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【そいる塾長の種まき勉強法】中学社会「歴史の流れってなんだ?」

中学生の勉強法
そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

 

質問箱にお答えするかたちになりますが「そいる塾長の種まき勉強法」今回は社会です。歴史の勉強でよく聞く時代の流れという得体の知れないものについて説明します。それが何かが分かればちょっと、いやぐーんと歴史が楽しくなるかも!?

 

質問箱より、中学社会の勉強法についてのご質問をいただきました。ありがとうございます。

今回は歴史の勉強に関しては定番のご質問ですね。

ということで、以前にTwitterでどこかの中学生の方からご質問いただいた際に(前の)ブログで一度書いた記事の内容が参考になるかと思い少し手直しして再アップしてみました。

確か私が…

歴史の順番を並び替える問題は年号を覚えて解くんじゃなくて歴史の流れを考えて解くようにしよう

とTwitterで呟いた内容に対して、どこかの中学生の方から…

その時代の流れを理解するのができないから年号を覚えてるんじゃないんですか?効率的に
— 2018年1月23日

というリプをもらったのでブログで解説したのでした。あれ1月だったんだな…。1年が速い…。

※当時のTwitterはちょいと大人の事情で載せられないのでその時の質問内容に関してのみ記載しました。

 

最初にこれだけは言っておきたい、歴史の勉強法(心構え)

中学生の彼は年号を丸暗記したほうが効率的と考えているんじゃないのかな…と感じてちょっと危険だなと思ったんですよね。

本当に丸暗記は効率的な勉強法でしょうか?

何も考えなくても根性出せばいけるという意味ではある意味楽かもしれません。

しかし、暗記がしんどいだけでなく、時間がかかるし、すぐ忘れる、それになによりつまらない(^_^;)

そして年号を聞く問題にしか効果がない。もちろん今回ご紹介するような時代の順番を並び替えるときには使える知識でありそう気がするですが、ところがどっこい今回紹介する問題はそれが通用しないパターンなのですよ。

歴史を学ぶ上で、何年に何が起きたかなんて重要じゃないわけです。そんなもん「オッケーグーグル」て言えばGoogle先生がすぐに教えてくれる。

 

こんな感じで。

いやまぁそんなこというとGoogle先生いたらそもそも社会なんか勉強せんで良いわってことになってしまうんですけど、実はそれってちょっと違うわけで。

それでは出来ないのが歴史の解釈ですね。

ある年にある出来事が起きた。それが一体どんな意味を持つのかということ。

ネットで調べても誰かの解釈を知ることはできるんですが、自分で解釈することはできないのですよね。

それは個人的にまずいなーと思うのです。リテラシーは特に社会科という科目には必要だと思っているんですよね。

だから歴史的な出来事に意味を見出すような勉強をしてほしいなと。

その点からすると社会は暗記科目であってはいけないというのが私の考えです。

年号暗記じゃなくて、その数字がもつ歴史的な意味を理解してほしい。

 

 

なんで?は考える勉強の基本

やっぱり勉強する上で大切なのは”なんで”その年に起きたかです。

本来社会で学んでほしいのはそこなんです。だからこそ社会を暗記科目だと言ってほしくない。

暗記しなくて良い科目だとは言っていませんよ。

数学だって英語だって勉強するなら暗記は必要。ただし、暗記しなくて良いところ、暗記ではなく理解をしてほしいところを暗記でどうこうしようというのは違うなと。

ここで暗記と理解の違いはというとそこに考えるということが介在するかどうかですね。

どんな科目でも解答を暗記するような勉強しても意味がない。

だから社会でも理解を伴う暗記を心がけて欲しい。そして暗記した知識を使って考えて欲しい。

ちなみに私は法学部。

政治学や法学を学んだものとして、私たち文系が大学で暗記だけしていると勘違いされては悲しいです。よく言われる「司法試験て六法全書丸暗記するんでしょ?」的なやつ。

んなわけあるかいと(笑)大学で暗記なんてほとんどしない。いやそれは嘘かな。でも気合い入れてやらないといけないのは考えて考えて考える勉強です。

暗記するならば、毎度毎度一つの試験で7000字くらい(しかもなぜかボールペンで書かされる大学のテスト)で自分の考察を書くために必要となる用語だけ。こればっかりは暗記していないと書けないですからね。

