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【高校生の英文法】ネクステ系を周回する前に4択問題の勉強法

そいる塾長の種まき勉強法
そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

 

そろそろ高2はネクステやアップグレードを学校から渡された頃でしょうか?高3は今2周目、3周目を解いている真っ最中?
ただこの分厚い問題集、やり方を間違えると時間の浪費。できればやればやるほど意味がある正しい勉強法でやりたいものですね。
ということで今日は久々の長編ですが、私の英文法指導についての理念が詰まっています。文法なんて覚えるだけやし自分でやれとか言っちゃう先生との違いを理解していただければ幸いです(笑)

 

4択問題で学ぶ英文法の難しさ

今日は大学入試英文法の定番問題である”4択問題”の勉強の仕方について簡単にお話しします。

高校1年生の文法テキストですと色々な形式の問題が並んでいます。適語補充や語句整序、同意分の言い換えなどですね。これはいろんな角度から単元の文法について学んでもらうための意図でしょう。

ですが、1年で英文法を学び終わり(学び終わらない高校はヤバイので気を付けてくださいね^^;)、2年になるとそっと購入させられる分厚い文法問題集ではなぜか4択問題だらけ…。

学校で購入するとなるとこの辺でしょうか。

問題集によっては4択以外に語句整序や文法的な誤りを指摘する問題形式も掲載されていますが圧倒的にこの4択問題がほとんどのページを占めることになります。

で、これがいろいろと厄介。

選択問題はどれか選べば解答になってしまう問題形式。そこに”考える”がないと問題とその答えを暗記するだけの作業になりがちです。

世間ではネクステ3周なんて言われるのですが、「3周して答えおぼえた」では意味がない。だって入試では同じ問題は出ませんからね。

もっと言うとこういった問題集は緩く単元がまとまって掲載されているので流れで出題者の意図と言いますが狙いを推測しやすい。

そうなると”勘”の良い子ならわかっていなくとも答えが見えてしまうわけです。

でもこれも意味がない。だって入試では完全ランダムなんですから。

では4択問題なんてやらない方がいいのでしょうか?

私の答えはそうではありません。

ずばり4択問題の演習を文法理解につながるように意識して行うことで後の精読や、英作文へとつながる文法的観点を養うことが可能です。

なお、私は自分で言うのもなんですが結構この4択問題で文法を教えるのが上手い方ではないかと。生徒にもよりますが基本ネクステ系は周回させることなく(なんならやらせずに)センター第2問くらいなら満点とってきます。

ポイントは問題丸暗記にならないようにしっかりとひとつひとつの問題が要求する知識とそれを見抜くための文法的な視点を鍛えること。

そのためにはセンター第2問レベルくらいなら分厚い問題集は不要かなと。

ある程度文法単元がまとまって出てくるのがいいなら

完全ランダムなら

これくらい薄いものでも十分かなと。もちろん同じように正しいやり方で取り組むなら量をこなす方が勝ちますが、どこまで自分に必要かを考えて勉強時間のマネージメントはしてほしいなと。

ですのでSOILではこの辺の”薄い”やつを使って各自が取り組んでいる文法問題集でのインプットがしっかりなされているか、そしてちゃんとそれをアウトプットをできているかを確認していく感じですね。


ということでとりあえずここからはそんなことが可能になる英文法の特に4択問題の勉強法についてのアドバイスになればいいなと思っております。

具体的にどんな風にするかは実際の問題演習でないと伝わりにくいかと思いますが、また機会があれば実践編ということで別記事で書いてみたいと思います。今回はあくまで理論編ということでご容赦ください。

文法的な視点を鍛える

私が4択問題を解く際に最も意識するのがこの「文法的な視点」です。なお、これは4択問題以外でも同じなのですが、特に意識するのが難しい4択問題でやってほしいこととして書きますね。

これにもいくつかあるのですが今回は私が意識して指導する2つの視点について順に書いてみます。

いずれも「問題を解く」という行為にどのような思考が介在しているかを意識することが大切です。

一つ目の視点:文構造を分析する

いつも英語の記事で言っていることですが、文構造が取れないのに精読して正しく訳出するなんてことは無理ですし英作文も書けるわけがない。

文構造を分析するのは問題を解く際に用いるテクニックでもなんでもなく、より英語を英語のままとらえる方法として体に染み込ませて感覚の部分まで研ぎ澄ますべきものだと考えています。

文構造をマーキングして読むのは意識してやるための練習。これをマークなしで正しく文構造が読めるようにするのが本来の目的。このマークが目的ではないんです。

日本語を基に英文を読むのではなく、英語を英語のまま読み取るには英語の文構造を体に染み込ませるべき。その染み込むスピードを圧倒的に高める方法がこの文構造を意識して英文に対峙する方法だと考えています。

