どうも、そいる塾長です。
今回のやってはいけない勉強法シリーズのポイントは「だけ」というところでしたね。
本当にできる子であれば最初の「読むだけ勉強法」で学年1位もとれてします。
ですがあなたはどうですか?出来ていませんね?出来ていないのにその勉強法を続けている事自体が問題なんです。なんのために勉強しているのか、その勉強法を採用しているのか、その辺しっかり考えて勉強してみましょう。
大切なのは能力不足を補うためにそのときそのとき必要な勉強法を組み合わせていくということです。自分で最初は意識しづらい部分を「方法」を駆使してできるように訓練していくわけです。
最初は地獄です。まだ土台がないから。ですがそれを繰り返すことで勉強は楽になります。自然と土台が出来てくるからです。最初の関門をクリアできるか。それが勉強ができない子最大の壁ですね。
ということで5つのやってはいけない勉強法のリンクを各所に張り巡らしながらテスト前勉強の大きな流れを書いてみたいと思います。
点数を上げるテスト勉強の流れ
ここからテスト前の勉強法の流れを書いておきます。もしもあなたがこれまでまともに勉強したことがなかったり、やってもやっても点数が上がらない場合これをやってみてくださいね。
ただし大切なのはその方法ではなくその方法を用いる目的です。それだけはしっかり意識しましょう。
それにこの方法を用いてもこれまで勉強をしてこなかった子、勉強の土台が出来ていない人は最初は特にしんどいと思います。それをできるようにする「学び方のトレーニング」でもあるので最初から結果ができなくても続けていくことが大切。そして何ができるようになっているかをしっかり意識してみましょうね。
それにテスト前と言っていますが本来は普段からコツコツやっておくべきものです。例えば最初の「教科書を読む」なんてのは学校の授業中でもできる。学校の先生の授業がつまらないとか言っちゃう子はじゃあ教科書読んどけよって話ですね。結局勉強したくなくて他のことやっているからちゃんと授業を聞かず授業がわからなくなっているんだよって可能性は考えましょうね。
それに授業は教科書の行間を埋めるものだと私は考えています。下手な授業だとそうではないので困りものですが、あくまで授業をしっかり聞く(決して板書を丸写しすることではなく)ことで教科書に書いている内容が頭の中に入りやすい形になっていく感じですかね。
だから理想は授業の前に教科書をしっかり読んでいくこと。とくに塾に通っていない、もしくは塾で受講していない科目なんかはこれをやるだけでだいぶ変わります。
1.教科書を読む(インプット)
まずは教科書を読みましょう。もちろん参考書でもいいと思います。もちろんそんなもん普段から読んでる。すでに授業でしっかりインプットできているならすっ飛ばして2へどうぞ。
国語や英語なんかは教科書にはある意味「題材」しか載っていなかったりしますし読むだけでインプットするのは難しいですね。英文法、国文法なら文法の参考書なんかを読むのも良いでしょう。なんなら先生のプリントでもいいです(ちゃんとしているものなら)。国語ではノートとともに文章をしっかり読み、意味のわからない語や表現にマークしておくだけでも全然違いますよ。
ただやはり国語と英語に関しては教科書の使い方が特殊なのでまた別の機会にやりましょう。
数学は基本的にインプットだけでなくアウトプットが重要です。だから一番読まない子が多い。章末問題解くだけみたいな。教科書で一度前提を体系立てておくことでいろいろと変わると思います。
とにかく「読む」というインプットから勉強をスタート。ただし読むだけにならないように注意してくださいね。
このときテスト範囲を全部読もうとする人がいますがやめておきましょう。テスト範囲はなかなか広い。インプットの能力がない人は集中が切れますし、そもそも情報処理能力が低いので頭の中がゴッチャゴチャになってしまいます。
1単元というのは教科書で大きなタイトルがついている単位で考えてくれたらいいです。
おすすめのやり方は「問題を解く」で使う問題集で指定されている教科書ページを読めばよいです。教科書準拠のものならページの一番上に対象の教科書ページが書いてあります。そこをまずは読めばいいですね。
勉強ができる人以外はこの時点で用語を暗記しようと書きまくったり、ノートにまとめるのはおすすめしません。