でも暗記してても理解していない、つまり鎖でつながっていない用語は試験中出てこないんですよ。

まさにここでは考える道具だけを暗記するのです。でも考える練習をしているうちに各用語が鎖でつながってきて、いつの間にやらほとんど暗記できてしまっていたりするんですよね。そして試験中に鎖を引っ張ればいつでも用語が出し入れ自由になる感覚。こんな知識最高でしょ?(笑)

文系だろうが、理系だろうが、社会だろうが、数学だろうが考えることなしでは意味がない。

いやつまらない。

歴史の勉強がつまらないというとき、それは何を考えれば良いのかが分かっていないからではないでしょうか。だから興味がわかず、やる気が出ず、覚える気にも考える気にもなっていないだけ。

 

社会は暗記科目じゃない

私が指導する塾で行ってきた「テスト前道場」。テスト前に行う自立学習型のテスト前勉強会です。この時間で実は一番質問が多いのが社会なんです。

え?社会って暗記科目だから一人黙々と勉強するもんじゃないの?

これめっちゃ言われるんですけどね…。なんで私の場合そうなるかもうおわかりですね?

生徒のなんで?をたくさん引っ張り出すからです。

個別指導の塾なんで社会の授業は全員普段受講していないというのはあるんですが。そして限られた時間であんまりたくさん質問されても困るんですが…(笑)

それでも最初にこの勉強の仕方を叩き込むと本当に楽。

社会で「なんで」を考えるクセがついてくると、学校の授業でも聞き方が変わるし、教科書の読み方も変わる。そしてだんだんと自分で「なんで」を考え、調べて答えを出していくようになります。何よりこのやり方は何より社会が楽しくなるんです。

それが狙いです。

社会は暗記科目だ!は確かにそうなんでです。暗記は絶対に必要です。ですが暗記しかない科目だと思わせることでつまらない科目にしてしてしまっていると思います。

やはりおもしろい社会の先生の授業ってのはそういう意味でも大切。社会がつまらないと思うならすごい!と言われる先生の授業を聞いてみましょう。世界が変わると思います。

お一人世界中の誰でも無料で授業が受けられるというカリスマ先生をご紹介しておきます。

 

ちょっと高校の社会のお話

年号は覚えるべき?【ムンディ先生のホームルーム!】 第008回

みなさんこの方ご存知ですか?

中学社会ではなく公立高校の社会科の先生で申し訳ありませんm(_ _)m

今YouTubeで大人気の世界史のムンディ先生です。

上の動画は一応高校生向けのお話ですが、この動画で年号についてお話されているので参考にしてください。

ムンディー先生についてはこちらをご参考に。

講師プロフィール | MANAVIE
小中高生向け全教科の授業動画と、キャリア関連動画が一万本以上

ちなみにこちらも中学生の社会ではないのですがムンディ先生の参考書をご紹介しておきます。

こちら一切年号が出てきません。年号を用いずに、すべての出来事を「因果関係」で数珠つなぎにして解説しています。めちゃめちゃ売れてますね。

たしかにレビューの通り、推理小説を読むようにどんどん読めてしまいます。高校生はもちろんおじさんおばさんがもう一度世界史やるならこれにしましょう。(なぜやるのかは知りませんが笑)

今回は中学生向けの記事なので詳しくは書きませんが、私は個人的にこの本で高校生が勉強するなら各内容のタイトル部分を大切にしながら読んでほしいなと。秀逸です。

そして中学生のみなさんは高校生になったらぜひYouTubeでムンディ先生の授業を無料受講しましょう。日本史も世界史も無料ですよ、無料!もう一度言う、無料!

私が受験生のときにこんなのあったらな~とつくづく思います。

そもそもこの本のタイトル、「一度読んだら絶対に忘れない」ですからね。先程書いた年号の丸暗記がすぐ忘れてしまうのと対象的ですよね。いや…さすがに忘れるのは忘れますけどね笑

しかし因果の鎖でつなげておけばやっぱり抜け落ちにくくなるんですよ。これが社会を暗記ではなく理解するということだと思うのですよ。

 

最後にこういう勉強がしやすくなるかもしれない中学生向けの参考書も紹介していますのでぜひ!

