そいる塾長のおすすめ英語の辞書「英語語義イメージ辞典」

そいる塾長
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どうも、そいる塾長です。

ただ今SOILには続々参考書が到着しております。少しづつ紹介していきますが開校したら絶対買おうと思っていた1冊をご紹介いたします。本日は参考書ではなく辞書のご紹介。高校生にはチラチラ見せてアピールしてますが何より大学生にウケてます(^◇^;)
こちらはだいぶ前に英文法基礎10題ドリルで有名な田中先生が紹介されていた1冊。開校したら絶対買おうと決めていた1冊です。

田中先生の英文法基礎10題ドリルをご紹介させていただいた記事はこちらから

そいる塾長のおすすめ英語の参考書 「英文法基礎10題ドリル」
そいる塾長 どうもそいる塾長です。 こちらのカテゴリーでは進学塾SOILで設置・使用する教材のうち市販されていてかつ自学自習でも役立つ参考書・問題集などをご紹介します。どちらかというとレビューというよ...

田中先生がすでにブログで紹介されているので詳しくはそちらをご覧ください。

http://kn-english.com/2018/01/08/政村秀實『英語語義イメージ辞典』/

となるとブログ終わっちゃうんで、少しだけ私からも。

結論から言ってもはやずっと読んでいられる辞書です。大好き(笑)

単語の暗記が苦手な人に使って欲しい

私みたいな単語の暗記が苦手な人にオススメです。
そもそも暗記が苦手なんですが特に年号のようなひっかかりのない情報が苦手でして。語呂合わせななんかもその出来事と何か関連があるようなものであれば暗記できるんですが無理くりなやつは無理なんです。努力せいっ!と言われたらそれまでなんですがね…(^◇^;)
そういうわけで速読英単語で文脈に載っけて暗記したりなんとか“ひっかかり”を見つけようとしたものです。
しかしこの辞書を使うとそもそも単語の“なか”にひっかかりを見つけることが可能。
各語の掲載内容は以下の通りです。
【各語の記述構成】

1.見出し語

2.発音記号

3.定訳
一般的に通用している訳語

4.原義
語を構成する原義を提示する。

5.イメージ
原義をなぞってイメージを描くことを原則としている。イメージにしては理屈っぽいかんじがすることも多いはずである。しかし理屈が納得できるとその語の正体はそのままあなたの腑に落ちる経験をされるであろう。従来の辞書の語源欄は読者の心にイメージを描くための橋渡しをほとんどしていないので、この辞典の最大の存在理由は、原義を読み解いたイメージの提供にあると言える。

6.解説
イメージを描くための補強的情報である。論証はされないが、音から感じられるイメージだとか、語呂合わせ的なことば遊びの要素も、逸脱しない範囲で随所に入れてある。

7.派生語、関連語
必要に応じて各語を構成する原義を簡潔に説いているのも本辞典の特色である。

8.例文
精選された例文によって語義の獲得を補強する。全例文について、Paulus Pimomo氏(Central Washington 大学教授、英文学)のチェックと助言を得たものである。同氏のほか絶えず数名の native speaker に informant になってもらうことができた。

https://www.taishukan.co.jp/book/b197668.html より
この辞書のポイントは何よりこの4〜7。
とくに4の原義のところでは、接頭、接尾語の持つ意味など、単語を意味のまとまりに分解して解説してくれます。これにより同じ構成の単語の意味まで一気に暗記しやすくなりますね。
こういうのをまとめたものもあるんですが、さすがにあれを眺めていても暗記できる気がしません(-。-;
こうやって単語を調べるたびにこういうストックをつくっていければいいかなと。
そして何より単語を理解できるというかすごく納得して暗記できる気がするんですよね。
そんなもん関係なくさっさと覚えたほうが早いかなとも思うんですが、しかしこういったレベルで単語を暗記しておけばアウトプットしやすいですし、しっかり格納されて定着しやすい(抜け落ちにくい)気がします。
あと入試問題でわからない単語があるようじゃダメって言うストイックな方には怒られるかもしれませんが、未知語の推測にこの単語の分解はめちゃめちゃ役立ちます。
100%知らない単語は出ないと言い切れる方ならいざ知らず私のような人だとセンターはまだしも京大入試だと知らない単語だらけです(-。-;
随分この単語を分解して未知語の推測する方法には助けられました。文脈や文構造からの推測と合わせてこの単語の“なか”で推測する技術というか知識があると力強いですよ。

単語のもつイメージは大切に

この辞書では先ほどの【各語の構成】のところの原義のところから単語の持つイメージを解説してくれるのですが、これで単語のコアイメージをしっかりつかむことができるので多義語として意味が派生していくような語でもしっかりその“根っこ”を抑えることができます。
私は長文を読んでいるとき単語は無理に日本語訳をはめずイメージで取るようにします。それもこれもあくまで単語の意味の範囲からずれないようにしながら、しかしあくまで文意に合うよう単語の意味をとりつつ読みたいからです。
よく生徒を指導していて日本語として明らかにおかしな訳を目にするのですが、往々にして「単語帳に書いてあった」という赤字で書いてある意味を無理やり文にはめてしまい、文意よりその単語の意味を優先しちゃっているんですよね。
それがイメージで取るようにすると単語帳に掲載されている(単語帳の扱いが)マイナーな意味も出てきやすい。だってその意味もイメージに含まれるわけですから。
このイメージ化はいつも言っております「一般化」に近いと思うのですが、あまり単語を個別具体的すぎる訳で暗記すると多義語の意味を全部全く別々に暗記することにもなりかねず効率が良くないですね。
これは決してちゃんと意味を覚えず適当に暗記しろと言っているのではありません。しっかりコアイメージをとりましょうということです。単に一つの具体的な意味を取るよりも面倒かもしれません。
しかしそれにより後々大きなベネフィットが得られると思います。
もちろんそのあたり文意がしっかり取れない人とか、日本語の語彙力がしっかりしていない人とかだとイメージの範囲から大きく外れた意味を生み出してしまう可能性もあります(-。-;
今SOILでは少しずつ生徒にこの辞書を見せながらその辺の感覚を伝えているところです。

教える側も楽しめる辞書

これは田中先生もブログでおっしゃっていたのですが、先生の英語の授業での単語ネタの多くはここからだそうです。
これ本当に教える側からしても面白い。自分が受験生の頃にあったらなと思うとともにこれから愛読したいなと。
と、田中先生にのっかりまくった紹介記事になってしまいましたが買ってよかった1冊。
英語好きを育てたい保護者さんにもご家庭に1冊オススメです。ぜひ誕生日かクリスマスにでも買ってあげてください。がっかりする顔されるのは間違いないですが(^◇^;)
ちょっとお値段がアレなんで今は教室に1冊が限界です(^◇^;)
なおこれは以前紹介したやつですがこちらもいいですよ。
語の説明に関してはこのイメージ辞典の方がいいかなとは思いますが、こちらはイメージとして挿絵があるのでイメージのしやすい構成かな?また、掲載単語が受験英単語っぽいので受験生には使いやすいかもです。
値段はさほど変わらないですね^^;
てことで辞書もいろいろ揃えてまいりますが、なにより生徒が辞書を引いてくれること。そしてそこからどのように学ぶかをしっかり伝えていきたいですね。
今日はこのへんで。

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