まずは次へ進んでください。
2.問題を解く(アウトプット)
教科書を読んだらとりあえず問題集へ。問題を解くときは一旦教科書を閉じましょう。あとで教科書を見ながら解けるわって思っていると最初の読みで頭に入れようと思えなくなってしまいます。心配しなくてもあとで何度でも教科書を読み返すので、とりあえず一旦閉じましょう。
一度紹介しましたがとにかくこうならないように。
この時点で問題を解いても「どうせ何も頭に入っていない」と感じる人が多いと思います。
でもそれが問題なんです。これを鍛えていくのがテスト勉強の目的でもあるんです。毎回毎回テスト勉強をするたびにこの「読む」でインプットできる量を増やしていく。
もちろんそれは学校の授業をどれだけ聞いているかといった前提条件で変わります。初見のものより2回目、3回目に読んだ人のほうが入りやすくなるのは当然です。
そして何より読んだすぐ後で問題を解く、教科書を閉じて何も見ないで問題を解かなければいけない、それでどれだけ解けるかな~?と思いながら教科書を読んでいるかどうかで最初に解ける量は変わります。この辺が目的意識の差ですね。
とにかくその時点で解けたものが1回目の教科書の読みでインプットできたもの。しっかり丸付けをしてできるものとできないものを仕分けしましょう。
このとき必ず1ページ解いたら1ページ丸付けペースで。溜め込まないように。もし致命的な間違いをしている場合それを引きずって最後まで行ってしまうからです。それにどうしても解くだけの作業になりやすいですからね。
ここで解きっぱなしにするような大馬鹿野郎はいないと思いますが、間違っても赤で解答を写して終わりなんてことにはしないでくださいね。
ここで例えば暗記しきれなかったものは書いて書いて覚えてもいいでしょう。それでもいきなり全用語を書きまくるよりは随分と書く量は減ります。
ただ、私のおすすめはこの書きまくるのは最後でもいいかなと。この時点ではまだ完璧を目指さなくてもいいくらいに思ってください。自然と覚えてしまったをできる限り増やしたいのです。そっちのほうが効率は良いですからね。
3.間違えた問題、出来なかった問題の見直し(インプット)
ここからがテスト勉強スタートです。これまでは事前準備。
大切なのはこの時点でインプット出来なかった問題の処理です。そういう問題にはまずはしっかりマークをつけてもう一度解くための目印を書き込んでいてください。
当然ここでは暗記出来なかったものは再度インプットするし、解説を見て自分が何が理解できていないかを見つけていく作業をします。
ここで教科書を読み直す
大切なのはここで最初に読んだ教科書や参考書をもう一度読み直してみることです。解くだけ勉強法のところで問題集は何を勉強すれば良いのかを教えてくれる先生だと言いました。
だから問題集を解いた後のほうが圧倒的に教科書が読めるようになっているはずです。何をどうやって読めばよいか問題を解いたことで理解しやすくなる。つまりちょっと勉強ができるこのように読めるようになっているということです。もちろんこの辺は感覚的なことなので個人差はあります。どうやって間違えた問題にアプローチしたかにもよりますしね。
確かに解答を見れば答えはわかります。しかし隣の席のお友達はもしかしたら教科書を読んだり学校の授業を受けているだけでその問題を初見で解けたかもしれない。その差はなんなのか。
そこを探るためには最初のインプット時点に戻ってその原因を探るのが一番です。この辺はなかなか理解するのが難しいかもしれませんが、もう一度教科書を読み直したらその答えを導き出すヒントが書いてあったらそれだけで収穫です。
次は最初に教科書を読んだ時点でそれがちゃんとインプットできるようになるかもしれませんよ。
こうやってインプットとアウトプットを行ったり来たりすることが非常に重要です。そうすることで知識が各問題ごとに分断されず教科書によって有機的につながるようになります。
もちろん数学などは解説を見たり塾で質問してなるほど!となったとしても再度何も見ず必ず自分で手を動かしてやり直しておきましょう。
丸付けするだけ勉強法で書いた解答の使い方を参考に勉強してみてください。
とりあえずここでは今同じ問題をテストに出されたら解ける状態に持っていきましょう。