 

歴史の”流れ”を理解する勉強法

 

 

ということで今回のご質問者様への返答としてこの過去ブログを引っ張り出してきました。

決してサボってるとかじゃないんだからね(>ω<)

高校入試、定期テスト定番の歴史的な出来事を時代の順番ごとに並べる問題についての解説。

こういう問題は、年号を暗記してその知識で順番を並び替えてみろ、といっているんじゃないよということを示してくれる問題。

実際の京都公立入試の過去問からですが、年号暗記では解けないようになっています。

これは大学入試でも頻出のパターン。なんでこの出来事が並び替えられないといけないのかということを考えると面白いです。

教科書を読む目が変わります。

時代の流れを理解する=「因果」の鎖をたどるということ

これまで箇条書きのように読んでいた教科書の文章が有機的につながり、一本の鎖と言うより網の目のようにつながっていく感覚。この感覚が歴史の教科書を読んで得られるようになれば最高です。

 

2015年度京都公立高校中期選抜の問題より

 

 

こちらの画像が不鮮明で申し訳ないですが、読めますかね?実際の問題はこちらからご確認ください。

京都府・滋賀県公立高校入試問題と解答 平成31年

 

問題を見ていただくとA~Dの4つのカードに歴史上の出来事が書いてあります。

ではさっそくこの4つの出来事を分析してみましょう。

するとAとCは年号を暗記することは可能ですが、BとDに関しては不可能です。

なぜならここに記載されているのは「出来事」ではなく「状況説明」に過ぎないからです。だいたい何年ごろかは暗記できても特定の年号をあてることは不可能でしょう。

ここからこの問題の出題者は、年号の暗記を要求しているのではないことは明らかなのです。

ではどうすればこの問題を歴史の流れの理解だけで解けるのか。

本当はもっと細かい知識も教えたいところですが今回はざっくりいくのでお許しを。

詳しくは教科書でしっかり勉強して下さい。

中学の教科書よりこういうネットのほうが詳しいのでわかりやすいかもしれません。さきほど書いたように歴史好きならどんどんGoogle先生に質問しよう。「おっけーぐーぐる!」で教えてくれます。

教科書に書いてある以上に面白いことが発見できたりしますよ。

インドの植民地化とイギリス経済
はじめに 現在では、世界第2位の人口を有する国として、世界経済で重要な地位を占めるインドですが、以前は大英帝国の植民地でした。 このテキストでは、インドの植民地化とイギリス経済への影響を中心に解説します。 イギリスによる植民地化 インドの植民

 

 

 

歴史の流れをふまえた順番並び替え問題の解き方教室

さて本題。

まずこの問題ではBとDが「綿織物」の輸出についての記述

ここでDは綿織物の輸出がインド⇒イギリス
しかしBではイギリス⇒インド

この逆転現象をもたらしたのがBに記載されている産業革命

大航海時代以来もともとオリエンタル感満載のMade in Indiaの綿織物をたくさんイギリスは輸入していました。

ここで理解しておくべきは産業革命と植民地支配の関係

イギリスはインドから製品としての綿織物を輸入するのをやめ、かわりにその原料である綿花を輸入し産業革命により大量生産が可能になった本国で製品化し、付加価値をしこたまのっけてインドへ売るようになります。

つまりインド(植民地)の市場化ですね。差額で必ずイギリスが儲かる画期的システム(笑)

これによりインドの産業は崩壊。そして商品作物である綿花ばかりをつくらされるインドは自給自足生活も崩壊してしまいます。

この辺が理解できていれば D⇒B は並べられますね。

そんでもってこうなるとインド人ブチ切れですよね。

で、「何してくれますねん!」て感じで起こしたのがAで書いてある大反乱=インド大反乱

これね。

なおこの大反乱。私が学生の頃はセポイ(シパーヒー)の反乱とよばれていました。

ちなみにシパーヒーとは当時インドを支配していたイギリス本国からインドとの貿易を独占する許可を与えられていた東インド会社の傭兵です。

現在はこの傭兵だけでなく色んなインド人が参加していたことからインド大反乱と呼ぶらしいです。

それはおいといてこの反乱は東インド会社がインドを統治していた時代のこと。

だってシパーヒーという東インド会社の傭兵がいるんですから。

だからイギリスによるインドの直接統治はこの反乱を鎮圧後それに乗じて行ったと言うわけです。これが C。

長くなりましたがこれで正解は D⇒B⇒A⇒C と理解できます。

なげーよって思うかもしれませんがそれは、私があまりにも端折りすぎてこいつホントに分かってんのか?って思われたくなくて中学生には詳しめに書いただけです。

そこまで理解して無くても解けると思います。

ポイントは産業革命と植民地支配の問題という出題者の意図を見抜くこと
産業革命っていう出来事は世界の歴史を動かすとんでもない出来事だったんです。
だからその年号をおぼえるのではなくその意義と影響を理解する。