文型、語句の要素(SVOCM)、品詞などは意識しないとできないうちは初心者。これを無意識レベルでやれるところまで練習しなければいけません。

とまぁこれを4択問題で練習する必要はないのですが、「4択問題だからやらない」なんて言っている時点で構造分析がテクニックになってしまっているんじゃないでしょうか。

英文法の4択問題で最初にやるべきは問題の英文を訳すのではなくその分構造をとることです。

(私は本当のことを言うとこのあと書く二つ目の視点の方が先に来てしまいますが^^;)

問題文の空欄部分が文構造上どのような要素で、どのような品詞が入るのか。

まずはそこから思考をスタートさせます。私は最初、英文を日本語訳にしません。それは日本語訳をもとに英文法を考えさせたくないからです。

英文法なのですから英語のままで考える。そのためにはその分の構造分析が必要になります。

もちろん最終的に文意を取らなければ解けない問題というのはたくさんありますので訳さないわけにはいかないのですが、少なくとも日本語訳をしてそれを頼りに英文法を考えるようなことはしません。

あくまで文構造を読み取ることが先です。

例えば問題文に「 , 」があるとしましょう。そうするとこれで2文になるわけですね。となるとその2文を接続するものが必要という文構造を把握する文法的な視点が持てるかということ。

そしてこれは後で書く着眼点にも通じることですが、ここで文を接続する文法がいくつ自分の手元に「カード」として持っているか。接続詞、分詞構文、複合関係詞、仮定法のifの省略…、そういった知識として持っている「カード」をきれば正解は見えるはずです。

そのカードが何10枚もあったらそりゃどのカードを使うか決められない。だからこそ文構造を把握することでそのカードを必要最小限の枚数に減らして思考を手助けするのがこの構造分析です。

 

そしてこれが最も大切なことですが、英文法というのはそもそも4択問題のようないわゆる”文法問題”を解くためのものではありません。

もちろん文法問題は文法の知識、理解度を直接聞くためのものではありますが、逆に英文法は文法問題を解くために必要なもんじゃないということ。

英文を読み、英文を書く(話す)ためのものです。そのためにもそれがどんな問題形式であろうと英文がそこにある限り必ずそこには英文法という規則が存在するわけで、だからこそ必ず英文の構造を常に意識する練習をしてもらいたいものです。

そしてそれこそが正しい文法問題に対する姿勢ではないかと思うわけです。

そしてこれをあらゆる問題形式で実践することで英文解釈や英作文につなげてほしい。

別の問題形式ではなく基礎力の養成。そんな風に文法問題を使ってほしいのです。

2つ目の視点:出題者の意図を見抜く着眼点

もう一つわかりやすいものを言うと4択問題を解くための「着眼点」です。

それはずばりその問題が尋ねている文法の内容、つまり出題者の意図を見抜くということ。

もちろん実際の入試では出題はランダム。しかしその問題文と選択肢からその問題が何を尋ねているかをしっかり見抜いてやる必要があります。

出題者はこれまで学んできた英文法の知識について理解しているか、そしてそれを活用(アウトプットできるか)を尋ねてくるわけです。

そこに気が付かず問題を解いて解けるはずがない。

こんなの当たり前と思うかもしれませんが、これが意外とできていない。

一つ一つかっこのなかに選択肢の単語を入れてみて訳してみると自然なものはどれだろう?

こんなことをやっている子が多いこと…。これでは何周しても無理。それってそもそも文法的な視点が皆無ですから。

あくまでこれは文法問題です。そして入試では異なる文、異なる選択肢が並びます。

となると…

大切なのは一般化。

その問題が「何をたずねているのか」。それを理解することで一般化ができます。その問題だけではなく同じ意図を持って作成された問題に対応ができるようになります。

それができていないと入試問題が自分が文法問題集でやった問題と同じに見えないという困った事態に陥ります。

実際、分厚い文法問題集を周回せずとも文法問題で正答率をあげられる人は一般化ができるから1問理解すると10題解けるようになるわけです。

私が自分の生徒について文法ができるようになっているかどうかの目安として模試の後などで「やったことのある問題が出た」というかどうかというものがあります。

間違いなくそれはやったことのない問題です。全く同じ問題など出ません。しかし彼らが一般化ができるようになると見えようになるのです。

それが同じ問題に。

それこそ着眼点が同じ問題ということです。

 

どうやって鍛えるか。

簡単な方法で言えば、やっている文法問題集の解答(ネクステやアップグレードで言えば右側)ではなく、文法書(ロイヤルだろうがデュアルスコープだろうがなんでもOK)のどこを読めば解説に該当する内容が掲載されているか分かるようになるかです。

学校の授業で高校英文法のすべてを網羅するわけではないので必ずとは言えませんが、基本入試問題は高校で学んだことを聞くわけです。ならば学校で配布された文法書に掲載されている内容のはず。(載っていないこともありますが^^;)

だからその文法書のどこから出題されているかを考えるわけです。

ただしこれは文法書を丸暗記しなさいという意味では決してありません。あくまで出題者の意図を読み取ることがポイントです。それはその文法を理解しているかをたずねているわけですからそれが何の文法か分からない時点でアウトというわけです。

