
どうも、そいる塾長です。
センター試験などで解く順番問題
今年も入試シーズン本格化。いよいよ公募推薦はすでに結果待ち。センター試験も残り2カ月を切り受験生の皆さんはお腹の底がむずむずしてくるころでは?
私はもうすでにこの辺から入試を自分が受けている夢を見ます(笑)
決まって時間が足りなくて焦る夢なんですが…。
そんな中、敬愛する小池先生が良いネタをTwitterに投下してくださいました。
“センターでは古漢を先に解け”ってアレ、僕は条件つきでしか認めない。その条件ってのは、「古漢が受験レベルで完成している」こと。そこ満たしてれば、確かに古漢は安定した得点源になるから。逆に言えば、古漢が不安な子が古漢から始めて手間取って、得意な現文に割く時間なくなるとか、マジ笑えん。
— 小池陽慈 (@koike_youji) 2018年11月24日
あるあるネタですね。
解く順番に関しては個人の趣味嗜好によると思いますし、どの順番で解いても配点や試験時間が変わることはありませんのであまりとやかく言いません。
嘘です。言います。
英語と並び、どの順番で解けばいいですかと聞かれる定番科目。
ただし、国語と英語はその理由が異なります。
簡単に見ておいてください。
国語の場合
私の場合、国語が最も時間配分が難しい科目でした。何度も言いますが私は駿台全国ハイレベル模試で1位。センタープレでは満点も叩き出しておりました。が、現役時代のセンターは時間配分がくるってぶっこけた(;’∀’)
これは完全に精神面でのプレッシャーに負けた結果です。
詳しくはこちらを。
これがきっかけでめちゃめちゃストイックに過去問演習をするようになった私。それでも2年目の国語の試験開始前には手が震えましたけどね。それほど精神的プレッシャーがかかる科目が国語です。
センター国語で試験時間が余ってしまうくらいの方は気にしなくていいです。というかそんな人解く順番なんて気にもしないでしょうからいいのですが、もしセンター国語で時間が足りないなと感じている人がいたら、お願いですからちょっとだけ話を聞いてください。
あくまで主観に基づくお話です。ですので皆さんに当てはまる話ではないかもしれませんが、的確なアドバイスをもらえない環境にいる方にどうしても伝えたいのが…
ということです。
国語は点数がバラつきやすい。私のように本番ぶっこける人が多い。つまり実力と点数の相関が出にくい科目です。
しかし本当に実力を付けたらばらつきません。そのあたりはこちらの記事で。


しかしいくら実力をつけても最後の難関は本番の緊張感。これによりいつもと違うことををしてしまうと大変なことになります。
解く順番を変えて変わるのは気持ちだけです。物理的に時間が増えるわけでも問題が簡単になるわけでもない。気分以外何も変わりません。ただその気持ちの面が大きく作用するのが国語。だからこそ順番は大切かなと。
今回は解く順番の話のみとしますが、最初に言っておきますが、本番絶対に解く順番を変えるのはやめてください。決めたらしっかり練習。そして練習と同じことを本番でする。それだけは大前提で続きをお読みくださいね。
古文漢文から解くメリットとデメリット
小池先生がツイートでおっしゃっているやつですね。このパターンをとる子にもいくつかパターンがあると思います。
- 古文漢文が得意なため確実に時間をかけ点数を確保しておきたい。
- 古文漢文が苦手なため確実に時間をかけ点数を確保しておきたい
ま、どっちにしろ現代文で時間を使いすぎて後半時間がなくて詰むという私の現役時と同じような思いをしたくない方ですね。
メリット
よほど古文漢文が苦手でなければやはりセンター試験では現代文より古文漢文は圧倒的に点数を取りやすい。特に漢文。一時期随筆系が出題されてた頃はちょいと難化したというか短時間では本文内容が推測し辛く解くのに時間がかかることもありましたがそれでもやはり最も点数取りやすいかなと。まぁ昨今は古文もノー勉の私大理系志望者がノリで満点とってきやがるレベルやし(-_-;)

でも、模試では漢文の平均点が一番低いですよ?