大量生産が可能になった産業革命では巨大な市場が必要

⇒インドの植民地化

⇒植民地化には反乱がつきもの

⇒反乱の鎮圧は直接支配の始まり。

これぐらいの思考でこの問題は解けるでしょう。
歴史で学ぶ出来事には必ずそれが起きる理由がある
十字軍の派遣があったからルターが宗教改革を行い、そのおかげでザビエルが日本にやってくるはめになるわけです。いきなりハゲのおっさんがノリで日本に来たんじゃない。
歴史の流れを理解するのは中学生の皆さんからすればそんなに簡単なことではないでしょう。

ですが、常に歴史的出来事に対して「なんでそうなった?」って言う疑問を持ち続けることが重要です。これこそが因果。

実は教科書をよく読むと太字と太字の重要用語をつなぐところにそれが書いてあります。

そしてテストで出題される用語を暗記するのではなくその中身をしっかり理解して下さい。

~とは?という感覚です。荘園とは?院政とは?という感じ。

そしてなんでその用語を暗記しないといけないのか=歴史の教科書に載っているのかを考えると面白い。どうでも良いような用語がいきなり…

的な感じになるわけです。

そして多分歴史が好きで好きでたまらない人というのは間違いなくこういう因果の鎖が見える人です。

これが見えると歴史が物語になるんですよ。

世の中に電話番号をひたすら暗記するのが好きな人っていませんね?

あっ…、いたらごめんなさいm(_ _)m

もちろん年号を暗記することをダメだというわけではありません。年号がぱっと出てくるのは素晴らしいこと。しかし普通の中学生、いや一般人には難しいのでとてつもない労力が必要です。

現状、私立大学などではまだ細かな年号を聞くところもあるのですが、教育業界にはこういう単純な暗記を排除しようという動きもあります。

それをする時間があったらもっと本当の意味で歴史を理解してほしい。

だからほんとうの意味での理解を求めてくるのがこれからの入試問題だと思ってもらってよいのではないでしょうか?ローマ帝国がいつ滅んだかではなく、なぜ滅んだかが重要なのです。

年号マニアでもなければ、まずは年号暗記はキーになるような大きな出来事だけにしておいて、なぜ?を考える力を鍛えましょう。

そうすれば順番並び替え問題で万が一年号を暗記していない細かな内容を尋ねられても対応できますし、もちろんそれ以外の思考問題に対応できる。

それに理解すれば用語に”ひっかかり”ができて暗記も楽になるんです。

 

オススメ参考書&問題集

最後におまけで中学社会の歴史でオススメの市販教材を1冊ずつご紹介しておきます。

中学歴史が面白いほどわかる本

特に歴史の”流れ”を意識した構成となっております。教科書の行間を埋めてくれるような感じ。

わかり易く、読んでいて「そことそこがそうつながるんだ!へー!」となるはず。いや、なってほしい。

この辺がわかってくると歴史は本当に面白くなる。

ただし読めるなら…というのがネックですね。参考書を読めるというだけで一つの能力ですから。

しかしお決まりの授業形式(対話形式:ときどき生徒が質問したりしてくれるかたち)で進んでいくので中学生でもとっつきやすいかなと。

これくらいの参考書を中学の間に読んで使いこなせるようになっておけば、高校進学後も自分で参考書片手に勉強していくような力がつくと思いますよ。

実力メキメキ合格ノート 中学歴史 改訂版

市販ではやっぱこれかなと。流れとかではないですが、非常によくまとまっています。社会が苦手な人も安心です。

塾なしで社会をやっていくなら、定期テスト対策でも入試対策でもまず最初の1冊にぴったりだと思います。

 

 

何分ブログで解説するのは難しかったのでご理解いただけたか心配ですが参考までに。

社会は暗記科目ではない。その意味は暗記しなくても良いということではなく、考えることを通じて理解しようということ。そうすることで歴史が、そして社会が楽しくなるかもしれませんよ。

ぜひ実践してみてください!

 

今日はこのへんで。

 

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