく自分のペースで進められるのと復習できるメリット、そして指導のムラを避けるため。

映像でいいところは映像で。という考えです。ですので生徒によって、学年によって、科目によって映像の必要性は変わると思っています。

参考書ではまだ吸収しきれない生徒は必ずいる。もちろん通塾年数を重ねてもらえば参考書に重点を置けるように指導しますよ。

しかしそのトレーニングがまず必要かなと思うので、自作映像授業はそこを意識したものをただいま鋭意製作中。会員専用ページはこれのためです(笑)くっそ時間かかるんですがね^^;

簡単に言うと映像と参考書を行ったり来たりしているようなものと言いましょうかね。活字と映像が互いを補うもの。

そして当然SOILではこれら映像授業と私の授業をリンクさせるということですね。ここで生徒を意図通りに動かすわけです。ここで言う「動かす」というのは主に思考させるという意味ですがモチベートするというのも当然あります。

これやると結構全部私に教えてくれって言ってくる子が必ず出るんですが、依存はさせません。それって自分で学ぶ力を削ぐことになりますからね。それに私も身は一つです。それやられると回らんですから死活問題です(笑)

この辺は私がしっかり”授業”内で仕込んでいかねばならない部分。

SOILの、そして私の強みは、あくまで授業に”場”としての力があることと、対人で、そし個別にに対応できる点、そして最後に私がトータルに管理するというところでしょうか。だから少人数にはなってしまいますが、これが私がやりたかった形なんですよね。

ご期待ください。

 

今日はこのへんで。

 

 

コメント