そいる塾長のおすすめ国語の参考書「大学入試 古文単語速読マスター500」

そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

こちらのカテゴリーでは進学塾SOILで設置・使用する教材のうち市販されていてかつ自学自習でも役立つ参考書・問題集などをご紹介します。どちらかというとレビューというよりは私がどうやって使わせたいかが強く出るかと思います。ちょっと違った使い方をする場合もあるかと思いますし、あくまで私の管理下で使ってもらう前提での話ですのでご自身で使用されて同じ効果が出なくてもやんや言わないでくださいね(笑)

今回も一応書いておきます。

※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。

今回紹介する古文単語帳は私が受験生なら100%買う一品です。激押しです。

 

大学入試 古文単語速読マスター500

第1弾のこちら↓に引き続き、またまた村上翔平先生ですね。なお村上先生は早くも紹介するのが2冊目。
https://soil19.com/recomend1
こちらは先ほどの「高校生のための英単語の暗記法」のおすすめ英単語帳でも紹介した「速読英単語」の古文版というのが一番わかりやすいでしょうか。

こちらもSOIL生は必携となる予定の一冊。

 

 

 

全体外観

全60題の左ページに古文、右ページに現代語訳の見開きの構成。序盤は中学レベルの有名な作品の文章からスタートし、最後は入試レベルまで段階的にステップアップしていきます。

速読英単語同様、左の古文ページで暗記すべき単語が赤字になっており、それに対応して右のページの訳文でその意味が赤字で表示。そしてその単語の詳細や語義など暗記すべきポイントが詳しい例文とともに一般的な単語帳のように次のページに見開きで掲載されております。

後でまた詳しく書きますが私の一押しポイントはここから。

 

本文と訳のそれぞれのページの下段に掲載されている☑Check Pointというコーナー。本文には赤字になった古文単語以外に各所に番号が振られています。ここでその番号に対応して文法事項やその他のページで掲載されている重要単語が掲載されており、繰り返し登場する単語を自然と反復練習できるほか、文法事項をはじめとする重要ポイントもしっかり確認できます。
例えば左ページ下段に【36【助動】す】のように掲載されており、右ページにはそれに対応して【使役「させる】のように掲載されています。これが最高です。詳しくは続きをお読みください。

☑ どんな人におすすめなのか

ひとまず古典文法が一通り終わったよという方におすすめ。
古典文法はこのへん↓でひとまず十分かと。

 

 

【☑Check Point】が最高

私は個人的に古典文法と古文単語は”基本的なところ”だけしっかり押さえて6~7割くらい完成させておいて、後は本文読解をやりながら固めるべきだと考えています。

その理由は、古文は文脈にかなり依存する部分が大きいからです。文法の識別もかなり文脈で判断する必要がありますし、単語も多義語が多く文脈判断する練習は不可欠。この辺が英語よりもきつい科目だなと。

ちなみに古典文法と古文単語の絶対に最初に抑えておくべき”基本的なところ”というのはこの文脈によらない部分とでも言っておきましょうか。活用や接続、基本的な用法なんかは覚えられへんのやったら受験やめなさいレベルです。多少のコツはありますよ。ですが覚えられへんというのは違う。最後は覚えるねんと(笑)

それ以上に、文脈に関係なく100%(近く)判断できる識別法なんてのがこの”基本”には一番良く当てはまると思います。例えば推量の助動詞「む」は主語が1人称で~といったやつですね。

ただその辺も、もちろん後の問題演習時に繰り返し何度も出てくるので文法問題集の演習でパーフェクトにしようとせず、多読を通じて固めていくイメージで取り組んだ方が良いかと思います。

覚えるべき分量が英語に比べると圧倒的に少ないので(言うても日本語なんでね)、英語以上に早めに多読に入って読みながら固めていってほしいというのが本音です。

そういう意味でこの「大学入試 古文単語速読マスター500」は最高。

単語の意味だけでなく重要となる文法事項など読解で必要となるポイントが下段に掲載されている☑Check Pointでしっかり明示されています。
私がこの単語帳を即買いした理由は何よりもここです。
全文品詞分解するわけではなく、教える立場からすると「ここ分かってますか~?」と授業で聞きたくなるポイントが押さえてあるんですよね。

全文品詞分解だとダメなんですよね~。どれが大事か分からんので。とにかくいい感じでピックアップしてくれているので、ここで書いてあるポイントだけしっかり理解したうえでちゃんと訳出できているかを確認していれば、それだけで単語力・文法力・読解力のすべてがかなり向上すると思いますよ。

☑ どういう使い方をすればよいのか

ということで、ステップアップノートで文法をさくっと!(やる気だしたら1週間で十分終わる)→「大学入試 古文単語速読マスター500」(一日一分で2カ月で終わる)→過去問でセンターレベルなら基本行けるような気もしないではないです。

ただ独学だとどこが抜けているかも分からないので危険回避のため適宜補ってほしい参考書を紹介しておきましょう。あくまで「大学入試 古文単語速読マスター500」は単語帳なのでね。いくら良くできていても何もこれ1冊で古文の勉強を終わらせる必要ありませんから。

ただ今回は「大学入試 古文単語速読マスター500」の紹介なので他は雑です(笑)あとあくまで独学の人用であってSOILで使う参考書というわけでもないので予めご了承ください。

 

もう1冊単語専用の単語帳をもっておくならこれ!

