どうも、そいる塾長です。
「最近現代文がスランプなんですけどぉ」という質問?相談?を受ける時期になってまいりましたね。もはや風物詩です。皆さん、この手の質問にどのように対応されてますでしょうか。。
— 土井諭【現代文講師】 (@stmdcon) 2018年10月30日
ほんとにこれはこの時期の風物詩。私も必ず毎年相談を受けます。
ちょうど昨日も、とある高3生が言っていました。国語は校内平均(1年のときは総合で最下位クラスw)くらいから成績を伸ばし続け、つい最近模試で校内2位(偏差値70オーバー)まで伸ばし、私ももう大丈夫かなと安心していた生徒。学校の先生からもセンター問題の演習時に「さすが校内2位!」なんておだてられているらしいのですが、こやつが絶好調だった「センターの国語がちょっと最近…」なんて言う季節ですよ。ま、2013年のセンター国語を解いたらみんな大抵そう言うんですが(笑)
それでもそんなことでへこたれるようじゃ話になりません。そんなだから2位何です。何を2位で喜んどるねんということで・・・
しばいておきました(笑)
とりあえず貴様の受験する大学の2次試験の問題とどっちが難しい?あ~ん?と。
しかしやはり現代文というのはやはりその科目の(というより試験形式由来かもしれませんが)特性から”スランプ”に陥りやすい科目かなと。
私はこの”スランプ”には大きくわけて2段階あると思っています。”スランプ”とは何か、その原因は?どうやって克服すればいいのか、について考えてみますね。
現代文初学者が陥る最初のスランプ
まず入試現代文の勉強を初めて最初に陥るスランプ。それが…
現代文は”スランプ”に陥りやすい科目
入試現代文は中学受験だろうが高校入試だろうが大学入試だろうが関係なく学校の授業やテストともっとも乖離している科目だと思います。こないだも他塾の先生と塾で中学生に国語を指導する難しさについて話したばかり。ましてや高校生の定期テスト対策なんて私は絶対に担当したくないです(-_-;)
中学受験や高校入試のときに良い先生に恵まれていれば別ですが、そうでないと高3になってから本格的に入試対策の国語を勉強し始めるいわゆる初学者の方が多いのではないかと。
基本的に国語の問題の解き方は小学生だろうが高校生だろうが同じです。”ちゃんと”読んで”ちゃんと”解くだけです。その”ちゃんと”のために具体的な方法を指導し、「読める」とはどういうことなのかを理解させる作業をするだけです。私のように小中高と全学年を担当しているとやはりどこかでこのような授業を受けた高校生とそうではない高校時に出会った生徒ではまるっきり違うわけです。
ですが他科目と違って現代文というのはなにも勉強しなくても0点にはならない科目です。
これが怖いんですよね。できている気に、読めている気になっている可能性があるわけです。”感覚”だけで解くということですね。もちろんここまでの読書体験や国語の授業への取り組みでこの”感覚”の精度は変わるわけですが。
ということでとりあえず全員一度は有名な予備校の先生の授業を受講したり、参考書なんかをしっかり読んでみてください。あ、本文読まなくて良いとか言ってるゴミは拾わないように。飲むだけで痩せるサプリとおなじで効果ないので。なんなら有害物質が含まれているので気を付けてください。
学校の授業とこういったカリスマ講師の方々の授業を比較すると何が違うのか…。それは授業をちゃんと受けたり、参考書にしっかり取り組めばわかります。それは…
つまり自分の考えがしっかりトレースできるようになるということ。
当然です。今までは”感覚”で解いていたものをこれから思考で解こうとするわけです。
こうやって意識していなかったことを意識する難しさ。それがどんな科目を勉強するときでもぶつかるであろう最初の壁です。
とあるカリスマ現代文予備校講師のありがたいお話
かの有名な現代文のカリスマ講師もおっしゃっていました。(私は体験授業で某映像予備校の授業を受けたことがあるんです。当時はビデオテープでした(笑)その第1講でのお話)
私の授業を受講すると現代文が驚くほど”わかる”ようになります。でも模試で解けるようになるのはまだ先。まず解くのに時間がかかるようになってしまいます。だって今まで感覚で解いていたものをこれからはちゃんとした手順で解くようになるわけです。最初はぎこちなく感じて解くのに時間がかかります。だからこれから毎回同じように正しい手順で思考していくことでそれを新たな感覚となるまで練習しなければ模試ではいくら時間があっても足りませんよ。
こんな感じでしたかね。20年前の記憶ですから少し内容は違っているかもしれませんが、あくまでこんな趣旨のお話をしていらっしゃったというくらいでご容赦ください。
ちなみにこのカリスマ講師はこの方です。
このシリーズは未読ですが、もちろん現代文をちゃんと勉強しようという方にはおすすめです。ちょっと表紙の絵が似ていないのでは?という思いはありますが(笑)