直前期のセンタープレとかでこんなことはないのですが、実際高1高2なんかの模試では漢文の平均点は圧倒的に低いですね。しかしこれは確実に最後までたどり着いていない生徒がいるからですね。
そういう意味では現代文に時間をかけてしまって点数を失うくらいなら古文漢文で確実に…なんて方考えはわかります。しかしこれってある意味現代文を捨てるような考え方なんで6割~7割目標の子だけにした方が良いかなと。それ以上は難しくなる気がします。
すくなくとも私の生徒には勧めないなと。
デメリット
まず古文漢文でしっかり時間をかけて点数をとって逃げ切ろうと考えているなら、万が一古文漢文が難化するとえらいことになるということは覚悟しましょう。
気が付いたら時間オーバーで現代文の本文を読まずに解きました~なんて悲惨な報告を(模試ですが)されたことがあります(;’∀’)
順番を変えることでコントロールしようとするのは安直過ぎる考えではないかと。
先に解くにしても後ろを気にしながらの戦いにはなるわけですからね。
そういう意味でもやはり古文漢文から解くことの一番のデメリットは精神的なもの。
相対性理論です。(違う!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!)
ではなくて、私が最後に現代文を残させない理由は、現代文は本文読解が雑になると、もうどうしようもないからです。たしかに古文や漢文も同じです。ですが特にセンターの漢文に関してはそもそも文字数が少なく、論旨がシンプル。
国語はそもそも本文読解→問題を解くの流れ。
私のように現代文は絶対に最初に本文通読(評論なら最低8分かけます)を義務付けている読み方ですと、この時間が焦りを生む。
答えをマークしていないからその時間は点数に直結しない。だから焦ると手を抜きがち。
逆に漢文は圧倒的に本文量が少なく論旨もシンプルなので通読しても時間がかからないし(そもそも読めない人は知らん)、最悪問題解きながら読み進めてもあのレベルの論旨なら選択肢にずらされる危険性も現代文に比べると低い。
現代文のように選択肢によってずらされるどころか論旨の推測の手助けとなるような、甘々の設定になってるかなと。
まあ、私の指導が現代文は特に本文読解に時間をかけるやり方なので一般の生徒さんとは考えが違うかもしれませんが、最後の20分くらいであの現代文を落ち着いて読むの?正気?となるんですが…。(物語ならまだ…)
これが精神面での話です。独断と偏見で決めました極個人的な「センター国語きっちりやらなければ死ぬランキング」です。きっちりというのは精読レベルです。
あくまで主観に基づくもので根拠なんてありませんし漢文は精読しなくて良いといういみではなく相対評価ですよ(笑)
漢文は最悪10分で満点取れる可能性が私は模試や過去問演習の結果わかっていました。だからこそもし最後試験時間残り20分の状態で漢文を迎えればもう余裕すぎてウハウハ状態で漢文解けます。
しかし最後20分で現代文というこの余裕のなさたるや…。
もちろん漢文を10分で解けというわけではなく、ただ私の場合10分で解かなければいけなくなったとしたら一番高得点が取れるのは間違いなく漢文です。
だからこそ最後のプレッシャーが一番かかる状態を漢文に回します。得意だからではなく簡単だからというのが本音ですかね。
解く順番を変える以外に得点が安定するテクニックとは
これはどの科目でも同じなんですけど、解く順番を変えるよりも各問題にかけられる時間を明確にする方が良いのではないかと。つまり制限時間を各問題に設定するというやり方です。
大問4つに対しては私の時間配分はこうでした。
大切なのはこの時間配分ではなく、自分がどの問題をどんな時間配分で解くのか明確になっており、毎回そのペースで解いているかということ。
ただもっと大切なのは、さらに細かい設定です。
例えば私は第1問評論の(4)は一問何分までかけてよいのかまで決めていました。