もちろんそれが文法単元を横断する問題だったりするわけで文法書の該当ページを読めばそこにすべてが載っているわけではありません。

準動詞の問題なんてまさにそれですよね。関係詞と接続詞、接続副詞の違いなんてのもそう。

ですがそれを一つ一つしっかり理解してその違いを認識できているのかをたずねているわけです。それをパターンとして認識するというよりもやはり大切なのはひとつひとつの文法事項をしっかり理解できているかということです。

私が高2のときに一気に文法ができるようになった勉強法

私がこのようなことを指導するのには実体験に基づいた理由があります。

それが高2の夏休みの学校課題。

英語が学校最下位クラスだった私は色々あって(私の生徒なら知っているいかんともしがたい事情^^;)一念発起し、夏休みに勉強を頑張ってみることに。

しかし何をしたらいいのか分からない。そこで当時お付き合いしていた彼女(学年3位)に何をすればいいか相談してみました。すると言われたのが…

JK
彼女

学校の課題で出ている文法問題集が夏休み明けの課題テストされるからそれやったら?

 

当時塾にも言ってませんし、学校の先生に相談なんてすることもなかったので、とりあえずこの言葉を信じて頑張ってみました。

課題テストで彼女に勝ちたい気持ちもあったのですが、何よりその夏期課題の問題集が4択問題ばかりが載っているものでとにかく…

薄かった!

てことでこれなら私にもできそうだと思ったのが大きかったんです。少なくともそこでネクステとか出されていたらあきらめていただろうなと。

しかし、この薄い問題集も学校専用教材特有の”厄介な”代物。なんと解説が一切ない。ペラペラの紙に解答番号が載っているだけという不親切仕様。

うちの高校ではその課題テストは問題集そのまんまの問題を出すという親切なんだか不親切なんだか分からないものだったので、解答だけとりあえず丸暗記すれば満点が取れそうな気配はあったのですが、なんてったって私は丸暗記ができない人^^;

なんで答えがそれになるのか、他の選択肢はなぜダメなのか、その違いは何なのかが気になって仕方がない。

おそらく私がここから英語の苦手意識を克服できたのはこの性格のおかげかなと。

私はその夏休み、その薄い問題集のすべての問題で気になるところをいちいち文法書で調べまくってノートにまとめ自分なりの解説書を作ったのです。

それが本当に正しい解釈だったかは別として自分の中でストンと落ちるところまで考える勉強をしたのです。

このやり方こそが出題者の意図を見抜くための最高の訓練だったことは言うまでもありません。

課題テストで満点取れたのはどうでもいいとしてそこから一気に英語の模試での点数が跳ね上がったのです。

結果かなり時間はかかりました。解いて丸付けするだけなら簡単ですが何よりも1周解いた後が大変でした^^;

では文法書を最初から読めばいいのでは?なんて思う方もいるかもしれませんが、私の考えはそうではありません。

やはり文法問題集の問題、それも入試問題となるとやはりその点本当に理解しているかをたずねてくる良問が多い。だから問題を解いて初めて得られる着眼点もあると思うのです。

だからこそ常に横に文法書を置いておきましょう。そして面倒くさがらず小まめに開きましょう。

そうすることでそこに関連する内容も入ってくるわけで、これにより一気に知識の一般が進みます。
SOILでは今新入生に対し英文法に対する意識改革を実行中ですが、最初は大変です。ですがこの感覚をしっかり指導して自分で文法書と文法問題集をつなげることができてほしいのです。
 
大切なのは一般化。1問学んでその問題ができるようになるのは当たりまえ。そうでなくてその問題が気付かせてくれた文法的視点を身に着けることで後に入試で出会う様々な問題に対応する力が身につくのです。
 
そういう意味で分厚い問題集はこなすことが目的になりがち。特にやり始めにこういったことを意識して取り組むのが大切です。できれば良い指導者にその辺を確認してもらえればいいのですが、ネクステ渡してやっとけよ的な先生がこんなこと考えているとは思えません。
 
もちろん渡す前にしっかり指導しているのなら何ら問題ありませんが。

まとめ

まとめ

4択問題は確かに答えを適当に選んで正解を丸暗記しちゃうから文法理解にはつながりにくいし本当の英語力なんて身に付かないという意見は耳にします。

しかしそれって結局そういった出題者の意図に気が付いていないんじゃ?という気もします。問題形式が悪いのではなく演習する人、そしてそれを指導する人の側に問題があるんじゃないでしょうか?

しかしもちろん4択問題だけでは身に着けることができない、いや、他の問題形式の方が身に着けやすいものもあります。

だからこそ、直前期は別にして、特定の問題形式が志望大学で出題されるかどうかでの演習問題の選別は避けてほしい。例えば、記述式の和訳や英作文なんてのは私立大学でなかなか出題されない。しかしだからといってこれをやらずにマークシートに色塗りだけしていては身に付かないものというのはあるのです。

もしかしたらそういった勉強をするとこの4択問題も違った姿勢で見つめることができるようになるかもしれませんね。

 

今日はこのへんで。

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