この先生の授業や参考書を読んで、この後で書く「自分が模試の解説と格闘」して少しずつ見えてきていたものがさらに明確になった感じだったでしょうか。
感覚で解いている場合、「わかる」と「わからない」の境界があいまいです。なんとなくダメというレベルで選択肢を消せても、理由を述べよといわれると消せなくなるわけです。
しかしこの「なんとなく」が危険なのです。私は国語と英語でこの傾向が顕著だと思っていますが、問題作成者は確実にこの「なんとなく」で解いてしまう層を想定して選択肢を作成していると思います。
問題作成者との対話でわかったこと
私はこないだこんなツイートをしました。
私が一番愛用した参考書は模試の解説かなと思う。誰も添削なんてしてくれないしそもそも入試現代文の授業がなかった。だから特に国語はお世話になったな。まさに現代文はあの冊子と格闘した。ならば一番お世話になったのは当時の駿台で模試の問題と解答解説を作っていらっしゃった先生ということか…
— そいる塾長🌱 (@The_Springrain) 2018年10月25日
私が高校のときに模試の解説冊子と格闘していた、というのは言い換えれば問題作成者の方とひたすら対話を試みていたということでした。
「なぁ、おっさんはこの問題でどんな力を見たいの?何ができてほしいの?なぁなぁ??」
こんな感じ(圧倒的に失礼w)
でもこれが私の国語力の源。これやったら突然駿台全国ハイレベル模試で全国1位を取ったわけです(定期的にアピールしておきますw)だからこの尋ねても読めとしか言わない不愛想な解答冊子先生こそが私の恩師ということなんですよね。
そこで感じとった出題者の意図の一つがこの「拙い”感覚”で解いてるおバカさんはこれ選ぶんやろ?」というもの。私が言っているんじゃありません。解答冊子の中の人が語り掛けてくるんです(笑)感覚でやっていると見事なまでにこれに引っかかっていくわけです。
だから「おっさん、よくそんなことに気が付くな!見事にひっかかったわ!やるなお主!」と解答冊子を褒めておきましたよ(笑)
出題者の意図が見えたときの感動ね。これは数学でも英語でも社会や理科でも。そういうことを聞いていたんかという感動。試験中に問題の作り手の懐の深さに感動することすらあります(笑)こうやって問題作成者と共感を覚えるようになってきてからの正答率はすさまじく安定しました。
この安定が大切なんです。
やり方を変えるには痛みを伴うわけですね。プロ野球選手がフォームを変えたらスランプに陥るのと同じです。ですがこのスランプはスランプと言ってはいけないのかなと。もっとたくさんホームランを打つ、打率を上げるための痛みなわけです。良薬は口に苦しということです。
私の指導者としての経験上、この痛みに耐えられない人がセンター本番でぶっこける人です。打率が2割から3割になることをたった1割と考えるような人だからセンター本番で急に不幸が降ってきたかのような言い方をする。一方でこの1割を大切にする人は運をも実力で引き寄せるわけですよ。
一度高得点を取っても意味がないのです。常に安定して同じ点数を叩き出せるような勉強をすることを忘れないでください。そのための方法は次の”第2のスランプ”でお話しますね。
と、最後は少し精神論になってしまいましたが、ここで一つだけ注意しておきます。
フォームを変更するのは試合直前はやめましょう。時々試合中にフォームを変更するおバカちゃんもいます。練習で出来ていないことが本番できるわけないでしょうに(-_-;)
しっかりと演習を積まなければ絶対に使いこなせません。今11月。センターまで2か月半。ちょっと怖いですね。やるならとことん。ぎこちなさが消えるまで徹底的に演習しましょうね。そして本番までちゃんと信じてやり抜きましょう。
2.点数が伸びてきたころに陥りやすいスランプ
すみません、長くなりましたが今回のテーマはこちらが本題!
11月。公募推薦直前。センターまで約2か月半。入試までのカウントダウンが各地で始まるこの季節。
先ほどの初学者がある程度演習量をこなしうまく勉強が進んでいればマーク模試や過去問演習で点数が伸び始めたころではないかと。
そんなときに陥るのがこの第2の”スランプ”です。
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と、この時点ですでに4,000字。最近愛する妻からブログが長いと叱られましたので今日はここまでにしておきます。続きは次回ということでご容赦ください。m(__)m
次回こそ今まさに現代文のスランプに苦しんでいる受験生のみなさんにそいる塾長式の”スランプ”脱出法について具体的な勉強法も交えて書いてみたいと思いますよ。
ということで、次回「これが本題、この時期(11月)に受験生が陥りやすい現代文の”スランプ”について」をお楽しみに!(笑)
今日はこのへんで。
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