入試直前期にやるべきイメージトレーニング [大切なポイント5つ]

そいる塾長
そいる塾長

どうも、そいる塾長です。

センター試験と中学入試がいよいよ目の前に迫ってきました。とか言っていると私大入試に私立高校入試、国公立大入試で公立高校入試…とここからはラッシュです。ということで入試直前期に私が生徒に話すことをちょいとまとめておきますね。そろそろ正月気分を吹っ飛ばしてピリピリしていきましょうか(笑)

入試直前にやるべきこと

直前期の定義が分からないのでなんですが、遅くとも1週間前と考えましょうか。

私がいつも言っているのは入試とスポーツや各種コンクールっての共通するところとして、実力がある人が必ず勝つわけではないということ。

実力が”ない”人が勝つのはただの運。いやギャンブルか。可能性はめっちゃ低いギャンブル。カイジの世界ですね。もはやこの時期はざわ…ざわ…するしかない(笑)

しかし一方で私は実力がある人が負けるのは準備不足、ということにしています。

不運だとは言わない。

いつも言っていますが…

自分でコントロールできない要因はできる限り考えない方がいい。というか考えても仕方がない。そんな暇があったらコントロール可能な部分に残り時間をぶっこむべき。

実力がないなら神に祈るしかないわけですが、実力があるのなら祈るのはやめてすべて自分でコントロールするくらいのつもりで頑張ってほしいという理由からこんなことを言っています。

私の好きな名言を。

The pessimist complains about the wind; the optimist expects it to change; the realist adjusts the sails.

- William Arthur Ward (ウィリアム・アーサー・ウォード)

ちゅうことです。

実力がある人がちゃんと合格すべき。そんなの当たり前じゃないですか。試験当日にドラマとか奇跡なんていらんのです。いるのはそれまでの血と汗と涙の奇跡のドラマでしょうよ。(血はいらんけど笑)

ということで直前期は初詣よりも勉強。定期テスト1週間前だと思えばまだまだできることはいっぱいですよ。

しかし今回お話しするのは勉強以外の部分。試験当日実力を発揮する方法をしっかり実践しましょう。

メンタルトレーニングと体調管理。これぞ運をコントロールするべきトレーニングだと思います。

こないだ書いたこちらもあわせてどうぞ。

すべてはイメージトレーニング

イメージトレーニングと言ってもいろいろあります。

いくつかの項目に分けて説明しますが、ポイントはずばり…

常に本番をイメージする

です。

ポイント1:生活リズムを入試モードに

受験勉強を頑張っているとどうしても夜型になりがち。

この辺から入試当日と同じリズムにしていきましょう。

朝起きる時間、朝食を食べる時間(朝食を食べる食べないも含めて)そして試験時間に勉強する。

昼食も同じ時間に。もちろん昼食後も同じリズムで。

試験前日も特別早く寝るんじゃなくて、いつも通り。

とにかく非日常である入試当日を”普段通り”に近づける。

体調面を整えるのはもちろんですが、やはりメンタル面での効果が大きいように思います。

ポイント2:事前に緊張しておく

入試当日緊張しないのはよろしくない。適度な緊張感は絶対に必要。だからその緊張感に慣れるのも必要ですね。

保護者さんへ:中学受験の小学生は特に注意

試験当日おかしくなる子がやはり圧倒的に多い。

仕方がないですね。そんなにプレッシャーがかかるのは人生初かもしれない。

入試応援に行くと普段ふざけているような子ほど、別人のように固まっている。そういう意味ではゴリゴリの進学塾で普段から追い込まれているような子はこのへん強いかなとも思います。

のほほんとやってきた子ほどガッチガチになりがちで、右手と右足が同時に前に出ているような感じでやってきて、「誰、おじさん?」みたいな顔して激励を聞き試験会場に入っていきます。

逆に感動して泣いちゃう子もやばい(笑)本当に私の熱意に感動してくれているならそれをエネルギーにして頑張れるとも思うのですが、感動ではない涙の可能性が…。張り詰めた糸が切れただけということもあるのでね。

「なんでおるん?」くらいそっけない感じなら安心といったとこでしょうか?