前からしっかり解く、で例えばある問題で詰まったとする、そしたらしっかり見切りをつけられるようにしておく(できるだけ体感レベルまで落とし込んでおく)。そうすれば被害は最小限に留められるわけですよ。
自分の目標点が180点なのなら20点まで間違えられるわけです。なら大問はだいたい2個まで。3個まではギリ許容範囲だ。みたいに自分の中で決めておくと精神的に見切りをつけて飛ばしやすい。
この時期の過去問演習では本番を意識してこうやって飛ばす練習もしておかないといけませんね。
そして最後の漢文に残り時間をしっかり残せるはず。そして自分が毎回同じペースで解いているという自信が本番の精神的なプレッシャーをはねのけてくれるはずです。
満点狙うなら勝負はやはり第1問の評論だと思います。ここを確実に毎回同じタイムで満点とっていく。これがセンター国語満点の最初の関門。そして時間配分が多少乱れても最後の漢文で何とかできる力。生半可な力では無理ですがしっかり勉強すればいけるはず。
ちなみに私の2度目の挑戦は196点でした。結局満点じゃないやんていうね(;’∀’)ちなみに間違えたのはまさかの古文の第1問。まさか間違えているとは思ってもいませんでしたので採点の時はあっ、てなりました^^;
それでも最後10分で解いた漢文はちゃんと満点でしたよ。結局時間配分乱れたというね…^^;
これは10分で解くことを推奨するものではありませんので悪しからず。でも10分で解ける自信を持っていると強いよということです。良い子の皆さんはこうならないようにしっかり練習しましょうね。
ちなみに英語
国語は最後にもっともプレッシャーのかかる現代文をさけ、焦りながらでも満点が狙える漢文を持ってきたんですが、英語は逆。
英語はさっさと文法やなんかを終わらせておいて、最後に残り時間をたっぷりかけて第6問の読解問題に取り組みます。ま、これは私が現役当時のセンター英語は最後に10個の選択肢から正当をつ選ぶというなかなか面倒な問題があったためです。ここにじっくり時間をかけて見直しをしたかったから。
そうです、国語と言っていることが逆ですよね。
- 国語:最後は焦りながらでも解ける漢文を
- 英語:最後はゆっくり長文読解に時間をかけて
これ、理由があります。
英語は前半が「発音」「文法」「会話文」など時間配分が読みやすい。漢文なんかと違って一問の配点は小さいし、そもそも詰まることがない。だからこそ時間配分が読みやすい。
ただ、当時出題の可能性がるとされ、過去問では取り組んでいた文章のパラグラフ整序問題。これは意外と詰まることが多かったのでこいつが途中で登場した場合は絶対に飛ばして最後に解くというルールを課していました。
国語もし第3問が古文でなく現代詩とか出題されたら間違いなく最後に回します。怖すぎてヤダ(笑)
ま、つまりは自分に関しては英語と国語では最後の10分、20分の精神的プレッシャーが違うため考え方が異なる姿勢で取り組んでいたということですね。
なんてこともあり、国語と違い英語は生徒によってオーダー変えます。最後に何を持ってきたらその子のメンタルにあうかを意識して考えますね。
ま、ほとんどが前から解きますが。
ま、ようは個人の趣味嗜好によるということなんですが、ちゃんと本番を意識した組み立て方をしてそれを納得いくレベルまでしっかり練習しておきましょう。
失敗するなら今のうちです。今やってしまう失敗はすべて本番までに直せばそのまま得点アップにつながります。だから本番は新しい試みなどせずいつも通りやるべきことを粛々と進めてください。
それが理想です。
大事なのは最後20分での自信。これは練習で作るしかありません。練習で出来ないことは本番できませんよ。練習では5分余らせるくらいで練習しておきましょう。
本番100%の力で行きたいなら、練習では120%で。
高3生のみなさん、ラストスパート頑張りましょう!!( `ー´)ノ
今日はこのへんで。