私は古典単語のみならず英単語でも語義を重視します。コアイメージですね。その辺は「大学入試 古文単語速読マスター500」でも適宜触れられていますが、こちらはかなり詳しいので特にその辺が暗記のしやすさに影響するような方はこちらをサブで持っておいて、辞書代わりに使ってみてはいかがでしょうか。

あと目指すレベルによりますが単語量は正直330で十分かなと思っています。京大くらいなら十分対応できるかと。「大学入試 古文単語速読マスター500」との併用ならなおさら問題ありませんね。

一般の単語帳ではこれが一番好みです。

 

文法の参考書を持っておく

「大学入試 古文単語速読マスター500」では☑Check Pointで文法の復習もできると書きましたが、

さすがにその文法事項の解説や識別のポイントまでは書いてくれていませんので、「?」が生まれた際には戻れる参考書が必要です。

ただ個人的に古典文法の参考書…好きなのがない(゚Д゚;)

何でしょう…あの雰囲気が嫌いです。1ページでまとめりゃいいものをなんであんなにだらだらと大きな字で…。(…やめておきます。)

ということで私の一番のおすすめは学校で持たされている可能性が一番大きいこちら。

最終的にみんなここへ戻ってくるんですよね。ただ、こういう堅苦しい形が嫌いな方はこのへんのキャッチーなのでどうぞ。

他にもありますが趣味嗜好で会うものを選べばいいです。体育会系のノリがすきなら吉野先生のとか(笑)
追記
ブログ更新のお知らせツイートに村上先生がリツイートしてくださいました。

はやくて来年夏とのことですが、これで古典文法の参考書は決まりですね(笑)
現代文でも国文法重視の村上先生の古典文法の参考書は個人的に期待度マックス。と言ってたらさらにツイートが…。

はい、予想的中。村上先生のファンなのは現古問わずまずきっちり国文法から指導されているところ。やはり期待大ですね。

続いてこんなありがたい動画もツイートされてましたので夏までは古典文法勉強中の皆さんはこちらでぜひ!

読解演習の基本を学んでおくための参考書

あとは古文は本誌分解から主語の推測や和歌の読解など読解法というべきかはわかりませんが読み方がありますので独学でやるならこのへんで。

SOILでは授業でやりますんで基本この辺は不要ですが、独学の方はこの辺をさらっと読んでおいてから多読に入ると効果がグンと向上するかなと。

あくまで独学の方向けです。

問題集

もちろん志望校に応じて問題演習もしたほうが良いですね。私大などの過去問は解説が詳しくないので、過去問をやるのは基本しっかりと問題集で練習してからのほうが良いですね。ただし問題集は志望校によってレベルがバラバラすぎるので今回は紹介はやめておきます。また別の機会にでも。

古典常識

☑ どういう効果が期待できるか

「大学入試 古文単語速読マスター500」は文脈の中で生きた古文単語を学ぶことができます。

この辺は上で紹介した英単語の暗記法の記事でも書いたとおりです。特に多義語が厄介で英語以上に形が定まっていない古文単語は1対1対応で暗記すると死にます。ただしそこは古文と言えど日本語。イメージ化は英単語よりも格段にしやすいです。

だからこそ文脈の中で暗記しておくと生きた古文単語となり、アウトプットしやすくなるかなと。そういう意味で古文単語の暗記方法としては個人的には最高の単語帳だと思っています。

☑Check Pointを有効活用できるかどうかがカギだと思いますが、あまり神経質にならずに進めていくことも大切かなと。特に全訳しようとすると古文はしんどい。完璧にすべきところと適当でもいいところをしっかり見分けて効率よく文法の復習などは並行して行っていきましょう。

単語もそこまで神経質にその場で覚えきろうとせず、コアイメージだけでもとらえておけば、必ずどこかで繰り返し出てきてくれるのでそのうち自然と暗記できると思って、どんどん進めていくべきかなと。

またセレクトされている文章を読み通すうえで古文になれるだけでなく古文世界にもなれることになります。これが古文多読の重要ポイントでもあると思います。

あ、あと、文学史の勉強にもなりますね。

とにかくいろんな魅力がつまった新しい古文の単語帳。ほぼ全員におすすめしたいくらいですね。

まだ見たことないという方はお近くに本屋さんでチラ見してくださいね。

ぜひ!

 

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なお、村上先生の参考書は先生が経営される北海道の学習塾「北大ファイブ」のホームページでは、なんとこの「大学入試 古文単語速読マスター500」の単語テストまでダウンロード可能。気になるこちらの単語帳の中身も見ることができます。授業動画もYoutubeで視聴可能です。


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一度ぜひご覧ください。

 

今日はこのへんで。

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