ただ勉強が下手な場合それが答えを丸暗記しただけということにもなってしまいます。
このことを書き始めると長くなりますんで詳しくはこの辺の記事を。自分の思考をトレースすることについて書いたものです。高校数学がテーマですが、中学の間に解答丸暗記した生徒の末路が描かれていますのでぜひ(笑)
大切なのはこの問題は全てのテスト範囲をこの方法でやりきった後もう一度解くということを意識すること。
そのときに忘れてしまうのを損したと思うか、今この場を逃れるためだけに勉強するか…
なんだか将来どんな大人になるかがここで変わって来そうな予感もしますね(笑)
見直しでは「もう一つ」やることがある
それは今回解けなかった問題が「なんで最初の教科書の読みでインプットしきれなかったか」、もしくは「インプットは出来たけどアウトプットは出来なかったのか」を考えることです。
例えば社会の問題で図表が出題されてわからなかったとしましょう。ではその図表は教科書に載っていないのか確認してみてください。もしそれが掲載されていたら、なんでそれを最初の読みで見た覚えがないのか自分に問いかけてみましょう。
大切なのは次の2点
☑ なぜそれが自分の勉強の仕方では学びきれなかったのか
これはテスト勉強をしてテストの点数を上げるための勉強をしながら勉強法を身に着けていくための学び方のトレーニングをしているということです。
これをしっかり意識して普段から勉強することで最初の教科書の読みが変わります。できる子は教科書を読めば何が出題されるポイントかわかります。だから塾の先生は何が予想問題をつくれるわけです。
理想は予想問題なんてなくても教科書を読んで学校の授業を受けていれば何が出題されるか理解できて、かつそれをしっかりインプットし、様々な形でアウトプットすることです。
で、もしもノートをまとめたいのならここでまとめましょう。
まとめると言っても殴り書きで結構です。
これは高校生のですけど、こんなんでいい。間違えた問題全部をまとめる必要もなし。
とにかくノートに書いておかなきゃやべーよって思うものだけ厳選。教科書やテキスト、解説に書いてあるならまたそれを読めばいいから、書いておかないともう見直すのが難しいような、めんどくさいなと思うことだけ書く。ノートまとめじゃなくメモですね。それ用のノートは作っておきましょう。
例えば塾で質問してゲットした情報だったり、辞書を調べて手に入れてゲットした情報。そして自分で考えてこうなんじゃないか?って気づいた内容。要はあらたな気付きがあれば書いておけば良い。
こうやってとにかくテストで正解できることを意識すること。そして次の段階としてその次のテストにつなげ、入試につなげて行くように勉強していく方法を身につけることです。
てことで、ここまでが勉強の1週目
本番に弱い子はかわいそうな子でもなんでもない
これが終わったら次の単元、次の科目、へ進んでください。2周目はまた後でいいですよ。すぐにやってもいいですがその場合丸暗記(短期記憶)で対応しやすくなるのでごまかしちゃう子が出てくるんですよね。
大事なことの時間を開けてとき直しても解けること。それは定期テスト本番で解けるというのはもちろん入試まで忘れないでいる方が良いわけです。
メンタルの可能性はたしかにありますが、圧倒的に多いのが短期記憶で理解を伴わない暗記をし、出来たことにしちゃって本番に向かっちゃう子のほうが圧倒的に多いですね。
そして大切なことを…
ただしここまでやらずに途中で次の科目に行くのは愚行。集中きれたら休憩してもいいですが、ここでの目的を忘れただ指定された手順のように消化しこなしただけになるなら何の意味もありません。
知識をしっかり体系化していく作業なのでこれを途中でぶった切ると当然定着率が下がります。
作業員のみなさんは単純作業以外を異常なまでに嫌がるので丸付けしたらさっさと次へ行きたくなると思いますが…
ということです。
以下テスト範囲を上記の方法で全範囲やってください。
そしてここで重大発表があります。
正直言ってここまではテスト勉強の下ごしらえです。まだ1周目ですからね。まだこの時点では「自分ができないこと」がなにかわかっただけ。できるようにはなっていませんよ。
え?できるようになってる?それを確認するのが本番でしょ?だから…
あなたは本番弱いんですよ!?