だから私は中学受験をする保護者さんには年明けてから一度試験会場に足を運んでおくことを勧めています。

これは中高生も同じ。遠方、特に宿泊して受験するような子は除き全員に言っていることなのですが保護者様にはくれぐれもご注意いただきたいことが1点。

試験当日と同じ方法で試験会場に向かってください。同じ時間ならベスト。

当日バスで行くのに、お母さんが車で連れて行っても意味がありませんよ(笑)

これだけで当日の特別感がグンと下がって緊張感が低下します。

バスや電車でどれくらいかかる。どこにコンビニがあるか(いざとなったらトイレに駆け込める安心感)。駅やバス停からの所要時間。

全てはイメージトレーニングです。

もちろん合格した自分をイメージするとかも大切ですが、とにかく入試当日をしっかりシミュレーションしておくことが大切です。

ポイント3の:すべて試験当日使用に。

わたしはこの時期どこで勉強するにもセンター本番で使用する鉛筆と消しゴム以外には赤ペンくらいでしたよ。とにかく問題を解くときはすべて鉛筆。鉛筆しか入試会場で使えないなら鉛筆で勉強すべき。

鉛筆のちびり具合はどれくらいで不快感を感じるようになるか、鉛筆を勉強中に机から落とさないか、消しゴムでどれくらいで消えるか。全て見ておくことで試験当日気が散らない。

これもイメージトレーニングでしょう。

センター試験受験者でマークシートを使用してちゃんと塗りつぶしながら過去問演習をしていないような人はいないと思いますが、小中生にはもしかしたら人生で一度も使用したことがないまま入試を迎える人もいるのでは?

もし塾でそういった対策もしてくれないのに高額な冬期講習費用を支払ったなら高校では別の塾を考えた方がいいかもしれませんね。とてもじゃないけど寄り添っているとは言えないでしょう。

服装にも注意です。

こればかりは試験会場の様子が分からないので、ポイントは着脱可能で体温調整がしやすい服装を選ぶこと。

大学入試で制服着ていこうとする子がいるんですがなぜ?

学校がそう指定しているならスカートの女子が不利なのは考えないのかなと。バカなんでしょうね。そもそも私服の学校もありますし浪人生どうすんだよと。

大学入試(面接は知らんよ笑)に関しては少なくともそんなことで合否は変わらないので、とにかく機能性重視で行けるなら行きましょう。

そしてもちろん普段からその服装に慣れておきましょうね。制服で行くなら慣れているのである意味問題ないですが。

カイロを本番もっていくなら普段から持っておきましょう。

ポイント4:眠れない夜を体験しておく

イメージトレーニングは眠る前だけじゃないんですよ。普段から常に本番をイメージしておくことが非常に重要です。

そうすることでそれが普通になります。

もちろん眠る前にイメトレして眠れなくなる体験もしておくといいでしょう。そうすれば翌日の自分を観察すれば万が一試験前日眠れなかった場合のシュミレーションができますからね。

意外と気にするほどの差は出ません(笑)寝不足が重なっていれば危険ですがちょっと眠れなくてもベッドで大人しくしていれば大丈夫(というメンタルをつくるべき)

逆にこの時期何も心配せず熟睡できる人の方が心配。そのまま入試に突撃できる大物感あふれる子はいいのですが、普段そんな子の方が突然おかしくなるのを多々見ていますから。

ですので今のうちに緊張感高めてみましょうよ。(センターなら)自己採点しているところ、合格発表をみるところ。いろいろ眠る前に想像してみましょう。

そしてこれは当たり前のことですができる限り直前期は良いイメージで。そのためにもできることをすべてやりましょう。

ポイント5:保護者さんへ

保護者さんは直前期とにかく特別感を演出しないこと。かつ丼は大切ではないのでね(笑)

私は塾でも前日なんかはできる限りそっけなくします。

いつも通りやれば合格できる。そう信じることが大切ですね。

当日の試験会場への送迎については色々な考えがあるかと。

自立への架け橋ともなる可能性のある入試です。家からすべて自分の足で行かせるのも一手。試験会場近くまで車で送迎してあげるのも一手。

ただし、試験会場のなかまでついていくのは小学生か、特別な事情がある場合以外はやめましょう。

主観で申し上げて失礼かもしれませんが、高校入試や大学入試に関してははっきりいって過保護です。見ていて痛い。

保護者さんが受験するんじゃないですからね。

当日こんなにべったりするくらいなら今もっとサポートを。試験1週間前の献立を相談したり、服装の相談をしたりしてあげましょう。もちろん保護者さんが決めるのではなく一緒に相談です。

でないとお子さんにとっては特別感が出てしまいますからね。

保護者さんも落ち着かない日々が続きますが、はっきり言って保護者さんは緊張して眠れなかろうが、吐こうが、腹痛でトイレに籠ろうが一向に構いません(笑)

受験するのはお子さんです。過保護に手を出しまくるより、電柱の陰から見守るくらいで行きましょう。


私ですらこの時期はしょっちゅう自分が受験する夢を見ます。

そんな時期です。

少しでも本番実力を発揮できるよう、できることはすべてやっていきましょう。

頑張れ受験生!

今日はこのへんで。

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