そいる塾長
これまでテスト後の見直しが重要だと何度も書いてきましたが、今回はテスト後ではなく”テスト中”の見直しについてのお話です。
テストで”失敗”する4つの理由
今年は開校初年度ということで、指導している生徒は新入会の子たちばかりで、今回初めての定期テストを受ける中学生が半数近くいます。
私は最初のテストのときは見守りモードなのであまりやいやい言いません。もちろん勉強の仕方についてはお話しますがそこまで”矯正”に重きは置きません。それよりも生徒がどのように勉強してどのような結果が出るのかを分析することが最初のテストでは大切だと考えています。
で、ワクワクドキドキのテスト返却なんですが、どうしてもこちらの目算から大きく外れた点数を取ってくる子もいます。
この場合、大きく4つの理由があると思われます。
① 勉強が形だけで中身がともなっていなかった
② テストの問題がバグっていた
③ ミスを連発した
④ 時間配分を間違えた
①は私たちが見抜けなかった場合。大体は見抜けますがときおり超絶勉強してるふりが上手い子がいましてね(;´∀`) そういう場合は騙されます。しかしこれはそれ以降対応できますし今回の記事のテーマではないので今回は割愛。
※中学生のやってはいけない勉強法シリーズはこちらからどうぞ
②は先生が新学期で離任され、ファンキーな先生が入ってきてしまったなんて場合によくおこりますね。多少の難易度の変化ぐらいなら対応できるようにしなければいけませんが、あまりにもオリジナリティ溢れすぎて爆発してしまっている先生が担当になると厄介^^; これまた今回のテーマではないので深くは書きません。
問題は③です。そして③は④とかなり連動します。このミスを連発してしまって点数が伸びない子と時間配分を失敗する、もしくは時間がたりない子は本当に多い。しかし今回のテーマはそこではありません。
その辺に関しての考えは以下のリンクで軽く触れていますのでそちらでどうぞ。
こないだある生徒がSOILに来て初めてのテストでミスを連発して80点台をとってきました。これまでは70台くらいだったのですが、私としては90とれると目論んでいました。
なんでこんなにミスしちゃったのかちゃんと分析しましょうと私が言うと、その子からこんなセリフが…
・・・
・・・
・・・
こんな顔になってしまいました。だって私が聞いたのはミスが起きた原因であって、どうすればそのミスを修正できたかではないんです。事後の対処法について聞いているのではなく事前の予防措置を講じたかについて聞いています。
でも、見直しをしたらミスを減らせたんじゃないかしら…??
そうです。見直しをしたらミスを修正できたかもしれませんね。それで得点を上げられます。
・・・
見直しをしたらね。
この時点で、ミスをする前提なんですよね。もちろんミスはします。だって人間だもの。
わたしなんてここ最近ブログで毎回致命的なタイプミスをしており裏で親切な方から指摘いただいてサイレント修正ばかりしています。本当に見直しは大事です。
ですが、あなたは数学みたいな科目の定期テストで時間余ります?入試で時間余ります?
ていうか、全問計算問題やりなおすんですか?それ何分かかります?
ということです。
テスト中の見直しで気を付けること
だから見直す前提で解くのをやめようということです。少なくとも見直さないとミスを防げないような計算力ではいけませんし、焦って問題を読み飛ばすようなことはしてはいけない。
焦って雑に解くことで10分余らせようとするくらいなら、落ち着いて時間3分前くらいに終わらせる方がずっといい。もちろんギリギリでは時間配分に失敗することもあります。
しかし余った時間で見直すべきなのは、名前を書いているか、空欄を作ってしまっていないか、単位を書き忘れていないか、みたいな形式面のミスがないかのチェックくらい。これが大学入試ならマークミスがないかのチェックくらいしかしませんよ。ていうか私には時間がなくてできません。
(数学オリンピック出てた同級生はセンター数学は全部別の解法で2周解くみたいなわけの分からんことを言っていましたが…^^;)
やるにしても解いている段階で自信がないけど、時間配分を失敗しないために次の問題へ行ってしまったようなときに問題に印をつけて、そこだけ見直すとかね。
③をやらかす子はだいたい④も併発しているはずです。時間がたりないのは明白なのに「見直しをすればミスは減る」なんて言ったところで使えない防止法でしょうよ。
それにそもそも普段宿題なんかの演習時もちゃんと解いた後ミスがないか”見直し”なんてしてますか?
普段やっていないことを本番でやろうとしない。これ鉄則。
ちゃんと見直す練習もしていないなら、どれだけ時間かけて見直しても自分のミスにすら気が付きませんよ。
だから大切なのは…
これしかないんです。
そして…