どうも、そいる塾長です。
学習習慣を身に着けさせるとは
もちろんその”習慣”には「〇時間机に座って勉強する」みたいな形式的なことだけではなく、私がいつも言っているような目的意識を持った学習や、考えることなど、頭の中を覗きこまなければできないようなものが本来は重要だと思います。
例えば「わからない」にどう対処するのか、「間違えた」にどう対処するか、そして自分の「理解した」という段階を理解するなど頭のなかの動かし方を習慣づけることが何より大切なわけですが、こればかりはなかなかどんなご家庭でもできることではありません。プロでも難しいので^^;
ということで今日は割と取り組みやすい形式的な取り組みの方のお話を。
今回のお話は野球で例えるならば投球術やバッティング技術のおはなしではなく、基礎体力を身につけようというお話。
言うなら筋トレですね。それが勉強で言うとどうなるかというと・・・
これこそが学習習慣を身につける最重要ポイントだと思います。
野球でも最低限の基礎体力がなければそもそも練習すらできないなんてことに…。
当たり前のレベルを上げるとは
今は亡き私の母は大学を出ているわけでもなく特に勉強ができる人ではありませんでしたので幼い頃から勉強を教えてもらった記憶がありません。
小学低学年ぐらいの頃、何かの問題集の「水の色は何色?」という問題に私が「水色」と書いているのを見て、母親が笑いながら「透明」だと教えるも、「なぜ水色に見えるのか」という私の質問に困っている顔くらいですね、記憶に残っているのは。
でも小5から塾に通わせてくれたり教育には熱心だったのだと思います。そして超怖かった^^;
さて、そんな母親が私にしてくれた家庭内教育でもっとも私が良かったと感じていること、それが…必ず月~金は必ず午後7時半から自分の部屋で勉強するということ。
こんなルールを小学入学の際に約束させられたような記憶があります。おそらく小学生になるんだと私が前向きになっているときにのせられました(笑)
最初は30分。小5からは1時間だったかなと。学校の宿題(小5からは+塾の宿題)がほとんどで、それ以外にはなんか母親が買ってきたドリルのようなものをやったりしてた記憶があります。
一番覚えているのは水曜日の7時半。当時の水曜午後7時からはドラゴンボールをTVでやっていたんですよね。それを見終わると2階に上がって勉強しないといけない。嫌だったのでエンディングとその後の次回予告まで見てギリギリまで粘っていました^^;
しかし学年が上がるにつれて勉強をサボりたくなってきます。母親と壮絶なバトルを繰り広げました(笑)
母が私を塾に通わせようと思ったのは、私の質問に答えられないことと、このバトルが原因だったのだと思います。
これは塾に通いはじめたあとも中学に入るまで続きましたが、ダメな私は特に小6の反抗期の頃なんていかに隠れて漫画を読むかばかり考えていましたね。階段を上ってくる母親の足音に耳を澄ましていましたよ。
今ならスマホでしょうか。私なら絶対隠れて触っていると思うので取り上げられていただろうなと思います。
毎日決まった時間になると絶対にやらなければいけない、という感覚を小学6年間で母が身に着けさせてくれたわけです。
勉強をするにはやる気が必要なんて言われるわけですが、この「やる気」という言葉が曲者で、すっごくポジティブな感覚しかしない。
確かに分からないところが分かったり、できないものができたりと勉強が楽しいと思えることはあります。しかしそれを味わうための第一歩は誰もがしんどくてつまらないトンネルを通るわけですね。ここでポジティブな感覚を持つってただのドMか怖さを分かっていない人です。
しかし学習習慣、つまり勉強をするのが当たり前になっている子はその第1歩で躊躇しない。
だからこそその最初の1歩をできる限り早い段階で踏んでおく方が楽ということです。
小学低学年の方がハードルが低い
まず小1と中1、どっちが家庭のルールに従いやすいか考えたらすぐにわかりますよね。
それに小学1年生で30分の勉強は何でもできますが、中学1年生で30分だと…。やることが増えているのに加えて難易度が高い。
そして最初の一歩で挫けるわけです。目の前のトンネルが暗くて長いために。
かくいう私もこのルールのおかげで小学低学年はブイブイ言ってました(授業でいっぱい発表できた)が、小学6年~中1の勉強をマンガ読んでさぼり始めたころから成績は急落します(笑)
しかし私はそれまでやってきたことのおかげで「当たり前のレベル」が高かったからこそしんどい塾の勉強も耐えられたしすぐに成績も持ち直したというわけです。
当然ながら毎日30分勉強をするのが当たり前の人が、テスト前に3時間勉強するのと、そんな習慣がない人がテスト前に勉強するのではハードルが違い過ぎる。
これが当たり前のレベルを上げるということの大切さです。
私が新入会の塾生で「この子伸びるな」と感じるのはこの「当たり前のレベルが高い子」。もちろんそれはこれまでの学習習慣だけではなく性格や、何か粘り強くやり遂げた子だったりもしますが。
逆に本当にしんどいのは高3でこの「当たり前のレベル」が低い子。所属する学校の環境だったりもするのでしょうが、ここを高3から引き上げるのは本当にしんどい。
本人の「頑張っている」が中1より低いなんてことはよくあるわけです。やったことがないから分からないんですね。
家庭内で子どもの学習に対する優先度を上げる
しかし、先ほど書いたように私も母とはこれで大バトルを何度も繰り広げてきました。
子どもにはどうしてもやりたくない日がある。
だからこそあらゆる手段を使ってハードルを下げるための交渉を行います。これを私はチャレンジと呼んでいます。
子どもたちは色んな場面で自分の現状変更のためのチャレンジを行います。自分の努力で変えるのではなく周りを変えてしまおうとする。
しかし私の母親は応じなかった。熱があるとか、どうしても外せない予定があるなどの理由がなければ何を言っても聞いてくれなかった。
決してハードルを下げなかったわけです。他の家族も絶対的権力を持つ母親に従いその時間を尊重してくれた。
おかげで逃げることを諦めた。(秘かな抵抗が部屋でこっそり漫画を読むことだったというわけです(笑)
ということでこの方法はご家庭にとって本当にしんどい方法。
お子さんとのバトルは避けられません。お子さんが駄々をこねたら面倒で思わず「今日は特別に」なんてやってしまうかもしれません。
そこで戦えるかですね(笑)
しかしよく考えてくださいよ。数年後、中3になったお子さんがテスト前に勉強もせずずっとスマホをいじっている。そこでテスト前だから3時間勉強しなさいといってお子さんとバトルするんですか?
恐怖ですよね(笑)
もう無理ですよ。この年になったらもう声は届かない、すくなくとも脅しは効かない。というか逆効果にさえなり得る。
ただし、私の場合土日は基本勉強しなくてよかった。一切勉強の話はしてこなかったです。この辺もはっきりしていたのがすごくよかったですね。
ご家庭がお子さんの学習を軽視しているような環境でどお子さんが勉強を頑張るってどれだけすごいことか…(たまに見かけます^^;)。
最初に書いたようにこの方法がベスト、なんていうつもりは全くありません。
しかし「当たり前」のハードルを上げるのは本当に大切。
あくまでご家庭でできる一つの方法。
しかしこの方法はどこかで難しくなってくる。反抗期ですね。そしたら塾にまかせればいい。
そのとき当たり前のレベルが高い子は塾でも上手くやれるはずです。
そしてもっともっと当たり前のレベルを上げていくでしょう。
ということでこの当たり前のレベルが低いなら、SOILへ毎日通ってぐいーんと引っ張り上げるほかないですね(笑)
今日はこのへんで。
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