本番ではなく2周目で確認しましょう。それでも駄目なら3週目です。
学校の提出物は1週間前までに
ここで書いた問題集は学校の問題集でも良いわけです。なければ自分で必ず用意しましょう。
時々問題集なし、つまり1のインプットだけでテスト勉強を乗り切る子がいますが当然それはできる子だけの話。できない子がやると確実に…。
ということで学校の問題集があってテストのときに提出課題となっているならそれをテスト勉強に最大限利用しましょう。
絶対やってはいけないのがテスト直前に「おわらない~っ!!!」なんて泣き言をいいながら答えを必死で埋める作業。
このせいで本来勉強を頑張らないといけない子が、テスト前に提出物を終わらせるための作業をしなければいけないためにテスト勉強が出来ないというなんともおかしな状況が生まれます。
カオスです。
今回のやり方でテスト1週間前にちゃんと1周目を終わらせておけば残り一週間でしっかり出来なかった問題に対処できて、本来学校の先生の狙い通り、提出物がテスト勉強と繋がります。
(なのになぜ書き込ませちゃうかな~という不満はありますけどね^^;)
2周目・・・3周目・・・
2周目です。これを本当に面倒臭がる子がいますが、おそらくこれは”食べず嫌い”ですね。勉強が出来ない子にとって一番しんどいのは1周目。だってたくさん間違えますから。それ全部見直しですよ。
でもここで書いた内容をちゃんと実践できていれば2周目は圧倒的にできる問題が増えているはず。
とりあえずは1周目で出来なくてマークした問題だけやればいいです。どれだけそれができるようになっているかを見る。そして出来なければ先程の流れを再度繰り返す。
そうすることでできない問題はどんどん減っていくので周回するたびに勉強時間は激減します。
解かなければ行けない問題は減る。さらにそれこそがテストで出されると間違えてしまう減点ポイントです。それを潰すわけですから当然点数はここでガンガンにあがっていくというわけです。
それを一番しんどいのに実りの少ない1周目で勉強を終わらせてしまうなんて…
・
・・
・・・
となるわけです。
でもそんなことやっていると間に合わへんし…
・
・・
・・・
あのですね…あなたは勉強ができないんです。なんで「できる子と一緒に始め、一緒に終わろうとするんですか?と…。最初は時間がかかるんです。勉強初心者なんですよ。教科書読んだだけで、というより学校の授業を受けただけで解ける問題の量、暗記している量が違うんです。
スタート時点でもうすでにハンデを背負っているわけです。
だったら…
さっさと始めろや!
これには2つの意味を込めてます。
☑ さっさと正しい勉強法を始めて欲しい
ということですね。
魔法の勉強法があってそれをやれば勉強しなくて済むなんてことはないんです。ちゃんとやったらちゃんと結果が出る方法があるというだけ。そしてそのやり方はその人の能力次第でどれくらいの時間がかかるか変わります。
だからテスト勉強では「学び方のトレーニング」も意識して欲しい。そうしないと確実に時間はかかります。
今日から正しい勉強法を初めてみなさんももっと楽に点数が取れるようにまずは下積み生活を終わらせましょう。この辺はおとなになっても一緒ですよ(笑)
とりあえずこうしてまだできない問題がのこっていたら同じ流れで3周目ですね。
とりあえず何も考えずに周回するのもよろしくないです。しっかりその間違えた問題を自分の中に吸収するように勉強していきましょう。
とまぁこれが難しいから塾でやるべきなんですよね。大事なのはその方法ではなく方法が意図するもの。だから塾や先生によってその辺バラバラでしょう。
それは生徒によってもまた変わってきます。だってそのとき持っている能力や目標が一人ひとり違うわけですから。
そのあたりはやはり私達がサポートすることで早く理想のスタイルに導きたいところです。
今日は大きなテスト前の勉強法の流れをざっくりと説明しました。細々したのはまた後日。
今日はこのへんで。
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