どうも、そいる塾長です。
本日は第2科目の社会。
全体概観
大問は2018年度に続き4問構成。小問も各5問づつ計20問で例年と変わらず。
ただし各小問が2問構成になっている場合が多いので、実際に解答する数は34問なのも昨年と変わらず。
完全解答を要求させるのは4問と昨年の8問から半減です。
昨年度の記事でも書いたように、細かい字と図やグラフ、地図ががびっしり隙間なく並べられた目がチカチカするような京都ならではのレイアウトを読めてくれという私の心の叫びは届かず今年も空白がないレイアウト…。
以下昨年書いたやつから引用…。
↓神奈川と見比べてみましょう(笑)
京都
神奈川
一目瞭然(笑)京都は目がチカチカしません?
レイアウトへもですが、問題自体は相変わらず普通。
概観として言うならそれくらい。
では見ていきましょう。
第1問
今年もいつも通り世界の地理をメインにした歴史・公民の融合問題(風)が第1問に。
この問題に限らず、特に分野間の知識を横断して解くような問題ではないですしリード文に読解力がいるものでもないので問題条件を読み落とさないようにだけ気を付けて解いていきましょう。
(1)地理:基礎知識 世界地図
難易度:易
メルカトル図法は赤道から南北に離れるほど面積が大きく示されているという基礎知識を覚えておけば簡単に解けますね。各図法の特徴は入試では必須です。京都の中期選抜では第1問で必ずどれかの地図が出題されますね。
(2)地理:資料の読み取り 雨温図
難易度:易
フランスのニースは資料2に「地中海性気候」と書いてあります。地中海性気候の特徴を覚えておかないと解けませんが基本中の基本でしょう。インドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールの方は資料2の文章を読めば知識0で解けます。純粋な資料読み取り問題で易しいですね。
(3)地理:資料の読み取り 小麦の生産・輸出量(
難易度:標準
基本知識。小麦の生産・輸出量の割合はどの問題集でも扱っているでしょうしド定番問題。最低限輸出1位がアメリカ、2位がフランスか、生産1位が中国、2位インドと覚えておけばスパッと解けますね。
この辺がうろ覚えでも、中国やインドという人口が多い国は生産量の割合が多くても輸出量の割合が少ないと暗記の際に理解しておくか、そう考えて解けばいいだけなんですけどね。
(4)歴史:基礎知識 戦後の世界史
難易度:易
選択肢が簡単なので絶対に落としたくない問題。
(5)公民:資料の読み取り 経済
難易度:標準
リード文が長いので資料の読み取りというよりは問題文の読解力が試されているのでしょうかね^^;
というのが思いつくかどうか。小学校の算数レベルですが、習っていないことはできないかわいそうな子が増えている現状を見ていると出来なかった子が多いのではないかと思われます。
グラフで選ぶ点線自体が極端な選択肢になっているので計算自体は適当でOKですね。
なおGNIはGross National Incomeの略。今回GNIは国民総所得と書いてくれているので覚えておく必要はない問題ですが、こういう略称系はちょっとでも元がなんなのか覚えておくと他と混ざりにくくなります。念のため。
第2問
第2問もいつも通り地形図を土台にした地理中心の歴史・公民との融合問題。これまた特に分野間の知識を駆使して解くような問題ではないので融合問題風にしているだけ。
相変わらず見辛い…
(1)地理:地図の読み取り
難易度:易
上の地図はどうでもよく、リード文中の「宇和海」も知ったことではなく、「三陸海岸や志摩半島と同様に、入り江が多く複雑な海岸」と問題に書いちゃってるのでただの知識問題になっているという高校入試で見た目だけ難しくしたっていう典型的なやつです^^;
(2)歴史:時代の順番並び替え
難易度:易
これまたリード文前半の「宇和島城」のお話も上記地図も関係なく問題文後半突如「16世紀後半から17世紀前半のできごと」が出てきて選択肢を時代順に並び替える問題^^;
いつも言っていることですが順番並び替えは年号暗記しないとできないのではないです。この問題が苦手な人は下のリンクの記事を読んでみてくださいね。
- Aの「キリシタン大名」が堂々とキリスト教やってられたのは秀吉の禁教令まで。
- Bは「武家諸法度」なので江戸
- Cは秀吉の朝鮮出兵
- Dは関ケ原なので秀吉の死後
今回はそこまで「流れ」みたいなのを考えるまでもない問題ですが、こんな感じで考えましょう。
(3)地理:資料の読み取り
難易度:易
知識は全く必要なく、純粋な資料の読み取り問題です。(ウ)と(エ)で計算が必要ですが「栽培面積1haあたりの収穫量」という単位量あたりや割合の小学生レベルの算数力があれば簡単に解けますね。各県の収穫量を栽培面先で割るだけです。
(4)公民:新しい人権
難易度:易
「環境アセスメント」と「新しい権利」という基本用語について尋ねる超基本問題。この問題に関してはいずれも選択肢に紛らわしいものはないのでとても易しいです。
公民は用語を答えられるよりもその意味を説明できるように。これには普段の定期テストの勉強などでも必ず一問一答の逆バージョンをしっかりやりましょう。つまり解答を見て問題を言えるようにするということです。
(5)歴史:平安末期
難易度:易
第3問
(1)歴史:基本知識 飛鳥時代
難易度:易
- (ア)平安初期の桓武天皇のとき
- (イ)遣唐使廃止は平安中期の菅原道真のとき
- (ウ)国分寺は奈良の聖武天皇のとき
- (エ)蘇我氏が倒されたのは大化の改新
(2)公民:基本知識 経済(日本銀行)
難易度:標準
(3)歴史:基本知識 室町時代
難易度:易
- (ア)建武の新政に反発は尊氏
- (イ)南北朝統一は義満
- (ウ)六波羅探題は鎌倉時代
- (エ)元寇は鎌倉時代
- (ア)栄西・道元は鎌倉新仏教
- (イ)川柳・狂歌は江戸
- (ウ)浮世草子も江戸
- (エ)観阿弥・世阿弥の能は義満が寵愛
(4)歴史:基本知識 江戸
難易度:易
(5)歴史と地理:基本知識 近代・日本の輸出製品について
難易度:易
第4問
(1)歴史:基本知識 戦前~戦後
難易度:易
(2)公民:基礎知識 為替
難易度:標準
あ…タイムリー♪こないだここの解説をブログで書いたばかりなのでこれ読んでくださいな。ちょっとふざけてますが^^;
苦手な人が多いですが重要です。公民経済のポイントは第3問(2)の通貨量のところとこの為替ね。丸暗記じゃなく”なぜそうなあるのか”ちゃんと理解しておきましょう。
(3)公民:資料の読み取り 人口
難易度:易
(4)公民:記述問題 衆議院の優越
難易度:易
(5)公民:基礎知識 裁判所
難易度:易
まとめ
「(京都の公立入試において)社会と理科は裏切らない」のスローガンを掲げる私としては、前回書いた理科と同様、意地でも塾生には志望校のレベルを問わず8割オーバーを狙ってほしいところ。
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