どうも、そいる塾長です。
本日の勉強法は簡単。もっと勉強するときに手を動かしましょうというお話です。最近、教えてて思うんですけど、授業中にペンを持たない生徒が増えているなと。そしてペンを持つか持たないか、ということと学力には相関があるように思えます。勉強ができない人、思考力がない人ほどこの手を動かす勉強法が必要になります。ということで今回はそんな勉強法のポイントを4つお話します。
その1:ペンを持たぬ者は授業を聞かぬ者
私は小学校6年生の担任の先生は空手の師範代の人で、遅刻した生徒に上段回し蹴り(大丈夫、寸止めです。)するような強面の先生だったし、通ってた塾も体罰上等の怖~い塾だったので、授業中の緊張感が半端なかったです。
体罰や恐怖政治(授業)を正当化するつもりは全くないんですが、授業中の緊張感は今の子達より何倍もすごかったんだろうなと思います。学校が荒れていなかったのもあるかなと。
こんな感じの生徒もちゃんと授業中座ってましたから。
私の場合そういう怖~い先生が、授業中は鉛筆を持てと指導してくれたおかげで人の話を聴く時は(例えば只今大忙しの保護者面談の時なども)、かならずペンを持って聴く癖がついています。
ちなみに「ペンをおけー!」って先生が言った時はだいたい”しばかれる”前兆ですw
ではなんで授業中にペンを持たなければいけないかといえば、まず第一にいつでも有用な情報をノートに取れるからです。
学校の指導の影響ですかね。
ノート提出みたいなことはさせる割に授業中のノートの取り方は教えていない。そりゃカラフルで凝ったノートを高評価するような先生はそもそもご自身がノートの取り方を理解していないわけで、もしかすると先生がノートは板書を写すもの、教科書をまとめるためにあるものというように思っていらっしゃるのかもしれませんね。
一つたりとも重要なポイントを聞き逃すまいと言う姿勢。逆に板書されていようが教科書に載っているようなことを写す必要性は私は全く感じないのですがね。(ノートの取り方は少しこちらの記事で書いたのでどうぞ。↓)
授業中にお手々をお膝の上にのせてしまっている子は、その情報を自分のものにしようとする気がそもそもないようです。
もしくは聞いてるだけで自分のものに出来ると信じているか。いつからそんなにかしこくなったんだい?と言いたくなりますがいつからというよりそれが勉強だと思っているわけです。
そのとき聞いてわかったらそれが「できる」と同意であって、後から復習する気がない。実際授業で聞いているときなんて数分後にはその内容を忘れている可能性だってあるんですが。
もちろんそもそも聞いていない、という可能性もありますね。
ノートをとるということが自分のフィルターを通してメモをするというよりも完全に「写す」という行為のために板書やノートがあると思っているわけです。もちろん先生が「今は書くな、聞くことに集中しろ!」ということもある。私も言います。ノートを見ていたら黒板見えませんからね。
「書く」ことが目的になってしまって「聞く」「見る」が疎かになってしまってはそれこそインプットされるべきものがインプットされなくなるわけです。
と、考えると先生が授業中生徒のペンを机に置かせること自体はそれで良いのですが、しかしずーっと1時間それが続くとなるとやはり問題。その間耳から入る情報と板書を見るという目から入る情報だけで、小中学生が頭で処理しきれるとは到底思えないんですよね。
板書なんて最初からプリントにまとめて配っておけば良い。という先生もいる。最近ではパワポのスライドでポンポン進めた方が効率が良いとする先生も。この辺はそういう面もあるとは思うのですが生徒の頭が動いているかはしっかり確認しないといけませんね。
ペンを持ち常に先生が話すことを自分のフィルターを通し、これはノートにアウトプットしておくべきかどうかという判断をさせていくことができるように授業をつくらなければいけません。
そして手が遊んでいると意識が他のところに行きます。
授業中だろうが、自習中だろうが自分の指を眺め、爪をいじっている子。残念ながら確実に成績が悪い。塾の集団授業を見ればこれをやっている子の人数でそのクラスのレベルが分かってしまうくらいにわかりやすい相関があるように思います。
発達障害など様々な問題が絡む場合もあるので簡単な話ではありませんが、少なくともペンを持ってペン先に意識がいくようにすべきです。
そういうとなかにはペンを分解して遊んでしまう子もいるわけですが・・・。
その2.なぜ頭だけで考える?
「手は外に出た脳」なんて言われます。
脳と手の関係はやはり科学的にも緊密なようです。興味のある方はこちらを↓
算数や数学が出来ない方に多いのも、このお手々がお留守になっている子。
数学の問題が解けずに質問してくる子の多くが、真っ白な状態の問題を持ってきます。
文章題を読んで「わからん」と言って腕組みして悩んでいる子。
おい、まじか!?
数学の文章題なんて読んだだけでは俺様でも解けんぞ(笑)
なんで図にするとか、数字をまとめるとか文章から情報を抽出しない?図形問題を図を書かずに考える子もいて、驚かされるばかりです。
私からするとそんなことができるのは”天才”だけ。ところが手を動かして考える癖がついていなければそれが当たり前のことなんですよね。
「ひらめく」という言葉が悪いんでしょうか。そういう子は何かぱっと答えが下りてくると思っている。
「めんどくさい」というのもそりゃあるんでしょうが、私の感じるのはそれが普通だと思っている。そこに悪意はない場合です。
例えるなら料理というのはレンジでチンしたらできるものと思い込まされている感じ。だから材料を鍋に突っ込んでレンジに入れて腕組をしながら待っているんです。
「あれ…?あと何分待ったらカレーができるの?」みたいに。
できないなら、わかることから手を動かして書き出してみることが大切。図形ならわかった長さや角度をとりあえず書き込んでみよう。補助線なら当てずっぽうでもとりあえず引いてみよう。
だから次の一手が考えられるんです。
出来る子はそうやって思考します。頭のなかで全部処理しているわけではないです。
将棋で10手先が読めるなんて達人じゃないですか、だからまず一つ駒を動かしてみる。そこから次の手を考えるのです。それを繰り返す中で2手先、3手先が見えるようになる。
これが複雑な思考をできる理由です。
自分が出来ないと思っているなら「手」の力を借りるしかないです。
その3.読むときにもペンを
ビジュアル的にもペンを持っているとイケてる感じになるので、まずは格好だけでもやってみましょう(笑)
その4.書いておぼえる
この辺詳しく書いた記事がありますのでこちらもぜひ。
そもそも五感を使うほうが脳科学的にも暗記はしやすい。
メンタルやられるからやめておきましょう。
おまけ.ペン回し
ペン回し出来ますか?
こんなモンできなくていいですよ。何なら授業の邪魔。
でもね、ず~っとつまらん授業聴きながらペンを握っててごらんなさいな。
そりゃあ・・・まわしたくもなるよね!(笑)
ペンダコとペン回しは偏差値に比例するとかしないとか(笑)
ペン回しをする条件
- 音がならない(カチャカチャ言わない)
- 失敗して落とさない
- 無意識レベルで回せる
すげえな。うん、こりゃ勉強してねえわ(笑)
あと回すときはカチャカチャ音が鳴らないやつをちゃんと選びなさい。重さがあるずっしりしたシャーペンを使ってましたね。
この辺やりやすそうですね(笑)
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